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株主優待人気ランキング2024年3月:お得度高いNTTのdポイント優待やANA・日本航空の国内線半額優待が人気!

トウシル / 2024年2月17日 11時0分

株主優待人気ランキング2024年3月:お得度高いNTTのdポイント優待やANA・日本航空の国内線半額優待が人気!

株主優待人気ランキング2024年3月:お得度高いNTTのdポイント優待やANA・日本航空の国内線半額優待が人気!

3月株主優待 人気ランキング

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生金額※1
9432 NTT 自社グループポイント 18,100
2 8591 オリックス カタログギフトなど 298,600
3 9202 ANAHD 運賃・料金割引券など 321,700
4 9433 KDDI カタログギフト 451,000
5 9831 ヤマダHD 買い物割引券 42,700
6 9201 日本航空 運賃割引券など 275,300
7 4661 オリエンタルランド 1デーパスポート 2,649,000
8 5401 日本製鉄 工場見学会など 3,428,000
9 7267 ホンダ カレンダーなど 172,100
10 9104 商船三井 フェリー運賃割引券など 521,500
※1 優待発生金額 =2024年2月15日終値の株価 × 優待獲得最低株数で計算した金額です。

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>

このランキングは楽天証券で優待を保有されているお客様の人数が2024年2月9日時点で多い順番です。
この記事は銘柄を推奨するものではありません。

売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。
2024年2月15日時点の終値や数値を、楽天証券Webサイトから採取して記載しています。
配当利回りは、楽天証券HPの会員ログイン後の銘柄ページより採用しておりますが、市況により変動するため、必ずご自身でご確認くださいませ。

3月の株主優待銘柄は733銘柄!

 2024年3月優待は月末が土日のため、権利付き最終日が3月27日(水)、権利落ち日が3月28日(木)となり、権利確定日が3月29日(金)になります。

 3月27日(水)の取引時間中に優待株を買って、翌28日(木)の寄り付き(取引開始)まで持ち越すと、優待の権利を獲得できます。

 年度末である3月末には、株主優待制度を実施している非常に多くの企業も決算期末を迎えます。そのため、全部で1,438銘柄ある優待株のうち、半数以上の773銘柄の優待権利付き最終日が集中します。

※楽天証券 株主優待検索より

 株主配当金の権利付き最終日でもある3月27日(水)や配当権利落ち日の28日(木)にかけては、「配当取り」といわれる買いや機関投資家による決算前の「益出し」の売り、株主配当の分だけ株価が下落する「配当落ち」で、例年、大きな値動きが生まれるので注意が必要です。

 最近の人気優待株には今回の3月優待株の1位NTT、4位KDDI、8位日本製鉄のように、高額な株主配当金がもらえる高配当利回りの大型株が数多くランクインするようになりました。

 3月優待株は数が多いだけあって、ランク外には家計の節約や日頃の食事、外食、買い物に役立つお得な優待株もたくさんあるので以下に紹介します。

  • 関西圏で家電量販店を展開する上新電機(3月末に100株で店舗・Webで使える優待券2,200円分、9月末には1株以上で5,000円分)
  • 飲食チェーン・コロワイドの子会社で「ステーキ宮」や「海鮮アトム」を運営するアトム(3月・9月末に100株で2,000円相当の優待ポイント。コロワイド、カッパ・クリエイトの店舗でも利用可能)
  • 百貨店の三越伊勢丹ホールディングス(3月末に100株以上で買い物10%割引の優待カード。利用限度額は年間30万円まで)
  • うどんの「丸亀製麺」などを展開するトリドールホールディングス(3月・9月末に100株で3,000円分の飲食などに使える優待券)
  • JR東日本(3月末に100株で鉄道の運賃・料金割引券1枚。3年以上継続保有で1枚追加のほか、ECサイト「JRE MALL」で1,000円以上買い物すると使える500円クーポンなど同社グループ施設の各種サービス券)など、運賃割引券優待などがあるJR各社
  • 東海圏でLPガスや水宅配事業などを手掛けるTOKAIホールディングス(3月・9月末に100株で「富士の天然水さらり」12本やクオカード500円分など計5コースから選べる)
  • 製紙メーカー大手の日本製紙(3月末に100株以上で、トイレットペーパー、ティッシュなど家庭用ペーパー製品詰め合わせセット)
  • 「スシロー」や「京樽」を展開するFOOD&LIFE COMPANIES(3月・9月末に100株で1,100円分の飲食優待割引券)

新NISA普及で人気優待株の傾向に変化!?

 2024年からは非課税で投資できる限度額が最大1,800万円に大幅拡大された新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)がスタートしました。

 新NISAの成長投資枠(年間投資枠の上限240万円、一生涯の非課税保有限度額1,200万円)を使えば、個別の優待株に非課税投資することも可能です。

 しかし、新NISAの非課税投資枠を使って優待株に投資するときに気をつけなければいけないことがあります。

 それは、優待株に投資して得られる株主優待品には、たとえ通常の課税口座(特定口座や一般口座)を使って投資しても税金は一銭も課税されないことです。

 新NISA口座で投資して非課税になるのは、株主配当金や株の値上がり益にかかる20.315%の税金です。

 つまり、新NISAを使って優待株に投資するときは、優待だけでなく、高利回りの株主配当金がもらえたり、株価が上昇して値上がり益が得られたりしそうな、好業績で財務も安定した企業の株を選んだほうがいいということ。

 優待内容が魅力的でも、株主配当金が微々たるものだったり、業績面から見て株価の上昇に期待できなかったりする優待株を買って、新NISAの貴重な非課税投資枠を使うのはもったいない、といえるでしょう。

 その影響は早速、今回2024年3月の人気優待株のランキングにも出ています。

 昨年2023年3月には9位だったNTTが株価の上昇期待や今期(2024年3月期)の予想配当利回りが2.77%に達する高配当株として人気が高まり、今回はランキング1位に急浮上しています。

 新NISAの成長投資枠を使った優待株投資がますます普及すると、優待内容自体が魅力的な優待株というより、NTTのような高配当・好業績で、株主優待に関してはあくまで「プラスアルファのおまけ」として導入しているような企業の人気が高まり、個人投資家の買いで株価も上昇しやすくなる可能性があります。

 今後は、新NISAスタートで人気優待株の傾向に変化が生まれていることも意識しながら、値上がり益や高額の株主配当金も期待できる優待株を厳選する必要があるかもしれません。

1位:NTT(9432)

権利付き最終月:3月[貸借銘柄]
株価:181円(2024年2月15日終値)
配当利回り:2.65%
優待発生株数:100株以上
優待内容:「dポイント付与」
その他条件:継続保有の株主のみに贈呈。継続保有2年以上3年未満の株主には1,500ポイント、継続保有5年以上6年未満には3,000ポイント
最新情報は企業HPからご確認ください

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 1年で一番銘柄数の多い3月優待株の人気1位に急上昇したのは、携帯キャリア「NTTドコモ」などを展開する通信会社国内最大手のNTT(日本電信電話)。

 同社の優待は保有期間に応じた変則優待です。

 3月末に100株以上を2年以上3年未満保有している株主に同社の電子マネー「dポイント」1,500ポイント、5年以上6年未満保有している株主に3,000ポイントが贈呈されます。

 同じ株主番号で得られる最大ポイント数は4,500ポイントで、例えば、その後、新たに同じ証券口座で同社の株を追加購入しても、それ以上の贈呈はありません。

 ただし、同社は2023年7月1日に実施した株式25分割で株価が約180円台に下がり、100株を約1万8,000円台で購入できるようになりました。

 約1万8,000円の少額資金で、贈呈は2~5年以上先になりますが総額4,500円分のdポイントがもらえるお得度の高さも、人気急上昇の理由でしょう。

 同社は主力のNTTドコモの通信単価下げ止まりや解約率低下もあって、今期2024年3月期は過去最高益更新と増配が予想されており、業績は非常に安定しています。

 ただ、株価は2021年から3年以上にわたって急上昇が続き、2021年1月始値から2024年まで実に75%近く上昇しているので高値つかみが少し心配です。

 株価の急上昇にともない、増配にもかかわらず予想配当利回りも2.77%台まで低下しています。

 100株1万8,000円前後から少額購入できるので、高値圏にある株価が少し下がったところで小出しに買い下がって平均購入単価を下げていくのも一つの考え方でしょう。

2位:オリックス(8591)

権利付き最終月:3月[貸借銘柄]
株価:2,986円(2024年2月15日終値)
配当利回り:2.86%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で自社取引先取扱商品等カタログギフト、全株主に株主カード(どちらも2024年3月の株主への贈呈をもって廃止)
その他条件:自社取引先取扱商品等カタログギフトは3年以上継続保有の場合、カタログの内容が異なる。株主カードの提示により、自社グループが提供する各種サービスを割引価格で利用可
最新情報は企業HPからご確認ください

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 第2位はリース会社大手で業績好調な高配当株としても知られるオリックス。

 個人投資家に非常に人気の高かった同社の株主優待制度は非常に残念ですが、今回2024年3月末株主に対する優待で最後になります。

 3月末に100株を3年未満保有で、北海道の「切れたらこ&切れ明太子セット」からオリックス・バファローズ野球観戦利用券5,000円分まで100点以上の優待品から選べる「ふるさと優待(Bコース)」が贈呈されます。

 3年以上継続保有していたら優待内容がグレードアップした「Aコース」になります。

 同社の株主優待制度は今回で廃止されてしまいますが、今後は機関投資家からのニーズも高い株主配当を重視した株主還元策に転換する予定です。

 同社の今期2024年3月期はインバウンド(訪日外国人)需要で絶好調の国内ホテル・旅館事業や高騰した保有不動産の売却が貢献し、過去最高益を大幅に更新。

 株主配当も前期比10円近い増配の1株当たり94円を予定しています。

 株価は2023年1月始値から2024年1月終値まで34%超も上昇していますが、いまだ今期の予想配当利回りは3.12%と高い点も魅力です。

 今回は株主優待制度の廃止による個人投資家の利益確定売りで3月28日(木)の優待落ち日に株価が急落する可能性はあります。

 しかし、優待権利落ち後に優待株としてではなく、高配当割安好業績株として押し目買いを狙うのもいいかもしれません。

3位:ANA HD(9202)

権利付き最終月:3月、9月[貸借銘柄]
株価:3,217円(2024年2月15日終値)
配当利回り:ー%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で株主優待番号ご案内書(以下100株ごとに1枚増)、400株以上で4枚(以下200株ごとに1枚増)、1,000株以上で7枚(以下400株ごとに1枚増)、10万株以上で254枚(以下800株ごとに1枚増)、また100株以上で自社グループ優待券1冊
その他条件:株主優待番号ご案内書は国内営業路線を片道1区間株主優待割引運賃で利用可(他航空会社が運行するシェアコード便に一部対象外路線有)、混雑状況により販売座席数に制限有。自社グループ優待券は1冊に以下(1)~(6)の共通優待券18枚、(1)IHG・ANA・ホテルズグループジャパン(「インターコンチネンタル」「ANAクラウンプラザホテル」「ホリデイ・イン」「ホリデイ・イン リゾート」):宿泊(ベストフレキシブル料金の室料のみ20%割引)、レストラン飲食(10%割引)※一部適用除外ホテル有、(2)「ANAトラベラーズ」国内ダイナミックパッケージ割引クーポン(旅行代金によりクーポン額は異なる)、海外ダイナミックパッケージ旅行代金(空港諸税を除く)から2%割引、同パッケージツアー(国内・海外)商品5%割引、(3)ゴルフ場(「武蔵の杜カントリークラブ」)ゴルフプレー料金割引、(4)ゴルフ場(「早来カントリー倶楽部」)ゴルフプレー料金割引、(5)空港売店・免税店(「ANA FESTA」「ANA DUTY FREE SHOP」)10%割引、(6)株主限定通販商品、<有効期間・発行時期>3月株主:6~11月末(5月末発行)、9月株主:12~翌年5月末(11月末発行)
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 第3位は航空会社最大手のANAホールディングス。

 3月・9月末に100株保有で、コードシェア便も含むANA国内全路線の片道1区間が株主優待割引運賃で利用できる株主優待番号が1枚贈呈されます。

 株主優待割引運賃は通常、「ANA FLEX D」の半額で、12月1日~1月3日の年末年始や3月のピーク時には少し高額なピーク料金が適用されます。

 その他、提携ホテル宿泊代金の10%以上割引、空港内売店・免税店での買い物10%割引などの特典もあります。

 コロナ禍による航空需要の激減で業績不振が続いてきた同社ですが、今期2024年3月期はインバウンド需要もあって国内線が絶好調で大幅増益が見込まれています。

 長らく無配の続いた株主配当も1株当たり30円の復配予定。

 海外線は需要が回復し過ぎて、整備費用などがかさみ、今後も燃料費の高騰が逆風になりますが、株価も2022年3月安値2,150円から3,200円台まで回復。

 コロナ禍でも同社の業績回復を信じて長期保有し続けてきた投資家には大変喜ばしい状況といえるでしょう。

4位:KDDI(9433)

権利付き最終月:3月[貸借銘柄]
株価:4,510円(2024年2月15日終値)
配当利回り:2.98%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で3,000円相当、1,000株以上で5,000円相当のカタログギフト
その他条件:5年以上継続保有の場合100株以上1,000株未満の株主には5,000円相当、1,000株以上は1万円相当
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 第4位は携帯キャリア「au」などを展開する通信会社国内2位のKDDI。

 3月末に100株保有で、「山野井ロースハムとソーセージセット」「二年熟成塩漬け鮭 焼きほぐし」など全国のグルメ商品から1点選べるカタログギフト3,000円相当が贈呈されます。

 継続保有期間が5年以上になると5,000円相当に増額されます。

 同社は高価格帯の携帯新プランの加入増で今期2024年3月期に続いて、2025年3月期も増収増益の最高益更新が濃厚です。

 ここ数年は毎年5~10円の増配が続いており、今期の1株当たりの予想配当額は140円、予想配当利回りも3.13%に達し、最近の株価は何度も上場来高値を更新しています。

 5年以上の継続保有で優待グレードアップを狙った長期投資で、配当や優待だけでなく、株価のさらなる上昇に期待したい銘柄候補としては最適といえるかもしれません。

5位:ヤマダHD(9831)

権利付き最終月:3月、9月[貸借銘柄]
株価:427円(2024年2月15日終値)
配当利回り:2.78%
優待発生株数:100株以上
優待内容:3月のみ、100株以上で1枚、500株以上で4枚、1,000株以上で10枚、1万株以上で50枚の優待割引券(500円)。9月のみ、100株以上で2枚、500株以上で6枚、1,000株以上で10枚、1万株以上で50枚の優待割引券(500円)
その他条件:合計1,000円(税込)以上の買い物につき1,000円ごとに1枚利用可(一部対象外有、他の値引き券との併用不可)
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 第5位は家電量販店の他、住宅リフォーム事業も手掛けるヤマダホールディングス。

 3月末に100株保有で同社の店舗で利用できる買い物券500円分、9月末株主には1,000円分が贈呈され、1,000円以上の買い物につき500円券1枚が利用可能です。

「ヤマダウェブコム」など通信販売には利用できません。

 同社は2023年夏の猛暑でエアコン販売が好調だったこともあり、今期2024年3月期はようやく増収増益に転換。

 家具インテリアや生活雑貨も販売する新業態「LIFE SELECT」事業も好調で、その収益が本格的に寄与する来期2025年3月期も小幅の増収と営業増益が続きそうです。

 株価は400円前後を底値に横ばいで推移しており、新たな業績成長要因が育てば本格的な回復が見込めるかもしれません。

6位:日本航空(9201)

権利付き最終月:3月、9月[貸借銘柄]
株価:2,753円(2024年2月15日終値)
配当利回り:0.91%
優待発生株数:100株以上
優待内容:3月のみ、100株以上で1枚、300株以上で2枚、500株以上で3枚、700株以上で4枚、900株以上で5枚、1,000株以上で5枚(以下1,000株以上保有の場合、500株ごとに1枚増)、10万株以上で203枚(以下10万株以上保有の場合、1,000株ごとに1枚増)の株主割引券。9月のみ、200株以上で1枚、400株以上で2枚、600株以上で3枚、800株以上で4枚、1,000株以上で5枚(以下1,000株以上保有の場合、500株ごとに1枚増)、10万株以上で203枚(以下10万株以上保有の場合、1,000株ごとに1枚増)の株主割引券。100株以上で各2枚(3月のみ)、200株以上で各2枚(3月・9月)の旅行商品割引券(2~7%割引)
その他条件:株主割引券は3年以上継続保有(株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載)の場合、300株以上1,000株未満の株主には1枚、1,000株以上1万株未満は2枚、1万株以上は3枚追加。JAL、JAC、JTA、RACが運航する国内線全路線対象、普通席大人普通運賃(小児の場合は普通席小児普通運賃)1名分の片道1区間が50%割引。有効期間は、3月株主は6月1日~翌年11月30日、9月株主は12月1日~翌々年5月31日。旅行商品割引券(2~7%割引)は「JALパック」ツアーで利用可(一部除外商品有)、<発行時期>3月株主:5月、9月株主:11月
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 第6位は航空会社大手の日本航空。

 3月末に100株保有で国内線50%割引券1枚が贈呈されます。

 200株保有だと3月・9月末に1枚ずつに増えます。

 ANAHDに比べて、もらえる国内航空運賃割引券が少ないため、人気が5位と低くなっていますが、JAL便しか就航していない路線もあるため、ニーズの高い優待です。

 その他、3月末に100株保有の場合、JALパックツアーなど旅行商品が2~7%割引になる割引券2枚が年1回、5月に贈られます。

 年明け早々の2024年1月2日には羽田空港で同社の国内線旅客機が海上保安庁の航空機と衝突・炎上する大事故が発生しましたが、乗務員の適切な誘導で同旅客機からの死者はゼロになるなど、同社の業績に対する影響はなさそうです。

 今期2024年3月期は1株当たり35円も大幅増配の株主配当60円を予定し、予想配当利回りは2.16%と、ANAHDの0.92%を超えている点も魅力といえるでしょう。

 来期2025年3月期も国際線の需要拡大による増収増益が濃厚で、2023年以降、株価上昇率で負けていたライバルANAHD以上の株価の戻りに期待できるかもしれません。

7位:オリエンタルランド(4661)

権利付き最終月:3月、9月[貸借銘柄]
株価:5,298円(2024年2月15日終値)
配当利回り:0.15%
優待発生株数:500株以上
優待内容:500株以上で1枚(3月のみ)、2,000株以上で1枚、4,000株以上で2枚、6,000株以上で3枚、8,000株以上で4枚、1万株以上で5枚、1万2,000株以上で6枚の1デーパスポート
その他条件:「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」いずれかで利用可。9月のみ2023年9月より起算して、100株以上を3年以上継続保有(3月・9月の株主名簿に連続7回以上記載)の場合1枚追加
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 第7位は「東京ディズニーランド」を運営するオリエンタルランド。

 同社は2023年4月に1株を5株に株式分割して、100株約52.9万円から投資できるようになったことで人気がアップしています。

 株主優待制度の創成期から人気の高い同社の優待は、東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーの1デーパスポート。

 3月末に500株(投資金額約265万円)保有で1デーパスポートが1枚贈呈されます。

 残念ながら100株保有ではすぐには優待がもらえません。

 しかし、2023年9月末以降、100株以上を3年以上継続保有すると、9月末株主(支給は12月)に追加で1枚1デーパスポートがもらえるように長期保有株主向け優待制度が変更されました。

 そのため、100株保有でも、今回2024年3月に新たに100株を購入して2027年9月末以降まで保有すると、2027年12月に1デーパスポート1枚が贈呈されます。

 同社はディズニーランドの入園料の値上げにもかかわらず大挙して押し寄せる訪日客を含めた入園者の増加で業績は絶好調。

 来期2025年3月期も、2024年6月、東京ディズニーシーに本格オープンする新エリア「ファンタジースプリングス」効果もあって業績拡大、そして株価の史上最高値更新が続きそうです。

 100株保有でも3年以上継続保有すれば1デーパスポート1枚が贈呈されるので、3年以上の長期保有覚悟で購入すれば、3年後には優待と株価の値上がり益という「ハッピーエンド」をダブルで得られる可能性が高いかもしれません。

8位:日本製鉄(5401)

権利付き最終月:3月、9月[貸借銘柄]
株価:3,428円(2024年2月15日終値)
配当利回り:5.26%
優待発生株数:1,000株以上
優待内容:1,000株以上で抽選で経営概況説明会招待(3月のみ)、抽選で工場見学会招待、5,000株以上で抽選で「鹿島アントラーズ」試合観戦招待、「紀尾井ホール」演奏会招待
その他条件:要申し込み
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 第8位は鉄鋼会社国内最大手の日本製鉄。

 同社の優待は1,000株(投資金額約342万8,000円)以上保有で、3月・9月末株主に工場見学会、3月末株主に経営概況説明会への招待(抽選)です。

 優待取得のハードルが非常に高く、優待内容もそれほど魅力的ではありません。

 これまで、この「株主優待人気ランキング」では優待内容に関して魅力的ではない優待株は独自の判断でランキングから除外してきました。

 しかし、新NISAの開始などもあり、高配当利回りで好業績な優待株を個人投資家が新NISA口座経由で投資するケースも増えているため、今回初めて人気銘柄として紹介します。

 日本製鉄の魅力は優待というより、今期の予想配当利回りが年率4.50%に達する高額な株主配当金です。

 同社の2024年3月期は、中国など海外の鉄鋼需要の落ち込みもあって増収減益・減配予想。

 しかし、同社の解散価値に対する株価の倍率を示したPBR(株価純資産倍率)は0.7倍前後と1倍を切っており、同社が今後、さらなる株主還元策を行うのではないかという根強い期待感で株価は上昇含みです。

 というのも、2023年3月末以降、東京証券取引所が、PBR1倍以下で株価を割安なまま放置している上場企業に対して、積極的な株主還元策を行って株価を引き上げる努力をするよう要請しているからです。

 そういう意味では、今後の積極的な株主還元策の発表とそれにともなう株価上昇に期待した純粋な投資目的で、新NISA口座などを使って購入したい銘柄候補といえるでしょう。

9位:ホンダ(7267)

権利付き最終月:3月[貸借銘柄]
株価:1,721円(2024年2月15日終値)
配当利回り:2.35%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上でオリジナルカレンダー
その他条件:希望者に限る。1年以上継続保有の場合、抽選でレース、自社イベント「Enjoy Honda」招待。3年以上継続保有の場合、抽選で事業所見学会、「HondaJet」見学会招待
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 第9位は自動車メーカーのホンダ。

 3月末に100株以上保有で希望者全員にHondaカレンダーが贈呈されます。

 また保有継続年数1年以上で、「全日本スーパーフォーミュラ選手権」(鈴鹿サーキット)への招待(募集人数1,000名)や例年10月開催の「Enjoy Honda」イベントの入場券・会場内で利用可能な金券(募集人数600名)贈呈の抽選にも参加できます。

 3年以上継続保有すると、事業所やHondaJetの見学会に参加できる抽選権も贈られます。

 同社は円安の進行や絶好調な二輪のアジア販売が貢献して、今期2023年4-12月期の営業利益が1兆円規模に到達。16年ぶりに最高益を更新するなど、業績は好調そのものです。

 株価も2023年の1年間で前年比45.1%の上昇、今年2024年に入ってからも2月9日終値時点で前年比16.2%上昇するなど、史上最高値圏で推移しています。

 にもかかわらず、今期の予想配当利回りは3.40%。PBRは0.7倍以下と非常に割安な水準で、さらなる株主還元策に期待できそうです。

 ホンダや日産自動車(同社の新車購入前に100株以上保有している株主に対して、株主と株主の紹介を受けて新車を購入した客それぞれにデジタルカタログギフト5,000円分を贈呈する株主優待を実施)など、自動車株の中には優待はあくまで「おまけ」として、株価の値上がり益や株主配当金目的で長期投資したい3月優待株も多いです。

10位:商船三井(9104)

権利付き最終月:3月、9月[貸借銘柄]
株価:5,215円(2024年2月15日終値)
配当利回り:10.79%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で2枚、1,500株以上で4枚、3,000株以上で6枚の自社グループクルーズ優待券。3月のみ、300株以上で3,000円相当のクルーズ船・フェリー寄港地にちなんだ地域名産品など。9月のみ、100株以上で1枚、1,500株以上で2枚、3,000株以上で3枚の自社グループフェリーサービス共通クーポン券(1枚5,000円)
その他条件:自社グループクルーズ優待券は1枚で1名1クルーズにつき10%割引、最大2枚(20%割引)まで利用可、ただし、30日以上のクルーズは1枚で3%割引(最大2枚で6%割引)、他の割引制度との併用については予約時要確認。クルーズ船・フェリー寄港地にちなんだ地域名産品などは自社オリジナルカタログより選択、300株以上を2年以上継続保有した株主のみに贈呈。自社グループフェリーサービス共通クーポン券は自社グループ会社運航の一部フェリーサービスにて利用可、1枚で大人1名1乗船に利用可
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 第10位は海運会社大手の商船三井。

 同社も日本製鉄同様、高配当株として知られますが、2023年5月に新たなカタログギフト優待新設を発表するなど、個人投資家向け株主優待制度の拡充に積極的です。

 今回2024年3月末から新設されるのが、3月末に300株(投資金額約156万円)以上を2年以上継続保有した株主に、同社のクルーズやフェリー事業にちなんだ各地名産品3,000円相当が贈呈されるカタログギフト優待です。

 2024年3月末に新たに300株以上を購入した場合、このカタログギフト優待贈呈の権利が得られるのは2年後の2026年3月末(カタログ発送は同年5~6月予定)になりますが、これを機に長期保有を考えてみるのもいいかもしれません。

 その他、3月・9月末に100株保有で、同社の「にっぽん丸」などのクルーズ旅行代金が10%割引(30日以上のクルーズは3%割引)になる優待券2枚が贈呈されます。
一人で優待券2枚を1度に利用して旅行代金20%割引(上同6%割引)にすることもできます。

 その他、9月末に100株保有で、茨城・大洗~北海道・苫小牧、大阪・神戸~鹿児島・志布志・大分など国内4航路のフェリーサービス「さんふらわあ」の片道乗船運賃が5,000円割引になる優待券1枚が贈られます。

 同社の今期2024年3月期はコンテナ船の船賃低下や需要落ち込みで大幅な減益予想です。

 前期2023年3月期は1株当たり560円に達した株主配当も今期は200円に減配予想で、来期2025年も業績横ばいが濃厚です。

 ただ、2024年に入って中東の紅海を航行する船舶に対するイスラム過激派の攻撃が激化。船賃高騰の思惑もあって同社の株価は上昇しています。

 高値つかみは怖いものの、減配されても今期の予想配当利回りは4.00%に達しており、8位の日本製鉄同様にPBR0.8倍前後の割安株のため、今後も積極的な株主還元策の発表に期待できそうです。

「株主優待検索」のやり方

 3月の人気優待銘柄を「株主優待検索」で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。

※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。

※楽天証券ウェブサイトのトップページから、「株主優待検索」を開く場合は、「国内株式」→「株主優待>」とクリックしてください。

 次に、水色の文字で「株主優待検索」と出ているところをクリックしてください。

優待銘柄を検索

「優待検索」を開いてください。下記の左側の赤で囲んだ「検索条件を指定」から下の部分で、絞り込み条件を指定できます。

3月に権利が確定する人気優待銘柄を検索

 最初は、「権利付き最終日 近い順」に並んでいるので、画面上部の「並び替え」のところで、「人気順」をクリックすると、自動で人気順に並び替えができます。

(福ちゃん)

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