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NISAで子どもの学費を準備するのはアリ?6児のママが実践する学費準備法

トウシル / 2024年4月12日 16時12分

NISAで子どもの学費を準備するのはアリ?6児のママが実践する学費準備法

NISAで子どもの学費を準備するのはアリ?6児のママが実践する学費準備法

※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の橋本 絵美が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
NISAで子どもの学費を準備するのはアリ?6児のママが実践する学費準備法

 2024年1月から新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)が始まり、これを機に投資を始めたという方も多いことでしょう。日経平均株価もダウ工業株30種平均も今年に入って最高値を更新していますから、今年から投資を始めた方であっても数万円、数十万円と含み益が出ている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 そうなると、子どもの学費はNISAで準備すれば私立進学も余裕なのでは!?と気が大きくなる方もいるかもしれません。今回は子どもの学費をNISAで準備するのはアリなのか?という質問に子ども6人を育てるママFPがお答えします。

子どもの年齢、必要な金額、投資経験によってはアリ

 結論から言うと、子どもの年齢、必要な金額、投資経験によってはNISAで学費準備をするのはアリです。学費がかかるまでの猶予や投資期間と貯めなければいけない金額によってはNISAで学費を準備することも不可能ではありません。ただし、投資に対する理解度と経験も実は重要なポイントとなります。そして、私自身はNISAも含めハイブリッドで学費準備をしています。

運用期間が何年間あるのか?

 経済は上がり下がりしながら長期的には成長していくものと考えるので、運用においては10年以上の長い期間をかけて資産を築いていくことが王道です。ですが、短期的には投資したものが元本を下回ることもあります。なので、学費がかかるまでに10年以上あり、長期投資が可能なのであれば、NISAを利用した運用で学費を準備してもよいでしょう。

必要な金額はいくらなのか?

 また、必要な金額がいくらなのかによっても、NISAで準備できるかどうかが変わってきます。10年間で1,000万円貯めなければいけないのに、毎月出せる金額が1万円だとすると、34%の利回りが必要ということになります。運用で34%という利回りは相場のいいときであればそういうこともあるかもしれませんが、目安にできる数値とはいえません。

 学費準備のためにNISAを活用する場合の利回りの想定は3%程度で見込んでおくことをおすすめします。3%の利回りで貯められる金額であればNISAを利用して準備してもよいでしょう。

暴落しても投資を続けられるか?

 また、投資に対する理解度と経験も実は重要なポイントです。投資についてしっかり理解していないと、下がったときに怖くなって投資をやめてしまうかもしれません。下がったときに投資をやめてしまうと損をするだけで終わってしまい、学費を準備することができなくなってしまいます。

 10万円が8万円になるのが耐えられない、50万円が40万円になるのが耐えられない、という人はNISAで学費を準備するのはやめておきましょう。

6児のママが実践する学費準備法は?

 NISAで学費の準備をすることは不可能ではありませんが、私としてはNISAだけで貯めようとすることはおすすめしません。やはり実際に株価が下がったときには不安になりますし、納期は待ってくれないので、確実に準備するためにNISA以外の方法も併用して貯めていくことをおすすめします。ここで、我が家が実践している学費準備法をご紹介します。

 我が家には中3から4歳までの6人の子どもがいます。長男、長女が私立中学に進学したので、すでに学費レースがスタートしています。ここからぐんぐん学費がかかってくることになりますが、結婚当初から貯蓄と投資に励んでいたことが功を奏しました。橋本家の学費準備は(1)収入、(2)保険、(3)NISAを三つの柱としています。

収入を確保する

 結婚してすぐ長男が誕生したため、私は当初仕事をしておらず、仕事を始めてからも扶養の範囲内での収入でした。そこから、子どもが私立に進学しても大丈夫なように、私の収入で学費の上振れ分を賄うということに決め、本格的に収入UPを目指すことにしました。

 次第に収入が上がってきましたが、学費がかからない間は「収入は上がらなかったつもり」で丸々投資に回してきました。

 ちなみに、子どもが私立に進学すると、学校や部活などにもよりますが月10万円程度かかります。ママがパートに出ることでそのまま学費として使えるようなイメージになります。子どもが2人なら月20万円かかることになりますが、急に収入を月20万円にすることはなかなか難しいと思います。

 ですので、計画的に収入アップを目指し、学費がかかる前から働き始め、学費がかからないうちは貯めておくといいでしょう。

保険も利用価値アリ

 万が一の場合でも学費は必要なので、我が家では貯蓄型の保険も学費準備に活用しています。我が家が加入しているのは学資保険ではなく、円建てとドル建ての低解約返戻金型の終身保険(10年払い)です。

 保険で貯蓄するなんて全然増えないのにもったいないという意見もありますが、私は保険を活用することは悪くないと思っています。もちろん投資をした方が増える可能性が高いのですが、投資は途中でやめてしまう方が多いのに対して、保険はちゃんと満期まで積み立てをされている方が圧倒的に多いです。

 万が一にも備えながら確実に必要な学費も準備するために保険も活用しています。

コツコツNISAで余裕ができる

 我が家では学費がMaxかかるときに備えて、生活防衛資金は確保しつつ、生活費の残りは全てNISA口座で投資信託の積立投資を行ってきました。以前からNISAとジュニアNISAも活用して運用していたので、やはりコツコツが勝つコツだなということを実感しています。

 将来学費がかかり、積み立てを継続することが難しくなったら、貯まった資産を運用しながら毎月取り崩していく予定です。

まとめ

 学費準備の一つとしてNISAは大いに活用できます。ですが、過大評価して、リスクを取りすぎることには注意してください。今は上がり相場ですが、そうでない時期も来ます。必要な学費が準備できるよう投資に対する理解を深めて、コツコツ投資を続けてくださいね。

(橋本 絵美)

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