FRBは2カ月後に「利下げ」か? 4月CPIレビュー
トウシル / 2024年5月17日 10時5分
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FRBは2カ月後に「利下げ」か? 4月CPIレビュー
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著者の荒地 潤が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「「円高一瞬、円安永遠」FXマーケットライブ」
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは155.95円
↓下値メドは154.00円
景気刺激策:中国政府は、景気テコ入れとして住宅ローン補填の現金支給を検討
便乗値上げ:企業はどこまで値上げが可能かを試している
米利下げ:SF連銀総裁「インフレが2%に下がるまで利下げを待つことは避けるべき」
英インフレ:BOE「富裕層がお金を使い続けている限り、インフレを2%に戻すのは困難」
米インフレ:NY 連銀「インフレは2025年まで2.5%以上で推移する」
前日の市況
5月16日(木曜)のドル/円相場は前日比0.50円の「円安」だった。
2024年99営業日目のドル/円は、154.79円からスタート。他の通貨ペアに比べ遅れていたドルロングの調整がドル/円にもようやく起きて、東京時間昼前に一時154.00円を下抜けると、5月6日以来の安値となる153.60円まで円高に動いた。
しかし、押し目買いは強く、夜遅くには155.53円まで円安に戻した。終値は155.46円。24時間のレンジ幅は1.93円。
円安・円高のメド
短期:
5月のドル/円のレンジは151.85円から157.99円。レンジの中心値は154.92円。現在の水準は中心値から見てまだ「円安」に位置している。
円高のメドは、直近の安値153.60円。その下は5月の安値151.85円。
円安のメドは、156.25円、その上は今月の高値157.99円。
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中期:
2024年のドル/円のレンジは140.79円から160.22円。中心値は150.50円。
現在の水準は今年中心値から見て「円安」に位置している。
円高のメドは、今年の中心値150.50円。円安のメドは、160.00円、そして今年の高値160.22円。
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主要指標 終値
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今日の為替ウォーキング
今日の一言
勝利したときも自分を見失うな - ディエゴ・マラドーナ
Tout, Tout Pour Ma Chérie
米国のインフレ率は 2022年6月に9.1%まで上昇してピークをつけたあと、2023年6月には3.0%に落ち着いたが、その後は足踏み状態が続いていた。インフレ率がこのまま下がらなければ、FRBの今年の利下げ見送りもありえると懸念されるなかで、4月のCPI(消費者物価指数)は、前年比3.4%上昇と、伸びは3カ月ぶりに前月から鈍化した。前月比では0.3%上昇で、予想の0.4%上昇を下回った。エネルギーと食品を除くコア指数の上昇率は、前年同月比3.6%で、3月の3.8%から減速した。前月比では0.3%上昇し、6カ月ぶりに鈍化した。
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昨年末から続いてきた、予想よりも強い結果になる「アップサイド・サプライズ」のパターンがついに崩れた。インフレ終息までの道のりはまだ長いとしても、少なくとも「正しい方向」へ向かって進みはじめたことは、FRBにとって良いニュースだ。
一方で、悪いニュースは、CPIの構成要素であるOER(所有者居住相当家賃)の4月は前月比0.35%増で減速ペースとしては2021年以降で最も遅かったことだ。OERは住宅コストを反映する重要な指標で、CPIにおける住居費の大部分を占める。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長をはじめとするFOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーは、最近のインフレ傾向に失望を表明しているが、OER低下に進展が見られないことが大きな理由であった可能性が高い。
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また、同日発表された4月の小売売上高は、前月比横ばい(0.0%)で市場予想の0.4%増を下回った。主要な小売・外食企業の業績も鈍化が目立ち始め、米経済を支えてきた消費者需要が軟化しつつあることを示唆している。物価と金利の高止まりが家計を圧迫し、裁量的な支出が抑制されているようだ。
今週の注目経済指標
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今日の注目テクニカルレベル
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ヒートマップ分析
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![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/8/b/-/img_8b5cf0eeebab22229c1ac41db7a972b531555.jpg)
(荒地 潤)
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