低金利時代終了のお知らせ。FRBの「利上げ盛り」で米金利暴走。英国は今年利上げ。これが円安のラストチャンスか?
トウシル / 2021年9月24日 9時3分
低金利時代終了のお知らせ。FRBの「利上げ盛り」で米金利暴走。英国は今年利上げ。これが円安のラストチャンスか?
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは111.05円
↓下値メドは109.30円
フランス極右政党のルペン党首、来年の大統領選に向けて始動
23日(水曜)のドル/円は「円安」。 高値110.35円、安値109.72円、値幅は0.52円。
東京が休場のこの日は109.72円からスタート。安値も109.72円で全く下がらず。欧州時間に中国政府が恒大集団の破綻を認めるニュースで売られる場面もありましたが109.76円まで。FOMC(米連邦公開市場委員会)後のドル買い需要の強さを示しました。その後も上昇を続け、NY時間夕方には110.35円まで上昇して今月の高値110.45円に接近。終値は110.33円(前日比▲0.52円)
今週行われたFOMC(米連邦公開市場委員会)の9月会合結果は「強気」の内容でした。「利上げ前倒し」の可能性が突然高まり米長期金利は1.43%まで急上昇。マーケットは痛みが伴うポジション調整を強いられ、影響を受けたドル/円はたった1日半で1円以上も円安に動いています。
23日のポンド/円は、大きく「ポンド高」。
高値151.48円、安値149.40円。 149.47円からスタートして、安値もほぼ同水準の149.40円。この日開かれたBOE(イングランド銀行)の会合後にポンドドルが急伸、150円を上抜けるとさらにNY時間には151円台に入り151.48円まで上値を伸ばしました。終値は151.37円(前日比+1.84円)。
BOEは、年内にも「利上げ」が噂されています。英国のインフレ上昇は止まらず、今年中に4%を超えて上昇する可能性が高い。調査によると原材料の高騰に耐えられず英企業の8割が値上げを検討中とのこと。BOE議事録では、利上げを政策ツールの最優先として、量的緩和を終了前でも実施するべきと述べられています。BOEが、FRBより1年近く利上げに踏み切る可能性を理由にポンドが強く買い戻されています。
その一方で、トルコ中銀は驚きの1%利下げを断行。政策金利を同国のインフレ率より低い19%から18%に引き下げました。トルコ中銀が、年内中に一段利下げする公算が高いといわれています。すでに対ドルで史上最安値を更新したトルコリラですが、まだ下げ余地がありそうです。
主要指標 終値
今日の為替トレッキング
今日の一言
常識など忘れることだ。そんなものにとらわれているかぎり、偉大なものは何一つ生まれない – エジソン
We Don’t Need Another Hero
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、9月21、22日の会合において、政策金利であるFF(フェデラル)金利の目標誘導レンジを0.00%から0.25%に維持することを決定し、以下の声明を発表しました。
「労働市場の状況が最大雇用と評される水準に達し、インフレ率が2%の水準に達し、且つ当面の間2%をやや超えるような軌道に乗るまで、この目標誘導レンジを維持することが適切と予想する。」
今回のFOMCは予想以上に「タカ派」だというのがマーケットの評価です。直近の経済指標では、雇用統計、CPI(消費者物価指数)が共に伸び悩んでいるにもかかわらず、パウエルFRB議長は、次回11月の会合で「緩和縮小を進める」と述べています。それ以上にタカ派的だったのは、緩和縮小は「2022年半ばを目処に完了するのが適切」という見通し。遠い未来と思われていた米利上げは、早ければ来年の今頃には始まる可能性があります。
9月のドットチャートによると、今年(2021年)については、18人のメンバー全員が据え置き(表参照)。
2022年は、9名が据え置きで、9名が利上げ(1回が6名、2回が3名)。2023年は、据え置きは1名だけで、残り17名は利上げ。そして2024年は全員が利上げを予想しています。
中央値を見ると、2021年は0.125%(FF金利の誘導目標レンジが0.00%から0.25%の現在の状態)。2022年は据え置きと利上げに分かれ、2023年は1.00%、2024年は2.00%。つまり2024年までに8回の利上げがあることを意味しています。
もっとも、2023年までに利上げ4回というのは、予想の範囲内で長期予想も前回6月から変わっていません。ではなぜ、この予想がサプライズだったのか?それは2022年の利上げ予想が増えたからです。つまり、利上げが前倒しになる可能性が高いということで、FRBが「タカ派」になったといわれる理由です。
今日の注目通貨:ポンド/円
予想レンジ ↑155.39円 ↓147.14円
9月のブルベアの分かれ目は151.26円。
151.26円より上ならば買いが優勢、151.26円より下ならば売りが優勢。
2021年これまでの高値は156.07円、安値は139.52円。平均値は147.79円。
1日の最大値幅は2.42円、最小値幅は0.29円。平均値幅は1.04円。
2021年の値幅は16.55円。
156.97円 : 第4レジスタンス(HBO)
156.61円 : 2018年 高値
156.07円 : 2021年 高値
155.39円 : 第3レジスタンス
153.82円 : 第2レジスタンス
153.40円 : 2017年 高値
153.33円 : 第1レジスタンス
151.26円 : ピボット
149.75円 : 2021年 61.8%
149.20円 : 第1サポート
148.88円 : 2019年 高値
148.71円 : 第2サポート
147.79円 : 2021年 平均値
147.14円 : 第3サポート
145.84円 : 2021年 38.2%
145.56円 : 第4サポート(LBO)
144.96円 : 2020年 高値
139.52円 : 2021年 安値
139.44円 : 2018年 安値
2021年 ポンド/円 データ
(荒地 潤)
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