「FOMCのドル安」+「中国の株安」でドル/円はどうなる? 明日未明に7月最後の大イベント!
トウシル / 2021年7月28日 9時45分
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「FOMCのドル安」+「中国の株安」でドル/円はどうなる? 明日未明に7月最後の大イベント!
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは111.00円
↓下値メドは108.80円
コロナ後に向けて始動。欧州エアバスが生産をコロナ前の水準に戻す計画
27日(火曜)のドル/円は、「円高、110円割れ」。高値110.39円、安値109.58円、1日の値幅0.81円。
マーケットに新たな不安材料が登場しています。超短期的には今夜のFOMC(米連邦公開市場委員会)。中央銀行の政策は、一般的に不況時よりも景気回復局面における予測が難しい。果たして、どれだけタカ派に傾くのか。あるいはハト派にとどまるのかに注目。
そして一つは中国の規制強化。IT産業に続いて教育産業が対象となり、次はどの分野が標的になるのかという不安で為替市場と株式市場に動揺が走っています。
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、今日(28日)までの予定で7月会合を開いています。今回が夏休み前最後の政策会合。次回は9月までありません。
前回6月のFOMCで最も話題になったのは「ドットチャート」でした。ドットチャートとは、FOMCメンバーが予想する米国の政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利の見通し。それぞれがひとつの点(ドット)として散布図になっているため、このように呼ばれています。
3月の時点では「2023年末までゼロ金利維持」がメディアン(中央値)でした。つまりFRB(米連邦公開市場委員会)の利上げは2024年になってから、というのがコンセンサス。ところが、今回公表されたドットチャートでは、18名のFOMCメンバーのうち13名が、2023年末までに少なくとも1回の利上げを予想。中央値が「2023年末までに2回」へと、利上げが早く、高くなっています。さらに7名は2022年末までに1回の利上げを予想。
FOMCは、年末の緩和縮小を見据えて、本格的な議論を始めたのか。・政策を見直すのか。それとも、慎重姿勢を維持するのか。結果発表は明日未明。
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主要指標 終値
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今日の一言
頭の中で一度に考えることを、できるだけ少なくする
FOMC, Will You Still Love Me Tomorrow?
3月のFOMCで公表された、米政策金利を予想するドットチャートは、2023年に2回の利上げを示唆しています。パウエルFRB議長は「緩和縮小の議論を議論」することも認めました。だからといって、FRBがタカ派に転向したと断定するのはまだ早い。
緩和縮小はリスク管理ツールのひとつ。インフレ急上昇に対処するための準備を怠りなく行っているのであって、必ずしも実施すると決めたわけではない。パウエルFRB議長は、インフレは一時的だと考えています。FRBの緩和政策は、インフレもそうですが、コロナ禍の米経済を支えることが、本来の目的。景気が回復するにつれ、その必要性は減少します。その重要な判断材料となるのが、雇用統計です。
3月のドットチャートでは、18名のFOMCメンバーのうち7名は2022年末までに1回の利上げを予想しています。これを理由に、FOMCはタカ派になったと強調されていますが、ドットチャートのすべての点(ドット)が動いたわけではない。逆から見れば、18人のメンバーのうちの11人は2022年に政策を変更しないと考えている。さらに5人は2023年までゼロ金利継続を予想しているのです。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、ドットチャートについて次のように述べています。「FOMCメンバーの金利予想は、次回9月の会合でさらに高くなる可能性もあるし、またその逆もある。」、「(利上げする日が最初から決まっているのではなく、)経済指標の結果から判断して調整する。」
またインフレについては、「急上昇は、米経済が昨年突然停止した後、また突然再開したことが原因」との見解を示しています。したがって、「経済の再開に物価が完全に適応した後は、上昇ペースが鈍化するだろう。」
ウィリアムズ総裁は、米経済正常な状態に戻るにはまだ長い道のりがあり、「FRBが政策スタンスを転換するほど状況は進展していない」との考えです。パウエルFRB議長は「ドットチャートはメンバー個人の見解であって、FOMCの政策予定ではない」と繰り返し述べています。
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今日の注目通貨
ユーロ/円:予想レンジ ↑131.48円 ↓128.07円
ユーロ/円のブルベアの分かれ目は129.78円。
129.78円より上ならばユーロ買いが優勢、129.78円より下ならばユーロ売りが優勢。
2021年これまでの高値は134.12円、安値は125.09円。平均値は129.61円、値幅は9.03円。
1日の最大値幅は1.85円、最小値幅は0.29円。平均値幅は0.69円。
先週末の終値は、2020年終値に比べて3.91円の円安。
134.12円 : 2021年 高値
132.43円 : 07月 高値
132.13円 : 第4 レジスタンス(HBO)
131.48円 : 第3 レジスタンス
130.97円 : 07月 61.8%
130.83円 : 第2 レジスタンス
130.63円 : 第1 レジスタンス
130.51円 : 07月 平均値
130.06円 : 07月 38.2%
129.78円 : ピボット
128.93円 : 第1 サポート
128.72円 : 第2 サポート
128.60円 : 07月 安値
128.07円 : 第3 サポート
127.50円 : 2019年 高値(19年03月01日)
127.23円 : 2020年 高値
127.42円 : 第4 サポート(LBO)
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2021年 ユーロ/円データ
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/7/6/-/img_76403d8aaeeaa3a143b1c48fcb60282c45283.jpg)
(荒地 潤)
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