ドル/円は151円手前でもみ合い。高値更新のための材料待ち
トウシル / 2024年2月28日 10時28分
ドル/円は151円手前でもみ合い。高値更新のための材料待ち
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは150.93円
↓下値メドは149.85円
AI:AIが人間を情報操作する時代がやってくる
中国のジレンマ:元安は輸入価格上昇で景気後退、元高は輸出競争力が低下
米利下げ:ウォラー理事:「コロナ禍の時のような、急速で大幅な利下げはしない
ECB利下げ:ラガルド総裁「利下げは夏頃」
米経済指標:リッチモンド製造業指数と製造業ISMの相関関係は60%
前日の市況
2月27日(火曜)のドル/円は、前日比0.21円の「円高」だった。
2024年42営業日目のドル/円は150.63円からスタートして、東京時間朝につけた150.71円がこの日の高値となった。この日発表された1月全国CPI(消費者物価指数)が、日銀のインフレ目標を22ヵ月連続で上回っていたことで、円安の動きは限られた。夜遅くにはこの日の安値となる150.05円まで下げたが、その後は戻して終値は150.50円。
日本のCPIのトレンドとしては、インフレが強まっているわけではなく、むしろディスインフレ(物価上昇率が低くなり、インフレの進行が抑えられている状態)で、日銀がタカ派転換に期待はできないということで円高も限定的だった。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
今日、誰かが木陰に腰を下ろして休憩しているとしましょう。それは、はるか昔に別の誰かが木の苗を植えてくれたからなのです - ウォーレン・バフェット
Life's Been Good
FRB(米連邦準備制度理事会)が現在の金利水準を下げることを躊躇している理由は、インフレ率を目標値まで引き下げる唯一の方法は、引締め政策を続けることで経済にブレーキをかけて失業率を上昇させることだと考えているからだ。
FRBの政策はフィリップス曲線の考えに頼っている。フィリップス曲線とは、 横軸を失業率、縦軸を物価上昇率にとって関係をグラフに描くと「失業率が上がるほど、物価は下がる」という曲線を描くというものだ。
しかし、2023年の経済は、成長は力強く失業率は低かったが、インフレ率も低下して、右肩下がりのフィリップス曲線では説明がつかない経済事象が起きた。結局、高インフレはコロナ禍が生み出したもので、サプライチェーンの混乱が収まるにつれてインフレも低下したという見方が増えている。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
(荒地 潤)
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