今夜の米インフレ指標に注目!ドル/円116円のラストチャンスか?
トウシル / 2022年2月10日 10時30分
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今夜の米インフレ指標に注目!ドル/円116円のラストチャンスか?
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは116.00円
↓下値メドは115.05円
[WFH] 在宅勤務の効率性やエネルギー節約効果を無視した出勤要請は、郵便葉書を守るために電子メールを禁止するようなもの
[FRB] 2024年までに8回の利上げを予想。しかし完全雇用は未達
[インフレ] 給料とインフレの関係は意外と薄い。賃金1%上昇でインフレ率上昇は0.04%
9日(水曜)のドル/円は115円台で横ばい。24時間のレンジ115.32円から115.67円。値幅0.35円。
今週最大級の注目指標である、米国インフレ率が今夜発表されます。市場予想によると、1月のCPI(消費者物価指数)は、前月比+0.4%、前年比+7.3%(12月は前月比+0.5%、前年比+7.0%)。食品とエネルギーを除いたコア・インフレ率は、前年比+5.9%の予想(12月+5.5%)。CPIは昨年10月(+0.9%)をピークに緩やかな減速が続いていますが、食品とコア価格の上昇が続いているため、インフレの高止まり状態はまだ続くとの予想が多いです。
2022年の28営業日目は115.53円からスタート。3月の米50bp利上げを8割近く織り込み済み米長期金利が2.0%を目指して上昇するなかで、東京時間朝に8日の高値(115.63円)を超えると115.67円にタッチして、今月の高値を更新。しかし、そこから先に進めず、昼前に115.32円まで戻してこの日の安値をつける。残りの時間はこのレンジ内で過ごしました。終値は 115.54円(前日比▲0.01円)。
レジスタンスは、115.68円(1月28日高値)、116.00円、その上は116.35円(1月4日高値)。サポートは、115.07円(8日安値、200時間移動平均)、114.57円、114.00円。
9日のユーロ/円は横ばい。24時間のレンジは131.63円から132.16円。
東京時間夕方に131.63円まで下落、夜遅くに132.16円まで戻す。131円台は底堅く、しかし132円台前半も重い。終値は132.00円(前日比+0.08円)。
レジスタンスは 132.19円(7日高値)132.60円(21年11月高値)。サポートは、131.48円(8日安値)、131.25円(7日安値)、130.56円(200時間移動平均)。
9日のユーロ/ドルも横ばい。24時間のレンジは1.1403ドルから1.1448ドル。
東京時間夕方に1.1403ドルまで下げて1.14ドルの堅さを確認したあと、未明に1.1448ドルまで上昇して高値をつけました。終値は1.1423ドル(前日比+0.0006ドル)
レジスタンスは1.1484ドル(4日高値)、1.1500ドル、1.1600ドル。サポートは、1.1400ドル、1.1370ドル(1月20日高値)、1.1287ドル(200時間移動平均)。
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主要指標 終値
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今日の為替ウォーキング
今日の一言
指図したり注意したりすることで人々を導こうとしてはならない。自ら実践してみせることだ
Put Your Records On
世界中でオミクロン株の感染者が爆発的に増えています。日本も「第6波」に完全にのみこまれ、1月1日時点で1日534人だった国内感染者数は、2月8日時点では1日92,700人以上まで拡大しています。コロナ終息までにまだ数年以上かかるという悲観的な見通しもでています。
さて、戦国時代、天下人であった豊臣秀吉のお伽衆(話し相手)の一人に、曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)という刀の鞘師がいました。彼の作った鞘は刀をソロリと包み込みピタリと合うので、「曽呂利」という異名で呼ばれるようになったそうです。彼は非常に頭の切れる人物でした。
あるとき、秀吉から「褒美に何が欲しいか?」と聞かれた新左衛門は、少し考えてからこう答えました。「初日は米1粒、2日目は2粒、3日目は4粒、4日目は8粒というふうに、1粒から始めて100日間、前日の倍の数の米粒をいただけますでしょうか。」これを聞いた秀吉は「なんと欲のない奴だ。そんなもので良いのか」と安請け合いをしました。ところが、すぐにとんでもない約束をしてしまったと困り果てることになったのです…。
新左衛門の申し出通りに米粒を与えると1週間目はたった64粒。2週間経ってもようやく8,192粒で、一合(約6,500粒)を少し超える程度にしかなりません。ところが、1カ月後にはなんと5億粒を超え、およそ200俵に相当する米を与えなくてはいけないことになる。1俵は約60キログラムなので、200俵は重さにすると12トンになります。51日目には、現在の日本の総生産量(約850万トン)さえも超えてしまいます。約束の100日目には…想像するのもおそろしい量になります。
さて、初日の米1粒を、新型コロナの最初の感染者に置き換えてみます。最初1人の感染者が1日に2人移したとして、2日目は2人が4人、3日目は4人が8人と感染が広がっていくと仮定するならば、2週間後の感染者は8,192人となり、計算上は1カ月後に5億人まで感染が広がることになります。
等比数列は、初項にある一定の数(公比)をかけ続けていった数列です。上の例では、感染者1人(初項=1)が2人(公比=2)にウイルスを移すと仮定して、感染者は2人、4人、8人、16人…と、2週間後には感染者が8,192人になる計算ですが、最初に感染者が3人いたなら(初項=3)、感染力が2人(公比=2)で同じだとして、感染者は、3人、6人、12人…と14日間で24,576人まで増えます。
オミクロン変異株は感染力が強いといわれています。つまり等比数列の公比が大きくなるということ。3人感染者がいて感染力が3人(公比=3)に強まるとすれば、14日間で感染者は4,782,969人まで増加。感染力が4人なら同期間で201,326,592人まで増えて、日本の人口をあっという間に超えてしまいます。3月末までに世界の人口の5割から8割がオミクロン株に感染するという予測もあります。
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今週の 重要経済指標
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今日の注目通貨:個人投資家が予想する2月のドル/円相場
「2月のドル/円は、円安、円高のどちらへ動くと予想しますか?」
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楽天証券が先月末に実施した相場アンケート調査によると、4,370人の個人投資家の半数を超える51%(2,245人)が、2月のドル/円は「ドル高/円安」に動くと予想しています。先月に比べて円安見通しは3ポイント減りました。
「ドル安/円高」予想は全体の19%(825人)で、先月に比べて円高見通しは3ポイント増えました。30%(1,300人)は、「動かない(わからない)」でした。
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個人投資家の33%が2月のユーロ/円は「ユーロ高/円安」に動くと予想しています。先月から3ポイント減りました。
「ユーロ安/円高」予想は全体の17%で、先月から2ポイント増えました。残り50%は「動かない(わからない)」でした。
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個人投資家の28%は、2月の豪ドル/円は「豪ドル高/円安」に動くと予想しています。豪ドル高見通しは、先月から4ポイント減りました。
「豪ドル安/円高」予想は16%で、先月から1ポイント増えました。残り56%は「動かない(わからない)」でした。
(荒地 潤)
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