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保ち合い(もちあい)放れにはつけ

トウシル / 2017年7月3日 0時0分

保ち合い(もちあい)放れにはつけ

保ち合い(もちあい)放れにはつけ

今回の格言

「保ち合い(もちあい)
放れにはつけ」

 

どんな格言?

もみあい相場の後のトレンドには、素直に乗るべき?

「保ち合い(もちあい)放れにつけ」とは、相場が長めにもみあった後、均衡した状況が崩れて上方向に進んだり、下方向に進んだりした場合は、そこから新しい相場のトレンドが生まれることが多い。このため、均衡が崩れたときの方向に素直に乗る「順張り」的に売買したほうがいいと言う意味である。

 

「保ち合い」にはさまざまな形状があるが、代表的なものとしては「三角保ち合い(高値と安値が同じ水準に集約されていき、三角形のチャート形状になる)」や「ボックス相場、レンジ相場(高値と下値がそれぞれ一定水準で平行に動くチャート)」などが挙げられる。上下の振れ幅が小さくなる局面では、こうした保ち合いが崩れ、株価が抵抗線を上抜ける(もしくは支持線を下抜ける)ことで、どちらかの方向に相場が大きく動くことが過去多く見られてきた。
 

 

どう投資に生かす?

もみあいを崩す要因が「好材料か?」「悪材料か?」が鍵

2017年5月の日本の株式市場では、日経平均株価が2万円を目前に上値の重いボックス相場的なもみあいが続いた。こうしたなか、6月1日に財務省が発表した法人企業統計で、本年1-3月期の経常利益額(全産業)がこの時期の最高額を記録。前年同期比26.6%増益だったことが材料視されて日経平均は節目の2万円を突破した。企業業績の改善期待が材料となり、相場が上放れた例として参考になるだろう。

 

今回のお作法

みんなの「買いパワー」と「売りパワー」のバランスが崩れたところに、要注目

 
 

(カガワ 先生)

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