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[7-3]自分は退職金をいくら受け取れる?【FP・横田健一の資産形成ハンドブック】

トウシル / 2024年1月3日 16時0分

[7-3]自分は退職金をいくら受け取れる?【FP・横田健一の資産形成ハンドブック】

[7-3]自分は退職金をいくら受け取れる?【FP・横田健一の資産形成ハンドブック】

※この記事は2021年12月15日に掲載されたものです。

Q3 自分は退職金をいくら受け取れる?

A3  大卒の平均退職金は2,173万円。勤務先の退職金制度を知っておこう!

 ご自身が受け取るであろう退職金・企業年金の金額はご存じですか?

 会社員・公務員の方にとって、老後資金の準備としてかなり重要になってくるのが退職金や企業年金などの退職給付制度です。

退職給付制度がある企業は80.5%

 どんな会社にもあるわけではなく、何らかの退職給付制度を導入している企業は、全体の80.5%にとどまっています(平成30年就労条件総合調査/厚生労働省)。

 つまり、残りの19.5%の企業でお勤めの方は、公的年金に加えて自助で備えていくことがより重要になってきます。

退職給付制度導入企業の約7割は退職金のみ

 まず、退職給付制度は大きく分けて2つに分かれます。

 退職一時金、いわゆる退職金と、退職年金、いわゆる企業年金です。

 退職金については、社内で独自に準備していることもあれば、中小企業退職金共済や特定退職金共済のような制度を利用しているところもあります。

 一方、企業年金ですがこちらは厚生年金基金、確定給付企業型年金、確定拠出年金(企業型)などの制度を利用しているところが大半でしょう。

 このような退職金や企業年金ですが、導入している企業の利用状況は、次のようになっています。

平成30年就労条件総合調査(厚生労働省)より

 退職給付制度の導入企業のうち73.3%が退職金(退職一時金)のみとなっており、両制度の併用が18.1%、企業年金(退職年金)のみを利用しているところが8.6%となっています。

 ご自身の職場はどのようになっていますでしょうか?

 ご存じない方は早速確認してみましょう!

大卒の平均退職給付額は2,173万円?

 では、退職金や企業年金はいくらくらいもらえるのでしょうか。

平成30年就労条件総合調査(厚生労働省)より

(注)ここに掲載している「退職給付額」は、退職一時金制度のみの場合は退職一時金額、退職年金制度のみの場合は年金現価額、退職一時金制度と退職年金制度併用の場合は退職一時金額と年金現価額の合計となっています。

 大学卒業後、勤続35年以上の方の平均が2,173万円となっています。同じく、高卒の方が1,629万円となっています。

 みなさんはいくらくらい受け取れそうでしょうか? 1,000万円でしょうか? 2,000万円でしょうか? 3,000万円でしょうか?

 受け取れる金額がある程度具体的になってくると、ライフプランが立てやすくなります。

 そして、老後を見据えてどのくらいのペースで資産形成していけばよいのか、具体的に考えられるようになります。

「こんなに節約しながら我慢する必要なかったね…」だったり、

「これ、マズー! 今日から節約するから!!!」などなど、

 具体的な行動に移れるのではないでしょうか。

 まずは自分がどのくらい受け取れそうか、大まかな金額を確認するところから始めましょう!

次の記事は[7-4]退職金が少ない場合、老後はどうすればいい?>>

ファイナンシャルプランナー。株式会社ウェルスペント 横田健一さん
大手証券会社にてデリバティブ商品の開発やトレーディング、フィンテックの企画・調査などを経験後、2018年1月に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。YouTube「資産形成ハンドブック」も人気上昇中。

Twitter @ken1yokota でも情報発信中!

(横田 健一)

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