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リーマン・ショックを知らない投資家へ:大幅株安と長期分散投資の意味

トウシル / 2023年3月20日 11時31分

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リーマン・ショックを知らない投資家へ:大幅株安と長期分散投資の意味

株式投資の手法は2種類

 筆者は常々、株式投資の手法は大きく分けると2種類であるとお話ししています。

(1)タイミングを計って売買を行う
(2)株価の変動にかかわらず長期的に保有を続ける

 また、(2)については、個別株についてバイ・アンド・ホールド(買い持ち)を行う方法(2-1)と、投資信託などを用いて長期分散投資を行う方法(2-2)に分けられます。

 筆者は株価が上昇トレンドのときだけ株を買って保有し、下降トレンドになったら保有株は売却しますので、(1)の手法を用いています。

 つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は、(2-2)の長期分散投資に該当します。

 足元では、日米ともに株価が下落していて、個別株のバイ・アンド・ホールドや長期分散投資をした結果、個人投資家の間に含み損が広がっています。

 実はバイ・アンド・ホールドや長期分散投資を続けるにあたっては、「いくら株価が下がっても我慢して持ち続ける」という強い意思が必要になります。

 ところが、ここ最近の株価下落により、「果たしてこのまま持ち続けていて大丈夫?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

 また、リーマン・ショックがあった2008年には、投資信託による長期分散投資をしていても、資産が1年間で半分にまで目減りしました。

 当時は長期分散投資による含み損拡大に耐えられず、長期分散投資をやめてしまった個人投資家も数多くいました。

個別株のバイ・アンド・ホールドはリスクが高い

 個別株をバイ・アンド・ホールドする手法は、うまく行けば莫大(ばくだい)な利益を得ることができます。2012年末からのアベノミクス相場では、株価が10倍、30倍、50倍にまで駆け上がった銘柄も数多くありました。

 ところが一方で、バイ・アンド・ホールドしているうちに業績が悪化するなどして、株価が5分の1、10分の1にまで下がってしまうケースも珍しくありません。

 実際、一つの個別株に集中投資して、巨万の富を得た個人投資家もいますが、足元で生じている成長株の株価下落のように、あっという間に株価が大きく下がってしまい、塩漬け株で身動きがとれなくなる、ということが多々生じます。

 もちろん筆者も、将来性が高い銘柄はバイ・アンド・ホールドで利益を大きく伸ばしたいところですが、想定に反して株価が大きく下落してしまうことも少なくありません。

 そこで、筆者は株価が下降トレンドになったらひとまず売る、そして上昇トレンドになったら買い直す、ということを繰り返すようにしています。これにより、株価下落のリスクを抑えながら大きな利益を狙うことができるからです。

株価下落に耐えることができなければ、長期分散投資の効果はなくなる

 投資信託を用いて長期分散投資をする手法は、個別株のバイ・アンド・ホールドに比べてリスクがかなり軽減されます。

 実際、2008年のリーマン・ショックで価格が半分になったものの、我慢して今まで持ち続けていれば大きな利益を得ることができています。

 つまり、長期分散投資で成功するためには、「株価がどんなに下がったとしても我慢して持ち続けている強い精神力」が必要なのです。

 長期分散投資はお手軽に投資できる手法ではありますが、その試金石は、「◯◯ショック」のように、株価が大きく下落したときに訪れるのです。

 おそらく含み損が10%、20%程度なら耐えられる人が大部分だと思います。しかし、これが40%、50%と膨らんでくると、さすがに耐えきれずに投げ売りしてしまう個人投資家が増えてしまいます。

 ところが、これは最も安いところで売却するという、悪手を打ってしまうことになるのです。

株価下落に耐えられないかも…という方にお勧めの手法

 2008年のリーマン・ショックからすでに14年が経過しています。筆者がセミナーで「リーマン・ショックを経験したことがある方は?」と質問すると、1割くらいしか手があがりません。

 つまり、ほとんどの個人投資家がリーマン・ショックのようなとてつもない下落を経験したことがないのです。

 リーマン・ショックの話を単に聞くだけと、実際に経験するのとでは全く感じ方が異なります。筆者も当時は「株価がゼロになるのではないか?」と思ったほどでした。

 また、2020年のコロナ・ショック後に株式投資を始めた方も多く、株価が暴落したら自分自身がどんな心理状態になるのか、そして膨らみ続ける含み損に耐えることができるのか、実際起きてみないと分からないという個人投資家が多いと思います。

 筆者は株価が下落して含み損を抱えたとき、それを我慢して持ち続けることはできません。その一方で、インデックス連動型のETF(上場投資信託)などによる長期分散投資も多少行っています。

 長期分散投資をしつつ、株価下落に対応できる方法として筆者が行っているのが、「株価が下がっている間は保有しない(もしくはヘッジ売りを行う)」というものです。

 具体的には移動平均線などでトレンドを確認し、上昇トレンドのときだけ保有し、下降トレンドになったら売却します。

 なぜ筆者がこの手法を用いているかといえば、「下がっている間はそもそも保有する必要はない」、そして「今後も長期分散投資をすれば必ず株価が右肩上がりになる保証はない」と思っているからです。下がっている間に保有をしなければ、株価下落により損をするリスクが大幅に軽減できます。

 長期分散投資をしたい、でも株価が大きく下がったら耐えられずに投げ売りしてしまうかもしれない…。そんな方は、「長期分散投資」+「株価が下がっている間は保有しない」手法を試してみてください。株価下落で含み損が膨らむストレスから解消されますよ。

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(足立 武志)

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