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太陽光発電セクター

トウシル / 2022年1月14日 4時0分

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太陽光発電セクター

規制緩和でポリシリコンの生産増強計画相次ぐ、今後の供給過剰は避けられず

 2021年12月には、太陽光発電パネルの素材となるポリシリコン(多結晶シリコン)価格が過去10年間のピーク水準を記録。同時に、中国国内では記録的な規模の生産増強計画が明らかになった。中国政府が太陽光発電を含む再生可能エネルギーの部品・素材を対象に、エネルギー消費規制枠を緩和したためで、国内企業が発表した新たな生産増強計画は12月だけで計85万トン規模。その多くが2023-2025年にも稼働する見通しとなった。BOCIはポリシリコンメーカーが自前で川上素材のmg-Si(金属グレードシリコン)の供給に乗り出す計画に言及し、mg-Siとポリシリコンの生産統合がコスト面でプラス効果をもたらすとしながらも、生産過剰に陥ることは避けられないとの見方。太陽光設備製造セクターの先行きに対して中立見通しを継続している。

 中国企業が12月に発表した生産増強計画の計85万トンという数字は、世界の既存の生産能力を上回る規模。政府当局による12月初めの規制緩和が、生産増強計画の発表ラッシュの引き金になった。こうした動きは太陽光発電のバリューチェーンにおけるボトルネックの解消につながる見込み。BOCIは向こう数年にわたり、太陽光パネルの供給量の大幅増と価格の低下を予想。これが世界的な脱炭素化に寄与するとみている。

 12月下旬には雲南省曲靖市で「中国シリコン・カンファレンス」が開かれたが、これに出席したBOCIは、この場で以下のような情報が明らかになったとしている。まずCSIA(中国シリコン業協会)によると、太陽光バリューチェーンの川上に位置するコア素材、mg-Siの国内生産量は2021年に約220万トンで、設備稼働率は52%。9-10月にはmg-Si価格が一時高騰したものの、これはパニック心理による一時的な現象であり、2022年に再現されるとは考えにくいという。実際、国内のmg-Si生産能力は十分である上に(中国は世界一のmg-Si生産国)、2022年には新たな生産設備が稼働する運び。BOCIは年末のmg-Si価格について1トン当たり2万元を想定している。

 一方、mg-Siの次の工程となる素材は、ポリシリコン、シリコン、アルミニウム・シリコン合金の3種だが、CSIAによると、最も需要の伸びが高いのはポリシリコンで、2021-2025年に年率平均22%増加する見込み(次いでシリコンが同8%増の見通し)。2022年のポリシリコン供給量に関するCSIAの予想は70万-75万トンであり、海外での供給分と合わせ、世界的に約220GW相当の太陽光設備の導入を支援できる規模になるという。ただ、CSIAは供給量の伸びが需要を上回るとみて、ポリシリコンの供給過剰リスクを明確に警告している。

 BOCIも供給増に伴うポリシリコンの価格低下を見込み、現時点では2022年の価格予想を据え置いた。個別では大全新能源(NY上場:DQ)の株価の先行きについて強気見通しを継続。新特能源(01799)に関しては引き続き、中立見通しを付与している。

(Bank of China int.)

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