クリスマスの後は、いよいよ円高本番? それともドル高?
トウシル / 2022年12月23日 9時59分
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クリスマスの後は、いよいよ円高本番? それともドル高?
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは133.75円
↓下値メドは130.80円
政治:偏見政治は、労働の柔軟性と意見の多様性を低下させる
FRB:ブラード総裁「インフレを十分に冷やすためには金利を5-7%まで引き上げる必要」
FRB:ウイリアム総裁「インフレは2023年下半期には3.0-3.5%まで低下する」
FRB:ブレイナード理事「インフレ期待を安定させることが必要」
日本:求人倍率が1.35まで低下。コロナ前1.60
エネルギー:欧州のエネルギー不足は深刻。市場は楽観的すぎる
英経済:BOE「真面目な人たちが経済を運営することになって最近の混乱は解決した」
英経済:移民政策が経済回復のカギ
英政治:2024年の総選挙で保守党敗北の可能性高い。5期連続与党勝利は過去200年間なし
豪経済:豪のインフレ率が急低下
「日銀利上げ」ショックで大きく円高に動いている相場だが、この日は米国の7-9月期GDP(国内総生産)の確定値が予想以上に強かったことで、ドル/円は買い戻された。
来年2023年のマーケットの中心テーマは、ずばり「世界不況」である。リセッション懸念が強まるほど、FRB(米連邦準備制度理事会)の「利下げ」時期が早まると想定して、マーケットはポジションを組み立て始めている。
しかし、米国指標の底堅さと日銀の「実質利上げ」で広がる金利上昇リスクは、マーケットの予想とは逆の方向を示している。FRBが「さらに高く、より長い」金利政策を継続することを確認すれば、金利差によるドル高が再燃することも考えられる。日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)を廃止したわけではなく、上昇幅はまだキャップされている。
12月22日(木曜)のドル/円はほぼ横ばい。
1日のレンジは131.64円から132.72円。値幅は1.08円。
2022年254営業日目は132.43円からスタート。東京市場はドル売り優勢で、132円を割ると昼前に131.64円まで円高に動いた。しかし、前日の安値(131.49円)を抜けることがなく、再び132円台復帰。
米国の7-9月期GDPの確定値が2.9%から3.2%の上方修正されたことを受けてドル買いが勢いを増す中で、夜遅くには132.72円まで円安に動いてこの日の高値をつけた。終値は132.35円(前日比▲0.06円)。
レジスタンスは、
132.72円(12/22)
135.00円(200時間移動平均)
137.48円(12/20)
サポートは、
131.64円(12/22)
131.49円(12/21)
130.57円(12/20)
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/e/2/-/img_e2a9f6400fd218a31d0e73de08f87eb4108750.jpg)
主要指標 終値
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/a/0/-/img_a015e652608fdec332db0955cfb5a7ef53134.jpg)
今日の為替ウォーキング
今日の一言
失敗したのではない。何千種類ものうまくいかない方法を発見したのだ – エジソン
Wonderful Christmastime
ウクライナ戦争が加速させたエネルギー価格の上昇は、世界に価格上昇と成長デフレを同時に発生させた。先進国の中央銀行はみな、FRB(米連邦準備制度理事会)もECB(欧州中央銀行)も、そして日銀もインフレ抑制か成長促進かという、相反する政策の選択を迫られている。
労働コストの上昇と物価高を懸念するなら、中央銀行は利上げを続け、過熱しすぎた景気を冷やして経済成長をトレンド以下に抑える必要がある。逆に、新型コロナによる需要の変化が経済成長を鈍化させ、失業率を上昇させることを心配するならば、中央銀行はより慎重な引き締めを行う必要がある。
日銀はインフレ上昇に目をつぶり、経済の下支えを最優先に考えて、緩和政策の継続を決定した。日銀は、我が国の経済が新型コロナ禍からまだ立ち直っていないと判断し、必要ならば「躊躇なく追加緩和」する姿勢を貫いてきた。
しかし、日銀の量的緩和は、金融部門がほぼすべてを吸収し、実体経済の支援にはほとんど役立っていないのが実情だ。マイナス金利が長く続くほど、銀行の収益性と貸出活動の両方が低下することは、これまでの調査で明らかになっている。日銀はマイナス金利によって、銀行の貸出を増やし経済を活性化させようとしてきた。しかしマイナス金利下での貸出増加は最初の1年間だけで、その後2年間は貸出が減少し、当初の増加分を取り返す以上に減少するという結果がでている。
日本銀行は20日の金融政策決定会合で、YCC(イールドカーブ・コントロール)の上下変動許容幅を拡大したが、日銀はこの決定を「利上げではない」と主張している。
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今週の 注目経済指標
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今日の注目通貨:ドル/円
予想レンジ ↑140.87円 ↓131.75円
ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は133.04円。
133.04円より上ならばドル買い優勢、133.04円より下ならばドル売り優勢。
143.55円 : 第4レジスタンス(HBO)
140.64円 : 第3レジスタンス
138.17円 : 12月 高値
137.74円 : 第2レジスタンス
137.49円 : 11月 安値
136.84円 : 第1レジスタンス
134.37円 : 12月 平均値
133.04円 : ピボット
132.71円 : 2022年 平均値
130.57円 : 12月 安値
129.24円 : 第1サポート
128.34円 : 第2サポート
125.43円 : 第3サポート
122.53円 : 第4サポート(LBO)
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/4/4/-/img_448d3d890595ca28bd0c68ff7ff6d11852843.jpg)
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2022年 ドル/円データ
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/e/c/-/img_ecf11c623c1bf25d51b735b6003f28e760565.jpg)
(荒地 潤)
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