ドル/円、143円後半から3週間ぶりの大幅円高! 今夜の米雇用統計に注目集まる
トウシル / 2023年8月4日 9時49分
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ドル/円、143円後半から3週間ぶりの大幅円高! 今夜の米雇用統計に注目集まる
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは143.90円
↓下値メドは141.60円
大規模言語モデル(LLM:Large Language Models):大量のテキストデータを使ってトレーニングされた自然言語処理のモデルのこと。大規模言語モデルをファインチューニングなどすることによって、テキスト分類や感情分析、情報抽出、文章要約、テキスト生成、質問応答といった、さまざまな自然言語処理(NLP:Natural Language Processing)タスクに適応できる
バブル崩壊:過去500年、アセットバブルの後には必ず「経済危機」がやってきた
米利上げ:リッチモンド連銀「利上げを早く休止すると、後でより多くの利上げをすることになる」
英ローン地獄:住宅ローンの借り換えで金利3倍以上に
マクロ経済:消費者のインフレ期待は日用品の値段に大きく左右される
欧中自動車戦争:EUが中国製EV車の輸入制限を検討
米インフレ:地域差広がる。フロリダ 7.3%、NY 3.5%、ハワイ2.0%
米利上げ終了:CPIの低下傾向がはっきりしたことで、7月で利上げ終了する可能性。
原油安:IEA「ガソリン需要が2019年の水準に戻ることはない」
中国株式に悲観:中国人投資家が国内株式相場に悲観的。海外への資金移動急ぐ
市況
8月3日(木曜)のドル/円は、前日比「円高」。24時間の値幅は1.84円。
2023年154営業日目は143.29円からスタート。東京時間昼過ぎに143.89円まで上昇したが、144.00円に届く前に失速した。
欧州市場になると、今度はドル売り(円買い)が強まり142円台に下落した。弱めの米指標や、フィッチの米格下げで米長期金利が年初来の高水準となる4.20%近辺まで上昇するなかで、未明にかけて142.06円まで円高になったが、142.00円割れは回避した。終値は142.53円(前日比▲0.83円)。
この日の値幅は1.84円で、先月の平均値(1.50円)に比べても広めだった。ただ米雇用統計発表前ということで、強い方向性は出ずに終わった。上限のメドは144円、下限のメドは138円にあることを確かめたので、あとは今夜の発表を待って、レンジをブレークした方向についていくだけである。
7月米雇用統計のポイントは「米雇用統計は信じられない!A5ランク指標にC1ランク予想のリスク 7月米雇用統計 詳細レポート」をお読みください。
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/7/4/-/img_742ca65525f6883ae588d05e599f5a6a173298.png)
レジスタンス:
143.89円(08/03)
144.19円(07/07)
144.65円(07/06)
サポート:
142.06円(08/03)
141.40円(200時間移動平均)
140.69円(07/31)
138.06円(07/28)
米国経済は、ハードランディングを回避してソフトランディングするという見方が増えている。最近では、景気減速さえしない「ノーランディング」もありえるという超楽観論もでてきた。
その理由は、FRB(米連邦準備制度理事会)は1年間で5.0%以上も金利を引き上げても、米国経済は拡大を続けているからだ。
ドルは、高金利キャリー取引の運用通貨とリスクオフの逃避先の両面を備えるスーパー通貨になった。金融引き締めを頑固に否定する日銀とFRBの政策格差は半永久的に続く。ドル/円がドル高/円安に動くのは至極当然だ
FRBの高金利政策は今後数年続く可能性が高い。パウエルFRB議長はまだ利上げする考えを明らかにしているし、インフレを2%に下げるには「政策金利を6%超に上げる必要がある」というタカ派的意見を持つFRBメンバーもいる。FRBの利下げと日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール)調整で、今年後半は円高になる、というシナリオは支持を失いつつある。
主要指標 終値
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/1/6/-/img_16792f633663637027802d03be732c9152271.jpg)
今日の為替ウォーキング
今日の一言
唯一の善とは、おのれの利益を深めること
You Really Got Me
7月米雇用統計のポイントは「米雇用統計は信じられない!A5ランク指標にC1ランク予想のリスク 7月米雇用統計 詳細レポート」をお読みください。
BLS(米労働省労働統計局)が7月7日に発表した6月の雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者数)は20.9万人増加した。これは、事前予想(+22.9万人)を下回る結果だった。また前回5月は33.9万人から30.6万人に下方修正された。業種別ではレジャー・ホスピタリティ業が最も多くの雇用を創出した。ヘルスケアや建設など他の業種も堅調な伸びを示した。
失業率は3.6%で、前月より0.1ポイント改善して7カ月ぶりの低水準となった。失業率は2022年3月以来、3.4%から3.7%のレンジで推移している。また19歳以上の米国人口のうち、働く意欲がある人の割合を示す「労働参加率」は62.6%で、前月比横ばいだった。
平均労働賃金の伸びは、前月比+0.4%、前年比+4.4%で前月比横ばい。平均労働賃金は2022年3月の5.6%をピークとして緩やかな下降してきたが、最近数ヵ月は4.4%前後で下げ止まっている。
6月の雇用統計では、就業者の伸びが、この1年で初めて予想より少ない「ダウンサイド・サプライズ」となった。さらに過去分も合計110万人下方修正された。とはいえ、レジャー・ホスピタリティなどの業種を中心に採用意欲は旺盛で、2023年は平均すると毎月+30万人ずつ雇用が増えている。平均賃金の上昇率も下げ止まり状態だ。
雇用統計の結果が、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合における政策決定の重要な判断材料になることは確かである。FRBがインフレ目標2%を是が非でも達成しようと考えているならば、雇用市場のクールダウンはまだまだ不十分だと考え、再利上げの可能性は残る。「インフレ率を下げるには、雇用市場の熱を下げる必要がある。」これがパウエルFRB議長の考えだ。
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今週の注目経済指標
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今日の注目テクニカルレベル
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Winners & Losers
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(荒地 潤)
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