豪ドル/円の買いチャンス? 今日、RBAが重大発表か
トウシル / 2021年7月6日 9時39分
![豪ドル/円の買いチャンス? 今日、RBAが重大発表か](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushiru/toushiru_32920_0-small.jpg)
豪ドル/円の買いチャンス? 今日、RBAが重大発表か
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは111.55円
↓下値メドは110.45円
Google急上昇ワードに「インフレ」
05日(月曜)のドル/円はサブ111円で横ばい。高値111.19円、安値110.80円、1日の値幅0.39円。
週明けは110.98円からスタートして、円安方向は東京時間午前につけた111.19円でストップ。欧州時間になって111円を割り110.80円まで下落。その後も111円に戻れないまま終値は110.98円(前日比▲0.05円)。なおNY市場は米独立記念日の振替休日で休場。
111円台に上昇して約1年3カ月ぶりに高値を更新したドル/円が、一段上に進むためのハードルは高い。先週発表された6月米雇用統計に対しては、いろいろな評価がでていますが、全体としては決して悪くはなかった。雇用者の増加数は予想より多かったのです。しかし、ドル/円が112円台を超えるにはパワー不足だったようです。
今日のアジア時間のハイライトは、RBA(豪準備銀行)の政策会合。金融政策の正常化に向けて、RBAがどこまで緩和政策を縮小できるのかが焦点になります。豪ドル投資家にとっては見逃せないイベントです。
豪ドル/円は、 83.65円から84.00円にかけてが、短期的な抵抗ライン。83.65円は3営業日連続で上抜けに失敗していましたが、本日6日の東京市場では、RBA会合の期待感もあって83.70円台まで上昇しています。
豪ドル/円は5月10日に年初来高値85.80円をつけてから、6月後半には82.13円まで下落しました。半値(高値と安値の50%)は83.97円。抵抗ラインと重なっているこの水準を超えられるかが、ポイントになるでしょう。また、後半にピボットで計算した今月の豪ドル/円のレンジ予想を掲載していますので、ぜひご確認ください。
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/5/a/-/img_5ade7a8d4d9a6bef77e367b60b6fc833112012.jpg)
主要指標 終値
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/4/5/-/img_45164674de3a90e8389d808d2cd4b7cd54508.jpg)
今日の一言
10,000時間が、天才といわれる人たちに共通するトレーニング時間である。1日3時間のトレーニングを10年間続ける計算になる。
Into The Groove
RBA(豪準備銀行)は本日、7月の政策会合を開きます。現在の豪の政策金利は0.10%。2020年11月に0.25%から0.10%に利下げしてから、今回で8カ月連続の「据え置き」を決定することは確実。RBAも他の中央銀行の例にもれず、国内雇用市場が回復してインフレ率が目標レンジ内で定着するまでは、現在の緩和政策を継続する考えです。
しかし、投資家の間ではRBAが2023年第1四半期を目途に「利上げする」との見方もありました。それは、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策がタカ派にシフトしたことと関係があります。6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で公表されたドットチャート(米政策金利予想)で、米国が2023年末までに2回の利上げを行う可能性が高まった。RBAがこれまでFRBの政策動向をいかに注意深くフォローしてきたかを考えると、RBAが利上げに向けて準備を始めても不思議ではありません。
RBAは今回の会合で、量的緩和の縮小と豪3年債利回り目標水準0.1%の維持の延長なしを表明する予定。同時に、ロウRBA総裁が非常に慎重な政策姿勢を前面に押し出すことで、全体のバランスを整えると考えられます。つまり「ハト派的緩和縮小」です。
来年にも利上げするとの噂があったBOE(イングランド銀行)は、6月の会合で利上げの「り」の字も口に出さずハト派姿勢を固持しました。デルタ変異株ウイルスの感染者の急拡大で豪の最大都市シドニーがロックダウンになったことが、RBAの政策判断に大きな影響を与えることは明らかです。強気のRBAは期待できないようですが、反対にサプライズのハードルは低くなっているともいえます。
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/a/e/-/img_ae6a1cc2acbf98a18b6cd1e7437679f675459.jpg)
今日の注目通貨: 豪ドル/円
7月のレンジ予想:↑86.55円 ↓80.44円
7月の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は83.49円。83.49円より上ならば豪ドル買い優勢、83.49円より下ならば豪ドル売り優勢。
2021年これまでの高値は85.80円、安値は78.85円。平均値は82.33円、値幅は6.95円。
1日の最大値幅は1.84円、最小値幅は0.19円。平均値幅は0.66円。
88.12円 : 2018年 02月 高値
87.72円 : 第4レジスタンス(HBO)
86.55円 : 第3レジスタンス
85.80円 : 2021年 高値
85.38円 : 第2レジスタンス
85.02円 : 第1レジスタンス
83.49円 : ピボット
83.15円 : 2021年 61.8%
82.33円 : 2021年 平均値
81.97円 : 第1サポート
81.61円 : 第2サポート
81.51円 : 2021年 38.2%
80.72円 : 2019年 高値
80.44円 : 第3サポート
79.79円 : 2020年 高値
79.27円 : 第4サポート(LBO)
78.85円 : 2021年 安値
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/f/5/-/img_f5800d96f8e9f04864bd7c1524e1f477119011.jpg)
2021年 豪ドル/円データ
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/5/8/-/img_583be43de179f431a22b8dcd143b24f450535.jpg)
(荒地 潤)
この記事に関連するニュース
-
円安、全滅 ドル/円は前日比2.88円の大幅「円高」
トウシル / 2024年7月25日 9時50分
-
トランプ発言でドル/円155円も「ドル売られ過ぎ」で円安へ急反発。 ECB「ぼくたちの失敗」でユーロ急落
トウシル / 2024年7月19日 10時28分
-
米雇用市場に減速のサイン。短期的には円高? 6月雇用統計 最新レビュー
トウシル / 2024年7月9日 9時57分
-
ドル/円 38年ぶりの円安。なぜ、政府日銀が介入するほど円安が進むのか?
トウシル / 2024年6月27日 10時1分
-
ドル/円、チャートは円安の強さ示す。160円は時間の問題か?
トウシル / 2024年6月26日 10時3分
ランキング
-
1昨年度の郵便事業896億円の営業赤字、前年度の4倍超…封書やはがき減収・集配や運送委託費増
読売新聞 / 2024年7月25日 18時13分
-
2「なだ万」、オノデラに売却=外食から撤退―アサヒGHD
時事通信 / 2024年7月25日 21時11分
-
3日経平均は7日続落し1200円超安、今年最大の下げ 米株安・円高進行で
ロイター / 2024年7月25日 15時38分
-
4RIZIN「手越祐也の国歌独唱を批判」は失礼なのか 手越が辞退し、選手に批判が集まっているが…
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 19時30分
-
5基礎的財政収支が25年度に黒字化、内閣府が試算提示へ…税収増で8000億円程度の黒字見込み
読売新聞 / 2024年7月25日 22時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)