株価上昇・急成長に期待満点の優待銘柄!「株主優待検索」で選ぶ9月優待株ランキング
トウシル / 2022年8月25日 6時0分
株価上昇・急成長に期待満点の優待銘柄!「株主優待検索」で選ぶ9月優待株ランキング
「スーパースクリーナー」で急成長株選び!
株式投資一番の醍醐味(だいごみ)は、やはり株価の上昇です。株価上昇の原動力となるのは、利益や売上高の成長。できることなら、株価の急上昇も狙える優待株に投資したいものです。
そこで、まずは楽天証券の銘柄検索ツール「スーパースクリーナー」で急成長株を選び、その銘柄に株主優待制度があるかを「株主優待検索」で確かめていきましょう。
まずはスーパースクリーナーの詳細検索項目のコンセンサス情報欄にある、
- 「過去5年増収比率(予)(%)」が10%超
- 「過去3年平均売上高成長率(予)(%)」が10%超
という条件で銘柄を検索します。
「過去5年増収比率」は過去4年+今期予想の営業利益の平均伸び率を算出したものです。
営業利益が過去5年平均で毎年10%超伸びていれば、高い利益成長から株価の上昇も見込めます。
さらに、今期予想も含めた3年間の売上高も平均10%以上伸びていれば、投資家の注目度も高い超有望な急成長株といえるでしょう。
スーパースクリーナーで上記の条件で検索したところ、192銘柄がピックアップされました。
ここからは少し手間がかかりますが、この192銘柄全ての銘柄コードを「株主優待検索」に入力。9月末株主に優待が贈られる優待株を探しました。
急成長株の場合、成長のための投資に忙しく、株主優待制度を設けている企業はまれです。しかし、192銘柄の中には9月優待株がちょうど10銘柄もありました。
過去5年増収比率の高い順に紹介していきましょう。
成長性No.1はキャリアリンク(6070)!
5年間の営業利益の平均伸び率が55%に達する急成長を遂げているのが、人材派遣会社のキャリアリンク。
官公庁向け人材派遣に強く、最近ではマイナポイント向け業務の受注が絶好調です。
株価は5月中旬の好調な決算発表を受け、1,400円台から2,200円台まで急上昇中です。
同社は決算月の変更にともない、今年から9月優待になりました。
100株の保有(投資金額22万6,500円※)で9月末にクオカード500円分が贈呈されます。
また、業績好調にともない今期2023年3月期の株主配当も前期40円から50円に増額。配当利回りは2.2%台に達し、急成長企業にもかかわらず、高配当な点も魅力といえるでしょう。
※2022年7月29日の株価をもとに計算しました。以下全て同じです。
営業利益と売上高の10%成長が続く急成長優待株はこれ!
2 インソース(6200)
インソースは年間受講者数57万人を誇る企業向け社員研修・オンライン講座を運営する人材教育企業です。DX(デジタルトランスフォーメーション)教育やITスキル講座に対する需要増で、3期の平均営業増益率は39%。5年平均の売上高成長率も22%と高度な業績成長が続いています。
現在の株価は2,700円台で、2021年12月高値3,090円に接近しています。
同社の優待もクオカード。200株保有で9月末に500円分が贈呈されます。優待取得には200株(投資金額55万9,600円)の資金が必要になります。
少々ハードルが高いですが、業績好調で、株価の反転上昇が続いている流れに乗りたいところです。
3 ケイアイスター不動産(3465)
ケイアイスター不動産は埼玉県が地盤の不動産会社。IT技術を使った効率的な業務フローで、低価格の高品質分譲住宅を提供して業績が急拡大しています。
5年増収率は36%、3年売上高成長率も12%超。関西エリアなどへの進出を拡大することで、今後も急成長が続きそうです。
株価は2020年3月コロナショックの安値から2021年11月には約9倍高を達成。しかし、2022年の全体相場の悪化により、現在は半値近い4,800円台まで下落しました。
ただ、今期2023年3月期も19%増収、7%の営業増益を見込んでおり、1株あたりの配当金も280円に15円も増額。配当利回りは実に5%を超えています。
そんな同社の優待は9月末、100株(投資金額48万5,000円)でクオカード1,000円分。
株価の底打ち反転と高額な株主配当金、さらにクオカード優待の一石三鳥が狙えそうです。
4 商船三井(9104)
営業利益の5年平均伸び率が22%で第4位となったのは、海運会社大手の商船三井です。
同社はコンテナ船会社のオーシャンネットワークエクスプレスジャパン社に、他の海運会社大手2社と共同出資しています。2021年以降、コロナ禍によるコンテナ船の船賃急騰で、このコンテナ船会社の業績が絶好調。
3年間の売上高の平均伸び率も10.8%に達し、同社の株価は2021年の年初から最大約3.8倍まで急騰しています。
7月29日に発表したばかりの2023年3月期第1四半期決算でも株主配当の増額を発表。配当利回りはなんと13%台に到達しています。
そんな同社は今回の9月優待から優待内容も拡充しました。
従来は、100株保有(投資金額36万3,500円)で9月・3月末にクルーズ船「にっぽん丸」の旅行代金が1枚で10%割引される割引券2枚というものでした。
それに加えて、今回の9月優待からは、大洗-苫小牧間の商船三井フェリーや大阪-別府間などのフェリーさんふらわあの運賃が5,000円割引となるクーポン券も贈られることに。
物価高が逆に好業績につながる業種でもあり、今後も株高が続きそうです。
5 コムチュア(3844)
コムチュアはクラウドやビッグデータ活用が得意なITソリューション企業です。
AIを駆使した需要予測や金融関連サービスが大きな収益源になっています。
300株保有(投資金額89万6,400円)で9月・3月末に、1,000円分のクオカードが贈呈されます。
かなりハードルが高いですが、DXやAIの普及はまだ始まったばかり。
5年平均の営業増益率19%、3年平均の売上高成長率12%超という、着実な増収増益基調が今後も続きそうです。
優待が長期保有の動機になり、大きな値上がり益獲得も!
IT系の急成長企業が株主優待制度を導入するのは、上場に必要な株主数を確保したり、株価が安定することを狙ったりする目的もあります。
そのせいもあって、優待内容は事務処理や送付が手軽にできるクオカードが主流です。
コンビニなどで金券として自由に利用できるクオカードなら、投資家側も使い勝手は抜群です。
また、こうした急成長株の場合、株価が多少値上がりすると、利益確定してしまいたい誘惑にかられてしまうもの。
株主優待があることで、すぐに売らず長期保有を続けることで、株価の大きな値上がり益を享受できる点も、株主優待制度のある急成長株に投資するメリットといえるでしょう。
あくまで優待はおまけ程度と考えて、気長に、夢の株価10倍株(テンバガー)ゲットを目指しましょう!
以下に、9月優待の高成長株の残り5社を紹介します。
2022年は下げ相場が続いたせいもあり、こうした業績絶好調の急成長株を割安な株価で買えるチャンスと考えることもできるでしょう。
銘柄名 | 5年増収 (営業増益)率 |
3年売上高の 平均伸び率 |
最低購入金額 (100株) |
業績・株価・優待内容 | |
---|---|---|---|---|---|
テクマトリックス(3762) | 17.54% | 12.27% | 18万4,200円 ※優待取得は500株以上 |
クラウド型業務アプリなどを手掛けるIT企業。医療やコールセンター向けに強く、今期も増収増益が加速。株価はここ2年ほど横ばい推移しているが、医療関連の企業買収による成長加速に期待。500株保有で1,500円相当の商品から1点選択。 | |
M&Aキャピタルパートナーズ(6080) | 16.84% | 14.4% | 37万500円 | 事業承継案件に強いM&A(買収や合併)仲介会社。高齢化による廃業増加にともなう需要で着実な業績成長が続く。株価は2021年11月高値から半値水準まで急落したものの、長期的には押し目買いのチャンス。9月末、100株以上一律でクオカード3,000円分贈呈。 | |
SHOEI(7839) | 16.6% | 12.73% | 56万8,000円 | バイク用高級ヘルメットメーカー。主力の欧州が絶好調で生産が追い付かないほど。生産能力増強や1ドル130円台の円安もあって2022年9月期も大幅増収予想。下げ相場の中、株価も上場来高値更新が続く。9月末、100株以上で一律、同社ノベルティグッズや「SHOEI Gallery」買物15%割引券などから1点選べる。 | |
FOOD&LIFE COMPANIES(3563) | 16.6% | 12.74% | 25万7,900円 | 回転ずしの「スシロー」を運営。「京樽」も傘下に収め、2022年9月期は大幅増収。今後は値上げによる収益回復を狙う。株価はおとり広告などの不祥事もあり、2021年11月高値から半値以下まで急落。下げ止まりに期待したいところ。9月・3月末に100株保有で1,100円の飲食割引券がもらえる。 | |
日本製鉄(5401) | 13.29% | 14.89% | 19万7,000円 ※優待取得は1,000株以上 |
鉄鋼メーカー国内最大手。自動車向け鋼材価格の大幅値上げで2022年3月期に業績が急激に回復。株価も2020年4月安値から一時3倍超まで上昇。9月・3月末、1,000株以上の保有で工場見学や経営概況説明会(抽選)へ招待される。優待内容は地味で、取得に高額な投資資金が必要だが、長期保有のモチベーションにはなりそう。 | |
※最低購入金額は2022年7月29日の終値で計算。 |
▼「株主優待検索」で選ぶ9月優待株ランキング
(トウシル編集チーム)
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