日経平均9週連続の上昇、名目GDPの伸び加速で、企業業績拡大の期待高まる
トウシル / 2023年6月12日 7時45分
![日経平均9週連続の上昇、名目GDPの伸び加速で、企業業績拡大の期待高まる](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushiru/toushiru_41699_0-small.jpg)
日経平均9週連続の上昇、名目GDPの伸び加速で、企業業績拡大の期待高まる
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「日本株「買い」継続。名目GDPの伸び加速で企業業績拡大の期待高まる」
日経平均は33年ぶりの高値更新
先週(6月5~9日)の日経平均株価は、6月2日(金)終値から1週間で740円上昇して3万2,265円と9週連続の上昇、33年ぶりの高値更新が続いています。
日経平均週足:2020年1月6日~2023年6月9日
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/a/c/-/img_acf06f6edeaeeb81e0e0b9da763dfb9576754.jpg)
このような急激な上昇をけん引したのは、外国人投資家の大量買いです。4月以降、6月9日までで外国人は日本株を約7兆4,000億円も買い越しています(株式現物と日経平均先物・TOPIX先物の合計)。
日経平均と外国人の売買動向(買越または売越額、株式現物と先物の合計):2022年1月4日~2023年6月9日(外国人売買動向は2023年6月2日まで)
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/e/c/-/img_ec56087e22b5ae6dd6587dd88bf510ac77747.jpg)
外国人投資家が日本株を買う理由
外国人投資家が日本株を買ってくる理由は二つあります。消極的理由と積極的理由です。
まず、消極的理由の方ですが、米国株が買いにくい中、外国人投資家は、相対的にファンダメンタルズが良好な日本株を消去法的に選好している面もあります。米中関係悪化で中国株が買いにくくなる中、中国株の代替として買われている面もあります。
日米の投資環境比較
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/6/5/-/img_6514c53c370ac584790f82677f2c83f659953.jpg)
日米の景況差は、以下の米ISM景況指数と日銀短観(日本銀行の短期経済観測)大企業DIを参照してください。非製造業の景況を見ると、日本はとても好調ですが、米国は急減速しています。
米ISM景況指数:2018年1月~2023年5月
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/9/b/-/img_9bd44e1099fbbfb2a7395c36c5fc14dd56647.jpg)
日銀短観、大企業製造業・非製造業DIの推移:2018年3月~2023年3月
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/a/b/-/img_ab5bbed670c9735eca00c0961c1230b449555.jpg)
インフレ復活、名目GDPの上昇加速
外国人投資家の日本株買いの積極的理由は、日本の企業業績の成長力が高まる期待があるからです。日本のインフレ復活、名目GDP(国内総生産)の上昇加速が、企業業績を押し上げる期待が出ています。
米国の行き過ぎたインフレは、企業業績・株価に悪影響を及ぼす不安をはらんでいます。日本は、デフレ脱却、インフレ復活が、企業業績・株価に良い影響を及ぼす期待が出ています。
日米インフレ率(CPI総合指数の前年同月比上昇率)比較:2020年1月~2023年4月
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/d/c/-/img_dc89a1a1ac550683fc839a733aeaa26348360.jpg)
長年にわたりゼロ・インフレに苦しんできた日本企業にとって、インフレ復活は強い追い風です。インフレ復活で2023年1-3月期の名目GDP(季調済)は、前期比年率8.3%増と高い伸びとなりました。2023年度の名目GDPは4%台の伸びとなると予想しています。名目GDPの伸び率加速が、外国人投資家の日本株買いを呼び込んでいる面もあります。
日本の名目&実質GDPの四半期成長率(季節調整済、前期比年率):2022年1-3月~2023年1-3月(2次速報)
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/a/5/-/img_a5b49a6be749931c18fee5a6254795da50539.jpg)
2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの株トレ
今の株価上昇の背景に、2024年にかけての世界景気回復期待があると私は見ています。ただし、それを経済指標で確認できるようになるのは、かなり先です。経験則では、株価は景気循環を半年から1年先取りして動くからです。
株価が転換点を迎える時、ファンダメンタルズ分析だけでなく、テクニカル分析も駆使して、マーケットの流れについていく必要があります。
そこで、今日は最後に、テクニカル分析を書籍で勉強したい方に、私が2021年12月にダイヤモンド社から出版した「株トレ」をご紹介します。
「2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの株トレ」
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/7/5/-/img_75fe55453edd65d08c4df04d7ac62312184343.jpg)
私が25年の日本株ファンドマネジャー時代に得たテクニカル分析のノウハウを初心者にもわかりやすく解説しています。クイズ60問を解いて、トレーニングする形式です。株価チャートの見方がわからなくて困っている方にぜひお読みいただきたい内容です。
▼著者おすすめのバックナンバー
2023年6月8日:かぶミニ活用!窪田真之が教える「デイトレード入門」(その2)
2023年6月1日:かぶミニ活用!窪田真之が教える「デイトレード入門」
2023年5月25日:かぶミニで「PBR1倍割れ」の「三大割安株」2万円ポートフォリオ3選、利回り3.6~4.5%
(窪田 真之)
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