欲しい株をできるだけ安く買うための極意
トウシル / 2022年8月11日 6時0分
欲しい株をできるだけ安く買うための極意
株式投資の鉄則は「できるだけ安く買う」だが…
株式投資も商売も、もうけの鉄則は「安く買って高く売る」です。ですから多くの投資家が、できるだけ安く買おうと思っています。
ところが、安く買ったと思ったら全然株価が上がらない、もしくはさらに株価が下がってしまう…。こんな経験をお持ちの方も多いと思います。
実は良い株を安く買うことができるシチュエーションというのは常に存在するわけではありません。
どんな時であれば、安く買うことができる可能性が高まるのかをあらかじめ知っておき、実際にその時が来たら果敢に買うことにより、成功の可能性が高まります。
そこで今回は、良い株を安く買うことができるシチュエーションと、そうでないシチュエーションをご紹介したいと思います。
良い株を安く買うことができるシチュエーションはズバリ「ショック安時」
良い株を安く買うことができる最高のシチュエーションは、マーケット全体の株価が暴落、急落した時です。いわゆる「〇〇ショック」と呼ばれる時にあたります。
例えば2020年2月~3月にかけて生じた「コロナ・ショック」では、ほぼ全ての銘柄が大きく下落しました。
この時の投資家心理としては、「株を持っていること自体がリスク」と考えているので、優良株だろうがそうでなかろうが、とりあえず投げ売りしてきます。
通常であれば、優良株であれば株価が下がれば買いたい投資家が多いのであまり下がらないのですが、〇〇ショックの場合は別です。そもそも誰もが株を持ちたくないという心理なので、優良株も大きく売られるのです。
ですからこの時が絶好の買い時となります。
実際、〇〇ショックが収まると、優良株はいち早く上昇に転じ、いつの間にか株価は元の水準に戻っている、という状況になります。
もし、優良株を安く買いたいのであれば、マーケット全体のショック安というのはまたとない機会となることでしょう。
他の銘柄が上昇しているときはリスクが高くなる
例えば足元の日本株のように、全体としてはおおむね堅調ですが、個別銘柄により値動きがまちまちで、年初来高値更新銘柄も年初来安値更新銘柄もそこそこ生じている、というようなシチュエーションでは、「安く買う」ことを意識しすぎるとリスクが高まります。
現在のように銘柄により高安まちまちというシチュエーションは、いうなれば「平時」です。
平時では、業績の良い銘柄は買われ、そうでない銘柄は売られます。ですから、お目当ての銘柄の株価が下がって安くなっているのであれば、それは割安というよりは、業績悪化を見越してプロ投資家が売ってきている可能性が高いと考えるべきです。
ただ、2021年秋ごろまでのように、成長株が強く、割安株や景気敏感株はイマイチ、といったように、業績は決して悪くないのに物色対象から外れているので株価が上がらない、というのであれば投資するのも悪くないでしょう。
逆に、割安株の多くが株価上昇している中、一部の割安株は株価が上がらない、というように、カテゴリー全体の動きに逆行している銘柄は、安易に買わない方が無難です。株価が上がらない理由が業績の悪化という可能性が高いからです。
決算発表による急落も買い時の一つ
決算発表をきっかけに、優良な銘柄の株価も大きく下落することがあります。このとき、業績悪化により株価が下落したのであれば安易に手出しするのはさすがに危ないと思います。
でも、業績がそれほど悪くないのに株価が大きく下落することもよく見かけます。こんな時も買い時となります。
決算発表で急落する要因はいろいろありますが、たとえ好決算であってもとりあえず好決算が出たことを持って利食い売りをするような投資家も少なくありません。また、決算発表をした時の地合いが悪く、株価が下がりやすい環境だったかもしれません。
ですから、決算発表の数値や今後の業績見通しが良いにもかかわらず株価が大きく下がったときは、損切り価格を設定した上で買い向かうのも一つです。
筆者が時々実行するのは、決算発表後に株価が急落した後、少し株価が戻したところで買うというものです。そして底打ちと思われた株価を割れたら損切りとします。
決算発表後の株価の動きをみると、急激に株価が下がった後、その時点を底値としてそこから盛り返すケースが結構あります。底割れをしなければ、かなり安く買えることになり有利です。
株式投資を長年やっていると、数年に1度くらいは「〇〇ショック」と名がつく大きな下落がやってきます。
それがいつ来るかは分かりませんが、それに備えて今のうちから、株価が大きく下がったら買いたい優良株をピックアップしておくことをお勧めします。
選ぶ際の一つのポイントとしては、業績もさることながら、過去の急落時、その後株価が元の水準かそれ以上まで反発しているかどうかという過去の実績を確認することです。全然見当がつかないという方は、こうした視点で見つけるのもよいと思います。
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(足立 武志)
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