投資が下手な人は「おすすめ」を買ってはいけない!銘柄選び3つのポイント
トウシル / 2021年7月8日 6時0分
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投資が下手な人は「おすすめ」を買ってはいけない!銘柄選び3つのポイント
銘柄選びに悩んでいる個人投資家はとても多い
皆さんは、投資する銘柄をどのように選んでいますか。自分で探すことはできないから、雑誌やネットで「おすすめ銘柄」を見つけて投資している…そんな方も多いようです。
でも、いつまでも人に頼っていては株式投資の上達も見込めません。
そこで今回は、筆者がどのような観点で投資する銘柄を選んでいるか、そのポイントについてご紹介したいと思います。
自分で銘柄を選ぶことができるようになれば、もちろん株式投資の実力もつきますし、投資成果の向上にもなります。ぜひご自身で銘柄を探してみてください。
銘柄選びのポイント1:どのカテゴリーの銘柄を探すか決める
「自分で銘柄を探す」と、いきなり言われても、いったいどうやって探すの? と悩んでしまう方も多いかもしれません。
そこでまずは、ご自身がどのカテゴリーの銘柄を探したいのかを決める必要があります。
ざっくりと大きく分けると、「成長株」「割安株」「テーマ株」といった分類があります。このうち筆者が主に選ぶのが「成長株」です。
成長株は、将来の高い成長性が期待できることから、株価も5倍、10倍と大きく上がることも少なくなく、中には10年、20年かけて100倍以上に上昇するものもあります。
割安株も株価は上昇するときはしますが、割安な状態が適正水準に戻る過程での上昇なので、それほど大きくは上昇しません。せいぜい2~3倍といったところです。
また、テーマ株は短期間に大きく上昇するのが魅力ですが、突然天井をつけて急落することも多く、買い時や売り時を見極めるのが非常に難しいのです。デイトレードなどの短期売買をする人以外は、テーマ株は見送るのが無難です。
銘柄選びのポイント2:プロ投資家や外国人投資家が好みそうな銘柄を探す
成長株を探す方法として、最も手っ取り早いのが、「毎年、売り上げと利益が増加していて、今後も増加する見込み」の増収増益銘柄を見つけることです。
例えば、会社四季報をめくるだけで、そのような会社が想像以上にたくさんあることが分かります。
銘柄選びは非常に奥が深いので、あまり入り込みすぎると、個人投資家としては負担が大きくなってしまいます。好きで没頭できるのならよいですが、そうでない限りは個人投資家の銘柄選びはほどほどで十分だと個人的には思っています。
ポイントは、機関投資家や投資信託のファンドマネジャーといったプロ投資家、外国人投資家が好みそうな銘柄を探すということです。
なぜなら、個人投資家の多くは株価が下がったら買いますが、高いところを買い上がることはしません。買い上がってくれるのはプロ投資家や外国人投資家です。
つまり、プロ投資家や外国人投資家が好んで買ってくれる銘柄でないと、株価は大きく上昇しません。
そして彼らが最も好むのが「成長株」なのです。
銘柄選びのポイント3:「外国人持ち株比率」と「投資信託持ち株比率」に注目
プロ投資家や外国人投資家が注目するのもやはりベースは業績ですから、上記のように増収増益が続いている銘柄を探すのが基本です。
その上で、筆者がチェックするのが「外国人持ち株比率」と「投資信託持ち株比率」です。これらは会社四季報に記載があります。
先ほど、株の上値を買い上げてくれるのはプロ投資家や外国人投資家である、とお話ししました。したがって、彼らが実際に買っている銘柄なのかどうかはとても重要です。
中には、増収増益と業績絶好調にもかかわらず、外国人持ち株比率や投資信託持ち株比率がゼロだったり、極めて少ない銘柄もあります。そうした銘柄はプロ投資家や外国人投資家の買い上がりが期待できず、個人投資家が売買の中心であることが多いので、避けるようにしています。
業績がよいのに外国人持ち株比率や投資信託持ち株比率が小さい銘柄は、流動性が低いことが多いのです。言い換えれば、売買高が少ない銘柄です。
プロ投資家や外国人投資家は、大きな資金を扱うため、売買高が少ない銘柄を売買しても、買えない・売れないという状態になってしまいます。そのため、流動性が低い銘柄は彼らも売買の対象から外していますし、筆者もそうしています。
売買はあくまでもルールに沿って粛々と
このように、筆者は増収増益の成長株かつ一定の流動性があり、投資信託持ち株比率や外国人持ち株比率が低くない銘柄を選んでいます。これを実行するだけでも、何も考えずになんとなく銘柄選びをするより、はるかに成績がよくなるはずです。
そして銘柄を選んだ後に気を付けたいのが、売買のタイミングです。よくあるのが、業績が絶好調なのに株価が下落を続けていて、「おかしいなあ…」と思いつつも持ち続けた結果、株価が下げ止まらず塩漬け株になってしまった、というケースです。
どんなに自分自身が「この会社は業績が絶好調だから株価も上昇するに違いない!」と思っても、プロ投資家や外国人投資家が買い上がってくれなければ株価は上昇しません。
逆に、株価が下がっているということは彼らが売っている可能性が高いわけですから、たとえ業績が絶好調に見える銘柄であっても、あくまで売買はルールに沿って粛々と実行すべきです。
そして下降トレンドにある間はその銘柄を保有しない、というのが大きな損失を防ぐためには重要です。
(足立 武志)
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