介入第2弾? ドル/円、一時152円台まで400ポイント超円高
トウシル / 2024年5月2日 10時2分
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介入第2弾? ドル/円、一時152円台まで400ポイント超円高
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは157.45円
↓下値メドは152.45円
日本経済:日本の賃上げは続かない
米株最強:株価はその国の経済の強さを示す。米国株とその他の国の株の格差はこれからも拡大
ECB:最初の利下げは6月。2024年は3回、合計0.75%の引き下げを予定
英インフレ:マンBOE委員「インフレ目標に比べて賃金上昇率が速すぎる」
中国旧正月:旅行客数は増えたが、一人当たりの支出額は減る
前日の市況
5月1日(水曜)のドル/円は、FOMC(米連邦公開市場委員会)終了後に急落した。
FOMC(米連邦公開市場委員会)はこの日まで行われた会合で、政策金利であるFF金利を据え置いたが、パウエル議長は記者会見で、インフレ低下の進展が見られるまで金利を据え置くことを示唆した。その一方で利上げの可能性を否定したことで、ドル/円は157円後半から前半まで下げた。
その後、東京時間明け方の30分間で152.97円まで4円以上急落した。マーケットは介入が実施されたとの見方を強めている。ただすぐに2円ほど買い戻されて終値は154.40円。24時間のレンジ幅は5.01円。
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BLS(米労働省労働統計局)が5月2日に発表する4月の雇用統計では、失業率は前月と変わらず3.8%、NFP(非農業部門雇用者数)は25.0万人増で、前回より約5万人少ない予想となっている。とはいえ、FRB(米連邦準備制度理事会)が適正水準と考える20万人増よりも多い予想だ。米雇用市場の過熱状態はまだまだ続いているということになる。
ただ注意しなくてはいけないのは、最近の雇用統計は予想と発表値、発表値と修正値の差がかなり開いていることだ。新型コロナ後の雇用市場の構造変化にBLSの季節調整モデルが十分対応していないことが原因のひとつといわれている。前回のデータが大きく下方修正となることもあるので注意が必要です。
4月の平均労働賃金は、前月比+0.3%(前回同じ)、前年比+4.0%(前回+4.1%)と下げ止まりの予想。
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主要指標 終値
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今日の為替ウォーキング
今日の一言
好きなことで生計を立てれば、生涯一日たりとも働かずにすむ
I Was Born To Love You
雇用統計は、あまたの米経済データの中でもトップランクに位置する重要指標だ。マーケットの注目度は常に高く、FRBの政策決定にも大きな影響を与える。しかし、データの精度が低いことも有名だ。
米国の重要な経済指標の多くはアンケート調査に基づいている。一般に、家計調査の回答率が60%を下回るとそのデータの信頼性は低くなるといわれるが、CPI(消費者物価指数)の回答率は55%しかない。非NFP(農業部門雇用者数)はさらに低く40%程度だ。雇用統計ではコロナ中から急速に増加した副業やスタートアップの小さい会社の雇用状況も調査から漏れている。つまり全米企業の半数以上の企業データが欠けているのだ。
雇用統計のアンケート調査の問題として雇用者増加の推定のために使用するサンプル回答が、存続している事業所のものに偏っていることがある。(当然そうなるのだが)
倒産した企業からの回答がほとんど得られないから、実態よりも失業者は少なく、就業者は多い結果となって、雇用市場の本当の弱点が見過ごされているおそれがある。
FRBが雇用統計の情報を信じるあまりに、雇用市場の過熱状態はすでに消えているかもしれないのに、いつまでも利下げに踏み切らなければ、米経済が景気後退になってしまうリスクもあるのだ。
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今週の注目経済指標
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今日の注目テクニカルレベル
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コーンチャート分析
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(荒地 潤)
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