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外国株式の人気銘柄ランキング!【6月】経済堅調でも厳しい局面に陥った米株市場、ロックダウン解除で元気を取り戻した上海株市場!

トウシル / 2022年7月20日 16時38分

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外国株式の人気銘柄ランキング!【6月】経済堅調でも厳しい局面に陥った米株市場、ロックダウン解除で元気を取り戻した上海株市場!

 皆さま、こんにちは!

 今年の梅雨期間は平年より短く、6月最終週には関東各地でまさかの連続35度以上の真夏日。

 中国では、「梅雨の期間が短い年、真夏日の後には再び梅雨に逆戻りする」という一説もあります。今年の日本もそうなるのでしょうか。

 7月1日は香港特別行政区成立記念日で、今年2022年はイギリスからの返還25周年を迎え、香港各地で美術館の無料入場や2階建てトラムの無料乗車など、多くの記念イベントが開催されました。

 日本でもすでに開催中の「香港ミニチュア展」in 東京2022をはじめ、香港映画祭や芸術文化公演といった記念イベントの開催が予定されています。コロナ禍の中、なかなか現地へ訪れることが難しい昨今。こうしたイベントでぜひ香港の魅力をご堪能ください。

経済堅調でも厳しい局面に陥った米株市場

<直近3カ月のS&P500指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより

 6月の米国株式相場は、高安まちまちな展開となりました。5月終盤の反発基調を維持できず、中盤から大幅に下落した場面もありましたが、終盤にかけて一時的に回復しました。

 米国では2021年4月以降、コロナ後の経済活動再開が主因で物価上昇(インフレ)が顕在化され、2022年2月からのロシア・ウクライナ紛争もありさらに加速していました。

 米国金融当局は「景気が多少減速してもインフレを抑制すること」を示し、FRB(米連邦準備制度理事会)は今年3月にようやく最初の利上げを決定しました。

 利上げは今後も継続的に実施されることが懸念され、米国主要3指数は今年前半で15%以上下落しました。この利上げの影響でドル買い円売りが活発となり、5月ごろから急速に円安ドル高が進み、現時点でもなかなか止まる気配がありません。

 7月13日に発表された6月のCPI(消費者物価指数)は前月比+1.3%、前年同月比+9.1%といずれも市場予想を上回り、物価上昇が止まる兆しは見えませんでした。

 そのため、FRBが7月にも大幅な利上げをするのではないかとの見方が強まっています。年末まで円安が進むのではないかという見解もあり、引き続き要注意です。

 また、7月中旬からは米国主要企業の4-6月期決算が本格化します。2カ月間に及ぶ上海ロックダウンが米国企業にどの程度影響を及ぼしたか、注目しましょう!

ロックダウン解除で元気を取り戻した上海株市場

<直近3カ月の上海総合指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより

 6月の上海株式相場は、5月の上昇トレンドをキープできたといえます。上海ロックダウンは5月末をもって実質解除されたことで、街全体が活気を取り戻しました。

 しかし、6月末から一部の地域でオミクロン株派生型「BA.5」が検出され、4日間連続で50人を上回るなど感染者が急増加に転じたことから、該当地域の住民に対し12~14日の間に大規模検査が2回実施されました。35度以上の猛暑日の中、何時間も行列に並び、PCR検査を受ける住民もいます。

 中国国家統計局が7月15日に発表した4-6月期の国内総生産(GDP、速報値)は前期比▲2.6%、前年同期比+0.4%といずれも市場予想を下回り、前回(修正値)から急減速という結果となりました。特に、経済の中心地である上海市のGDPは2カ月間のロックダウンの影響で、前年同期比▲13.7%と大幅なマイナスに転落しました。

2022年6月個人投資家に人気だった積立銘柄は!?

2022年6月 米国株式買付者数ランキング    

順位 ティッカー 前月順位 銘柄名 関連するテーマ
1 VTI 1 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF ETF、米国株式
2 SPYD 3 SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF ETF、高配当株式
3 VYM 5 バンガード・米国高配当株式ETF ETF、高配当株式
4 SOXL 6 Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF レバレッジETF、半導体
5 VOO 4 バンガード・S&P 500 ETF ETF、S&P500
6 AAPL 2 アップル スマホ、PC
7 HDV 10 iシェアーズ コア米国高配当株 ETF ETF、高配当株式
8 AMZN 19 アマゾン・ドット・コム 小売
9 QYLD 8 グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF ETF、ナスダック100
10 TSLA 7 テスラ 電気自動車
※楽天証券内買付人数ベース。2022年6月1日~6月30日、国内約定日ベース。

 楽天証券における6月の米国株式月間買付者数ランキングでトップとなったのは、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)です。米国株式市場の大型株から小型株までほぼ全体をカバーしており、「高安まちまちな相場ではとくに分散投資が効く」という着眼点からか、引き続き1位をキープしています。

 同じように、「個別銘柄のキャピタルゲイン狙いというよりも、ETF(上場投資信託)のインカムゲインに着目」といった理由からか、高配当株式ETFは米株積立でもスポットでも人気な銘柄となりました。

 また、現地6月6日(月)権利落ち日にて1対20の株式分割を実施したアマゾン(AMZN)が、1年ぶりにランクインしました。株式分割の実施によって1株当たり購入価格が約20分の1となり、小口投資でもようやく手軽に購入できるようになりました。

 同社株価が4月から下落している主な理由は、主力である小売事業が苦戦しているからです。物流規模拡張による過剰なキャパシティや余剰人員、燃料価格高騰による配送コストの増加など、各課題が4-6月の四半期でどの程度改善されたか、注目が集まりそうです。

2022年6月 中国株式買付者数ランキング

順位 ティッカー 前月順位 銘柄名 関連するテーマ
1 2800 2 Tracker FUND OF HONG KONG(トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン) ETF、ハンセン指数
2 2801 5 iShares MSCI CHINA INDEX ETF(Iシェアーズ・MSCI・チャイナ・インデックス) ETF、MSCI中国
3 9988 1 阿里巴巴集団控股(アリババ・グループ・ホールディング) ネット通販最大手
4 2833 10 HANG SENG INDEX ETF (ハンセン・インデックス・ETF) ETF、ハンセン指数
5 700 4 騰訊控股(テンセント・ホールディングス) インターネットサービス大手
6 1810 3 小米集団(シャオミ) スマホ大手・IoT家電
7 3988 6 中国銀行(バンク・オブ・チャイナ) 金融(銀行)
8 1490 9 車市科技(チューシー・テクノロジー) 自動車広告サービス
9 175 17 吉利汽車(ジーリー・オートモービル) 自動車製造、電気自動車
10 386 8 中国石油化工 (シノペック) 石油元売り大手
※楽天証券内買付人数ベース。2022年6月1日~6月30日、国内約定日ベース。

 楽天証券における中国株式月間買付者数ランキングの6月トップとなったのは、トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン(2800)です。こちらは、1999年に香港証券取引所へ上場した香港ハンセン指数と連動するETFです。

 香港企業だけではなく、メインランド(中国本土)企業にも分散投資されているので、中国全体の成長恩恵を受けることができ、人気の高いETFです。世界三大運用会社の一つであるステート・ストリート社が運用しており、純資産総額が大きく、流動性も高いといえます。

 8位にランクインしたチューシー・テクノロジー(1490)は、今年3月から4カ月連続TOP10入りを果たしました。1999年設立、北京市を拠点とし、自動車情報を質の高いコンテンツで提供する同社は、オンライン広告やプロモーションサービスが主な収入源です。また、「網上車市」というブランドでPC・スマホサイト、アプリなどを展開しています。

 2021年6月には、FTSE Russell指数の構成銘柄にも採用されました。人口が世界一多い中国では、地方のみならず大都市での自動車需要も拡大余地は依然大きく、特に現代の若い世代は買い物をする際、ネット上で商品の口コミやサイトの評判を確認しつつ実店舗を訪問するケースがよく見られます。

 自動車に関しても、同社が関係するコンテンツページが、各車種販売における重要な位置を占めそうです。

注目すべきセクターをピックアップ!

 米国でのインフレ加速がなかなか止まらない中、FRBによる利上げペースが重要視され、株式市場に大きな影響を与えています。

 そうした中、今回は金利上昇に強いセクターについてお話をします。金利上昇に強いセクターは簡単にいうと、金利が上がっても株価が下落しにくいセクターです。それはどういったセクターなのか、一緒に考えていきましょう。

 住宅ローンを契約している方はよくご存じかと思いますが、契約の際に固定金利型と変動金利型を選べるケースが多いかと思います。金利が今後上がると予想している方は固定型を選び、反対に金利が今後下がると予想している方は変動型でより低い金利を狙うでしょう。

 反対の視点から見てみると、銀行は簡単にいえば、短期金利で借り長期金利で貸すことで利益(利ざや)を稼ぐ収益モデルです。そのため過去のケースを見ても、各銀行は長期金利の水準が高い局面では高い利益水準が期待でき、株価も上昇する傾向にあります。

 金利上昇局面にある現在の米国市場。各種ローン商品という金利高の恩恵を受ける銀行セクターに注目してみるのも、投資アイデアのひとつとなるかもしれません。

(孫 祺)

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