日銀、やっぱり動かず。失望でドル/円は145円直前まで円安
トウシル / 2023年12月20日 9時53分
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日銀、やっぱり動かず。失望でドル/円は145円直前まで円安
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは145.10円
↓下値メドは141.10円
FRB:2005年以来、144回のFOMC会合において、メンバーが議長に反対票を投じたのはゼロ。 集団思考が停止した非常にお粗末な政策決定との批判も
米大統領選:「ウクライナ」では選挙には勝てない
中国経済:海外投資家の4割が「次の世界金融危機の引き金は、中国不動産」
中国経済:2024年の経済成長率3%下回るリスク。不動産不況が深刻
ドイツ:コロナ対策予算、転用は違憲。ドイツ憲法裁、財政計画修正へ
市況
2023年252営業日目のドル/円は、前日比1.03円の「円安」。24時間のレンジは1.03円。
12月19日(火曜)は142.75円でオープン。直近2日間で2円超の円安になったことが戻り売りを誘い、東京時間朝に142.25円まで下落して、この日の安値をつけた。
日銀は、この日まで開いた金融政策決定会合で異次元緩和政策の現状維持を決定した。マイナス金利政策の解除の道筋は示されなかった。行動しない日銀に対する失望感でドル/円は円安に動き、夜の初め頃には144.96円まで上昇してこの日の高値をつけた。もっとも一方的な円安にはならず、押し戻されて終値は143.84円。
12月のドル/円は、1日に148.33円の高値をつけたあと、7日に植田日銀総裁の政策変更の匂わせ発言で140.91円まで下落して安値をつけた。このレンジの中心値は144.62円。
この日つけた高値(144.96円)がほぼこの水準にあたり、現在のレートは中心値よりやや円高に位置する。
日銀が利上げをしない確率よりFRB(米連邦準備制度理事会)が利下げをする確率のほうが高いことが、円安を限定的にしているようだ。
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レジスタンス:
144.96円(12/19)
145.99円(12/13)
146.18円(12/12)
147.30円(12/07)
サポート:
142.25円(12/19)
142.04円(12/18)
141.43円(12/15)
140.91円(12/14)
2023年 ドル/円 データ
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2023年 騰落表
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今日の為替ウォーキング
今日の一言
世界はあなたの居場所、あなたの人生です。できることをやりつくし、自分が生きたい人生にしなさい
Ruby Tuesday
日銀は19日まで開いた金融政策決定会合において、マイナス金利や長期金利の誘導などの大規模な金融緩和政策の現状維持を決定した。先行きのフォワードガイダンス(政策指針)も変更しなかった。
植田総裁は記者会見で、2%の物価目標に向けて確度が高まっているとしつつも、政策の出口については明言を避けたうえで「もう少しデータやさまざまな情報を見たい」との考えを示した。マーケットでは日銀が来月に政策正常化に動くとの観測が広がっているが、それまでに新しいデータがインプットされる可能性は低い。したがって、日銀の政策変更は、あるとしても、3月あるいは4月ということになる。
日本の総合CPI(消費者物価指数)は、2022年8月から毎月、前年同月比3.0%を超えて上昇し続けている。日銀が定める「物価安定の目標」は、消費者物価の前年比上昇率2.0%なのだから、数字を見る限りすでに目標はすでに達成されているように思える。むしろオーバーシュートを警戒すべきゾーンに突入しているようだが、それでもなお日銀がウルトラ金融緩和の継続に固執する。
それは、日銀が緩和政策を維持継続することによって「金融抑圧」を実現しようとしているからだ。金融抑圧とは、インフレと低金利を組み合わせることによって、政府の債務を非常に低い金利でファイナンスし、究極的には膨張した政府の借金の棒引きを図ることを目的とする政策である。第2次世界大戦後、戦費調達で公的債務が膨張していた多くの国々でこの政策が採用されていた。
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今週の注目経済指標
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今日の重要ブレークアウトレベル
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コーンチャート分析
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(荒地 潤)
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