1分でわかる!雇用統計と株価の関係
トウシル / 2022年7月4日 12時16分
![1分でわかる!雇用統計と株価の関係](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushiru/toushiru_37814_0-small.png)
1分でわかる!雇用統計と株価の関係
雇用統計(米国)
米国の雇用状況を調査した最重要経済指標です。週の労働時間や業種別就業者数など計10項目以上発表されますが、最も注目される項目は非農業部門雇用者数と失業率です。
雇用が増加すると、個人消費の拡大につながります。米国は世界経済の中心であり、米国経済の約7割は個人消費が占めています。つまり、米国雇用統計をみれば世界経済の動向を占うことができるため、重要な指標とされています。
■最近の動向
労働者の解雇が比較的容易な米国では、景気が悪くなると雇用者数が大幅に減少します。新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年4月の新規雇用者数は、前月比で2,050万人も減少しました。2022年に入ってからは、その反動で月間40万~60万人増が続いています。景気回復局面では25万人、好景気の局面では15万人程度の増加が目安となります。
米国では失業率が3%台後半だと、働きたい人がほぼ全員仕事に就くことができる「完全雇用」の状態と言われます。(日本の完全雇用は2%台中盤)
米国でインフレが懸念されるようになってからは、物価上昇圧力となる平均時給の伸びにも注目が集まっています。
■マーケットへの影響
雇用統計は事前に発表される予想値と結果の差が注目されます。乖離(かいり)が大きいほど、株式市場は大きく動く可能性があります。
一般的に、雇用統計の内容が良いと株価上昇に、悪いと株価下落につながりやすくなります。
また、米国の中央銀行FRB(米連邦準備制度理事会)が金融政策を決める際に重要視するのが雇用統計です。好景気のときに良い数字が続くと、FRBが金融引き締めに動くのではないかという思惑から、株価が一時的に下落するケースがあります。
反対に雇用統計の悪化が続くと、FRBが金融緩和に動く期待感が高まり、株式市場にとってポジティブなケースもあります。
■マネー用語辞典
(トウシル編集チーム)
この記事に関連するニュース
-
米9月利下げに「一歩前進」、労働市場が減速 円安から円高に転換するか?
トウシル / 2024年7月10日 16時0分
-
【米ドル円】東京海上アセットマネジメントが振り返る…7月第1週の「米国経済」の動き
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月7日 20時15分
-
個人投資家は、今夜の米雇用統計で円安期待か? 円ショート増える
トウシル / 2024年7月5日 10時10分
-
楽天証券の個人投資家の約8割が、「7月も円安」と予想
トウシル / 2024年7月4日 10時53分
-
“ちぐはぐ”な経済指標に投資家も困惑…米国の「適切な利下げタイミング」とは【マクロストラテジストの見解】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月22日 8時15分
ランキング
-
1今回のシステム障害、補償はどうなる?…「保険上の大惨事」「経済的損害は数百億ドル」
読売新聞 / 2024年7月20日 21時24分
-
2「みんなの意見は正しい」はウソである…ダメな会社がやめられない「残念な会議」のシンプルな共通点
プレジデントオンライン / 2024年7月20日 16時15分
-
3AI利用で6割が「脅威感じる」 規則・体制整備に遅れも
共同通信 / 2024年7月20日 16時50分
-
4次はコメで家計大打撃!? 昨年の猛暑の影響で不足が懸念、約11年ぶりの高値水準に 銘柄によっては品薄や欠品も
zakzak by夕刊フジ / 2024年7月20日 10時0分
-
5苦境の書店、無人店舗が救う? 店内で感じた新たな可能性
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月20日 7時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)