ドル/円140円台目指して急降下! 円安終了? それとも調整?
トウシル / 2023年7月11日 9時26分
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ドル/円140円台目指して急降下! 円安終了? それとも調整?
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは142.80円
↓下値メドは140.65円
米インフレ:ミネアポリス連銀総裁「インフレは長期間高止まりする。たった数ヵ月の改善データに惑わされてはいけない」
FRB:アトランタ連銀総裁「2024年まで利下げはしない」
BOE:英国にインフレ期待定着のおそれ。8月利上げは確定
英雇用市場:英国の4月雇用が大幅に減少。先行き不透明で採用凍結の企業増える
米景気:米経済支えるのはサービスと個人支出。製造業はすでにリセッションに
市況
7月10日(月曜)のドル/円は、前日比「円高」。24時間の値幅は1.74円。
2023年136営業日目は142.12円からスタート。先週金曜日(7日)の海外市場で6月21日以来の142円台までドル安/円高に動いたドル/円だが、週明けの東京市場では値ごろ感からドル買いが優勢となり昼過ぎには143.01円まで上昇した。
しかし、海外市場では再びドル売りが優勢となり、142円を割ると明け方には141.27円まで下落して安値をつけた。終値は141.34円(前日比▲0.79円)。
円安トレンドの変化のきっかけとなったのは、米7月雇用統計だった。NFP(非農業部門雇用者数)の増加数は予想を下回り、過去分も修正された。しかし、増加数は20万人を超え、月10万人程度を適正とするFRB(米連邦準備制度理事会)とはまだ大きな差がある。平均労働賃金も下げ止まっている。
利上げは経済データの結果を踏まえて判断すると述べるFRBが、今月の会合で政策金利を引き上げることはほぼ確実だ。それでもドル/円が145円台に上昇するどころか140円台を目指して下落している。今週発表の重要インフレ指標を前にポジションのスリム化を急いでいるようだ。しかし、これが新しい円高トレンドの始まりになるかはまだ時間が必要だ。
レジスタンス:
143.01円(07/10)
144.19円(07/07)
144.25円(200時間移動平均)
144.65円(07/06)
サポート:
141.27円(07/10)
141.21円(06/20)
139.85円(06/16)
チャートの形状
異なる時間足のチャートを比較することで、同じ通貨ペアについて多角的な分析ができます。
長い時間足はトレンドをつかむため、短い時間足はトレードエントリーのタイミングを見つけるために利用することが多い。また複数の通貨ペアを比較することは、市場全体の流れを知ることに役立ちます。
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2023年 騰落表
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/e/d/-/img_eddcbaea44972578863cac1349ff6b08120982.jpg)
今日の為替ウォーキング
今日の一言
みんなが気づいたら、それはもうチャンスじゃない
Owner of a Lonely Heart
BLS(米労働省労働統計局)が7月7日に発表した6月の雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者数)は20.9万人増加した。これは、事前予想(+22.9万人)を下回る結果だった。また前回5月は33.9万人から30.6万人に下方修正された。業種別にみるとレジャー・ホスピタリティ業が最も多くの雇用を創出しましたが、ヘルスケアや建設など他の業種も堅調な伸びを示した。
失業率は3.6%で、前月より0.1ポイント改善して7カ月ぶりの低水準となった。失業率は2022年3月以来、3.4%から3.7%のレンジで推移している。また19歳以上の米国人口のうち、働く意欲がある人の割合を示す「労働参加率」は62.6%で、前月比横ばいだった。
平均労働賃金の伸びは、前月比+0.4%、前年比+4.4%で前月比横ばい。平均労働賃金は2022年3月の5.6%をピークとして緩やかな下降してきたが、最近数ヵ月は4.4%前後で下げ止まっている。
6月の雇用統計では、就業者の伸びが、この1年で初めて予想より少ない「ダウンサイドサプライズ」となった。さらに過去分も合計110万人下方修正された。とはいえ、レジャー・ホスピタリティなどの業種を中心に採用意欲は旺盛で、2023年は平均すると毎月+30万人ずつ雇用が増えている。平均賃金の上昇率も下げ止まり状態だ。
今回の雇用統計が、今後のFRBの政策にどう影響するかだが、今月(7月)のFOMC(米連邦公開市場委員会)に関して言えば、利上げは既定路線であり、それを覆すほどのインパクトはなかった。
9月以降の会合の判断材料のひとつとなることは確かであるが、FRBがインフレ目標2%を是が非でも達成しようと考えているならば、雇用市場のクールダウンはまだまだ不十分であり、利上げ余地は十分残されているようだ。今後の雇用統計や、消費者物価指数(CPI)などの経済データを引き続きフォローする必要がある。
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今週の注目経済指標
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今日の重要ブレークアウトレベル
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タイムゾーン 分析
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(荒地 潤)
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