どんなに円安でも「介入はしない」! 政府日銀「国民は円安と物価高を甘受すること」
トウシル / 2022年6月8日 9時45分
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どんなに円安でも「介入はしない」! 政府日銀「国民は円安と物価高を甘受すること」
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは134.15円
↓下値メドは130.95円
日本:日本で賃金上昇圧力は起きない。日本の長期失業者は64万人、コロナ前に比べ31%増
エネルギー:原発は欧州のエネルギー問題を解決しない。原発建設には10年必要
原油価格:石油消費抑えるため、自家用車使用の制限や在宅勤務を奨励
原油価格:30ドル上昇すると実質賃金を0.7%縮小させる
英国:BOE総裁「インフレよりも景気後退を懸念」
英国:BOE総裁「ウクライナ戦争の英企業への影響は限定的」
FRB:ブラード総裁:75bp利上げを排除しない:中立金利は3.5%
インフレ:米サプライチェーンの回復進む。LA港湾の混雑が解消へ向かう
6月7日(火曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは131.84円から133.00円。値幅は0.74円。
2022年の112営業日目は131.86円からスタート。安値は東京市場オープン後すぐにつけた131.84円で、ほとんど下がらずに上昇。夕方には133.00円まで上昇して、20年ぶり円の安値を連日で更新。ただ、この日の仕事は東京時間でほぼ完了して、海外時間は132円台後半で横ばいが続いた。終値は132.64円(前日比0.74円)。
レジスタンスは、
133.00円(06.07)
133.15円(2002.04)
133.62円(2002.04)
サポートは、
131.84円(06/07)
130.43円(06/06)
129.10円(200時間移動平均)
鈴木財務相は、為替の「急な変動は好ましくない」と繰り返し述べているが、注意したいのは、円安がダメとは言っていないことだ。政府の公式見解は「円安は日本経済に追い風」である。つまり、好ましくないのは、急な円高であって、緩やかな円安であれば歓迎なのだ。日本経済「円安性善説」を信奉する政府日銀は、口先介入はあっても、実弾介入は「ありえない」というのが、海外の見方だ。
中国のロックダウン解除による経済再開が、原油価格などの資源価格高騰を招くという予想が強まっている。イエレン財務長官は「インフレは一過性」という考えが間違っていたことを認めた。
ただ、米国のインフレは上昇しているが、石油に関してはネット輸出国である。日本は、エネルギー輸入大国であるにもかかわらず、緩和政策を継続している。日本経済に対する懸念も円安の理由だ。
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主要指標 終値
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今日の為替ウォーキング
今日の一言
死なんと戦えば生き 生きんと戦えば必ず死するものなり – 上杉謙信
Le Freak
新型コロナ感染という、2年間世界を苦しめた悪夢がようやく終わりに近づき、今年は明るい年になると期待したのは束の間で、ロシアのウクライナ侵攻によって、世界はさらに暗い方向へと進んでいる。「新型コロナの時代は、まだよかった」と懐かしむ日が来るかもしれない。
ロシアが天然ガスや原油などの天然資源を「武器化」したことで、 エネルギー安全保障が、これまでにないほど世界経済にとって重要な意味を持つようになった。
エネルギー供給の多くをロシアに依存する欧州は、ロシアの設定した価格や条件に従う「価格追随者」的立場である限り、ロシアに対する制裁効果は限定的である。EU(欧州連合)は、ロシアに対する天然ガス代金のルーブル払いを「制裁に反していない」として、ロシアの要求を呑むしかなかった。
今年の夏は平年以上に猛暑になるといわれる日本では、電力供給が絶対的に不足することは確実になってきている。日本政府はエネルギー対策を発表したが、それは「エアコンの設定温度を28度に上げて、テレビは暗くした部屋で集まって見る。」(密です!)という、日本国民が言えば何でも従うことを前提としたものだ。
日本は世界最大のLNG(液化天然ガス)輸入国である。ロシアからの輸入比率は低いので欧州のような問題に直面することはないが、エネルギー価格の世界的な高騰は日本経済にダメージを与える。大規模停電の頻発で生産がストップすることになれば、日本の製造業にとって大きなリスクだ。
中央銀行は過去数十年間、エネルギー価格の上昇は家計の可処分所得の減少であると捉えてきた。エネルギー価格の急上昇は消費行動を縮小させるが、その結果、インフレ期待は暴走することなく、安定的に維持されてきたのだ。
しかし、インフレがエネルギー価格にとどまらず、広範な商品に及ぶ現在の状況においては、インフレ期待は逆に不安定になり、1973年に日本を襲ったような、オイルショックによる「狂乱物価」が発生するおそれがあるだろう。
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今週の 注目経済指標
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今日の注目通貨:ドル/円:予想レンジ ↑134.15円 ↓130.95円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は132.53円。
132.53円より上ならばドル買い優勢、132.53円より下ならばドル売り優勢。
134.13円 : 第4レジスタンス(HBO)
133.69円 : 第3レジスタンス
133.25円 : 第2レジスタンス
133.11円 : 第1レジスタンス
132.53円 : ピボット
131.95円 : 第1サポート
131.82円 : 第2サポート
131.38円 : 第3サポート
130.93円 : 第4サポート(LBO)
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/2/9/-/img_29c81aaca1480cfd9017140ba952153a63221.jpg)
(荒地 潤)
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