TOPIXは31年ぶり高値更新!日本株上昇にうまく乗る方法
トウシル / 2021年9月16日 6時0分
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TOPIXは31年ぶり高値更新!日本株上昇にうまく乗る方法
見違えるような上昇を見せた日本株
この1カ月弱で、日本株は大きく上昇しました。8月20日に底打ちした後は、それまでとは打って変わって見違えるような上昇となり、日経平均株価は3万円台を回復、TOPIX(東証株価指数)はバブル崩壊後の高値を更新しました。
個別銘柄も、年初来高値更新銘柄が数多く生じているばかりでなく、上場来高値を更新する銘柄もいくつもありました。
株式投資では、株価が大きく上昇している時期に株式を保有して利益を伸ばすことが、成功につながります。皆さんは、今回の株価上昇に上手に乗ることができたでしょうか。
筆者が変化の兆候を感じた時期ときっかけは?
実は、8月20日に日経平均株価が底値を付けた時、筆者はかなり弱気でした。筆者は自身のブログにて「ADA指数」と言うものを公開しています。これは、筆者自身の投資可能資金のうち、実際に株式に投資している金額がどのくらいの割合かを示すものです。
これが高いほど株式に投資している金額が大きいので強気であることを表し、逆に低いほど株式への投資金額が小さいので弱気となります。
なお、空売りをしている場合はその金額をマイナスして計算しています。
ADA指数の実数をご覧になりたい方は以下のリンクから毎日のブログ上でご確認ください。
8月20日のADA指数は9.0%でした。つまり、投資可能資金が100だとしたら、そのうちの9しか投資していなかったということです。
厳密には空売りも結構していたので買っている金額はもう少し多かったのですが、株式に資金を多く投下せずに守りの姿勢を取っていたことは確かです。
しかし、週明けの8月23日の昼休みに株価をチェックすると、保有株が軒並み大きく上昇していて、「明らかに今までとは株価の動きが違う」と感じました。日本株に大きな資金が流入していると感じたのです。
そこで新規に株を買ったり、空売りを買い戻したりしました。その翌日24日も同様のことを行い、24日にはADA指数は50%、つまり投資可能資金の半分は株を買っているという状態まで持っていきました。
その後も上昇トレンド銘柄への買いを続け、足元ではADA指数は70%ほどになっています。
筆者はADA指数のマックスは80%程度としているため、足元のポジションはかなり強気です。
株価上昇の初動に乗るためのコツ
では、なぜ筆者が株価上昇の初動にうまく乗れたのでしょうか。実はかなり単純なことです。
株価上昇が始まると、強い銘柄から順次25日移動平均線を超えて上昇トレンドに転じます。
筆者は投資候補銘柄をあらかじめリストアップし、これらの銘柄の株価チャートを毎日チェックしており、25日移動平均線を超えた直後の銘柄を買うようにしています。これを日々行っているだけで、株価上昇の初動に乗ることができるのです。
ただし、この方法は毎回必ず成功するわけではありません。株価上昇が短期間で終わってしまう場合は、せっかく買った株がすぐに値下がりしてしまい、損切りとなってしまうケースも多々あります。
例えば2021年であれば6月中旬にも、投資候補銘柄の多くが25日移動平均線を超えたため、ADA指数が70%に達するまで買いを増やしましたが、その後、株価が失速したため損切りしたこともあります。
つまり、株価上昇の初動では、強い銘柄から次々と株価が25日移動平均線を超えて上昇していきますが、株価上昇が長期間続くか、すぐに終わってしまうかは後になってみないとわからないのです。
ですから、大きな株価上昇の初動である可能性があるならば、とりあえずは株を買ってみて、株価上昇が続けば持ち続けて利益を伸ばし、株価上昇がすぐ終わってしまったら損切りして損失を小さく抑える、ということを繰り返しているのです。
どんな銘柄に投資するのがよいのか
株価上昇局面では、全ての銘柄が同じように大きく上昇するとは限りません。実際、現時点においても株価があまり上昇せず、25日移動平均線すら超えることができていない銘柄も結構あります。
そして、強い銘柄ほど、株価上昇の初期段階から力強く上昇を始めるケースが多いのです。
そこで筆者は、先ほどお伝えした投資候補銘柄の株価チャートを日々ウオッチし、25日移動平均線を超えてきた銘柄から順々に買っていきました。それにより、利益を大きく伸ばすことができたのです。
今になって振り返ってみると、業績を伸ばしている成長株への投資が大部分になっています。
もしこれを、「できるだけ安い銘柄を」と思って、株価が25日移動平均線の下にある銘柄を買ってしまうと、株価があまり上昇せずに株高の恩恵を受けられなくなってしまう可能性が高いです。安い銘柄は確かに安いかもしれませんが、株価が上昇しやすいわけではないからです。
今回の株価上昇は、個別銘柄ごとの程度の差はあれ、比較的満遍なく上昇していますが、時には特定の銘柄しか上昇しないような局面もあります。ですから株価上昇の初動である、25日移動平均線超えを果たした銘柄を買っていくことが、よい結果につながると思います。
今後も幾度も訪れるであろう、株価の大きな上昇。しっかりと上昇の初動に乗り、利益を大きく伸ばしていきたいものですね。
(足立 武志)
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