林先生も納得!「初耳学」放送の投資と資産づくりのキホンを大公開!
トウシル / 2021年10月25日 6時0分
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林先生も納得!「初耳学」放送の投資と資産づくりのキホンを大公開!
林先生に投資の初耳学を篠田尚子がレクチャー!
10月24日放送の「日曜日の初耳学」(MBS/TBS系全国ネット)に投資の専門家として出演したファンドアナリスト・篠田尚子が「なぜ、いま投資が注目を集めているのか」「株ってつまり何?」など、資産づくり、そして投資のギモンを、初心者にも分かりやすく解説します。
≫日曜日の初耳学ウェブサイト
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「高校生から投資」ってどういうこと!?
新学習指導要領の改訂に伴って、2022年度からの高校家庭科の授業で「家計管理」の項目の中で、資産づくりの視点や、金融商品の特徴について、教えることが決まりました。
これまでも高校家庭科では、多重債務・自己破産などの消費者信用や、悪質商法を正しく理解できることを目的に、家計管理について教えていました。新要領では、リスク管理も踏まえた家計管理の重要性が強調され、生涯を見通した経済計画を立てる上で欠かせない投資性金融商品について理解することが求められます。
つまり、来年2022年以降の高校生は、学校の授業で、株式投資や投資信託を活用した資産形成について、学ぶことになるのです。
もともと日本は欧米と比較して、金融教育が遅れていることが指摘されてきました。個人主義で、お金の話にとてもオープンな欧米と、ともすると投資や不労所得を「汚らわしいもの」として捉えられてしまう日本では、人々の金融教育の受け止め方にも大きな違いがあり、その違いが結果として取り組みの遅れにつながっていました。
しかし、2019年にはいわゆる「老後2,000万円問題」が盛り上がりを見せ、さらに、民法改正により2022年4月1日には成人年齢が18歳に引き下げられることを踏まえると、国を挙げた金融教育への対応は、もはや「待ったなし」の状態にあるといえそうです。
そして、公的年金をはじめとする社会保障制度はあくまでも「健康で文化的な最低限度の生活を営む」ためのもの。働き方や生き方そのものの多様性が尊重される今、自身が描くライフプランの実現のためには、相応の自助努力が不可欠なのです。
では、高校生に戻れず、金融教育を受けていない成人はどうしたらいいのでしょうか。お金の知識格差を埋めるため、まさに自助努力が必要になってきます。
そこでここからは、そんな金融教育の未就学者、投資の初心者の方にも分かりやすく、番組で取り上げた株式投資を中心に解説します。
今さら聞けない?株式投資ってつまり何?
株(株式)とは、企業が事業に必要な資金を調達するために発行するものです。株を保有している企業が新商品開発や売上の拡大などにより、業績が拡大すると株価が上昇します。
そのタイミングで株を売れば、「売った値段」-「買った値段」の差額が利益となります。反対に、業績が下がるなどして株価が下がり、その段階で売却すると、損失が発生します。
ここで、少し違う視点から株式投資について見てみると、株を保有するということは、つまり、出資者となり、企業のオーナーの1人になることと同じです。株式投資の本質は、株券を売ったり買ったりすることではなく、企業のオーナーとしての権利を持つことなのです。
オーナーの権利の中には、その企業が生み出す利益を享受することはもちろん、配当金(企業が得た利益の一部を株主に分配するもの)を受け取ったり、決議(企業の意思決定の場)に参加したりすることも含まれます。
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さらに、企業によっては、株主に対して品物やサービスを提供する、株主優待という制度を設けています。優待内容はその企業が取り扱っている商品や食事券・割引券・入場券・お米・図書カードなどさまざまです。
≫配当金、株主優待について詳しくはこちら
あの企業のオーナーになりたい!株式投資の始め方は?
株取引を始めるには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。証券会社を窓口とし、証券取引所を介して、他の投資家が売りに出している株を買います。
このように、「売りたい」と思っている人と「買いたい」と思っている人がいることで成立するのが、株取引です。
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株を買うのに最低限必要な金額は下記で計算します。
株価(現在値*1)×最低単位数(単元株数)*2
必ずしもたくさんお金が必要というわけではなく、銘柄によっては、1万円以下で買うことができます。
*1…現在値(げんざいね):最新の株価。直近で取引が成立した値段
*2…最低単位数・単元株数(たんげんかぶすう):株を買うのに必要な最低株数。銘柄によって異なる
【例】○×株式会社の株を買うには?(株価1,300円 最低単位数[単元株数]100株の場合)
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投資したい企業を探すときは、「自分が本当に応援したいと思う企業であるかどうか」を一つの判断基準にするとよいでしょう。
先ほどもお伝えしましたが、株式投資の本質は、その企業のオーナーの1人として権利を有することです。数年から十数年単位の成長を見守るつもりで、投資先にしたいと思える企業を探してみましょう。
投資で資産づくりには「投資信託」という選択肢もあり
「投資したい企業が見つからない」または、「全くの投資初心者で、まずは手堅く始めたい」という方なら、投資信託もおすすめです。
投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を、運用のプロであるファンドマネジャーが、国内や海外の株式、債券など、さまざまな商品に分散投資し、最終的にその運用の成果(利益)を、投資した人たちに還元するという仕組みの金融商品です。「ファンド」と呼ばれることもあります。
投資信託のよさは、少額から始められること、自分で細かく調べる必要がなくプロに任せられること、そして、世界中のあらゆる資産がパッケージされていることです。特定の企業の株式を1銘柄だけ選んで投資するより、投資先が分散されているのでリスクを抑えることができるのも特徴です。
今話題のつみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)や、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)も、原則として投資信託で運用を行います。
資産づくりの第一歩として、検討してみてはいかがでしょうか。
■篠田尚子の人気連載を読む:≫ 今さら聞けない!一生役立つ投資信託のツボ
(篠田 尚子)
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