ドル/円147円台で底堅いが、一時の円安の勢いも消えたか?
トウシル / 2024年1月26日 10時38分
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ドル/円147円台で底堅いが、一時の円安の勢いも消えたか?
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは148.05円
↓下値メドは147.15円
ミッドライフクライシス:人生の中頃を迎える40代~50代の頃に、自分のこれまでの人生やアイデンティティについて問い、葛藤したり不安を感じたりする時期のこと
米経済:投資家は米経済に強気。最悪でもソフトランディング、リセッション「ありえない」
雇用統計:オンライン副業は、税金には表れても雇用データには表れない
人民元:EV車巡り中国と欧州保護主義が対立
欧州環境問題:地球を守るか、自国の産業を守るか。中国製品なくして環境基準を達成できない
前日の市況
2024年19営業日目、1月25日(木曜)のドル/円は、前日比0.16円の「円安」。
この日NY市場で発表された米国の第3四半期GDP(国内総生産)が予想を上回ったことで、夜遅くに高値147.95円をつけたが、同時に発表されたPCEコア指数がインフレ鈍化傾向を示していたために今度は147.08円まで下落してこの日の安値をつけた。しかし売り一巡後は買い戻しが優勢になり、147円台後半まで戻した。終値は147.67円で24時間のレンジ幅は0.87円だった。
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/5/2/-/img_5212a284855872b58d3d3ce8b347c9a2100165.jpg)
レジスタンス:
147.95(01/25)
148.38(01/24)
148.70(01/23)
148.81(01/19)
サポート:
147.08(01/25)
146.64(01/25)
145.58(01/16)
144.82(01/15)
ECB(欧州中央銀行)は2024年最初の理事会で、政策金利の据え置きを決定した。利上げは3会合連続で見送った。
記者会見のラガルドECB総裁は、インフレや賃金のアップサイドリスクよりも、経済成長のダウンサイドリスクをより懸念しているようだった。前回12月の会合では「賃金コストの大幅な伸びを背景とした物価圧力は依然として強い」とインフレを警戒していたことに比べてハト派寄りになったと受け取られた。ECBの早期利下げ期待が高まるなかでユーロを売る動きが強まり、年初来安値水準までユーロ安が進んだ。
レジスタンス:
1.0902(01/25)
1.0932(01/24)
1.0951(01/16)
1.0968(01/15)
サポート:
1.0822(01/25)
1.0822(01/23)
1.0773(23/12/13)
本日の見通し
この日発表された米GDPは米国の経済が堅調でFRB(米連邦準備制度理事会)の早期利下げが必要ないことを示している。その一方でコアPCE鈍化は FRBの高金利が必要ないことを示した。ドル/円は米国指標の間で揺れ動いたが、両方とも米経済のソフトランディングの期待を高めるという意味では同じ方向であり、ドル堅調地合いが続く可能性が高い。この日の安値は147円台で踏みとどまった。ただドル買いにも一時の勢いがなく、この日の高値は148円に届いていない。
主要指標 終値
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/b/8/-/img_b8bbc9444e898504bb7877b733ebb03547859.jpg)
今日の為替ウォーキング
今日の一言
年老いたパイロットは存在する。向こう見ずなパイロットもいる。しかし、向こう見ずで長生きしたパイロットはいない
Hush
ダイエットで本当にきついのは、最初の1キロではなく、目標体重までの最後の500グラムである。中央銀行によるインフレ対策も同じだ。FRBは1年でインフレ率を9%から3%に下げることができた。しかし、そこから目標値の2%にもっていくには倍の時間がかかると予想されている。
12月のCPI(米消費者物価指数)は、前年比で3.1%から3.4%の大幅上昇となった。ここ数カ月間大きく下げていたエネルギー価格が、12月はほとんど変化しなかったことがCPIの押し上げ要因となった。
12月のコア指数は前年比3.9%も、予想を上回る強さだった。構成要素のうち、住居費と中古車価格が予想に反して大幅に上昇したことが押し上げ要因となった。とはいえ、2022年9月の6.6%のピークからコロナ禍前の水準にまで半分以上戻っている。
今回のCPIは過去数カ月に比べると強かったものの、全体としては、長期的インフレ鈍化傾向を示しており、今回のCPIの結果を受けて1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)が追加利上げを決定する可能性はほぼゼロと考えられている。ただし、メスター・クリーブランド連銀総裁が「3月は利下げ時期としては恐らく早過ぎる」と発言したように、今回のCPIは利下げに対してFOMCメンバーをより慎重にさせたと考えられる。
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/1/8/-/img_18fa9380af9ff504833edd1886fac0f364130.jpg)
今週の注目経済指標
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今日の注目テクニカルレベル
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/d/3/-/img_d3536edcf957e346684fe5bcc91a4ca387532.jpg)
ヒートマップ分析
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(荒地 潤)
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