NYダウ・ナスダック最高値!日経平均はどうなる?(窪田真之)
トウシル / 2024年5月20日 8時0分
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NYダウ・ナスダック最高値!日経平均はどうなる?(窪田真之)
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田 真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「NYダウ・ナスダック最高値、日経平均はやや上値重い。今期減益見通し」
米国株最高値、日経平均も戻り試す
先週(営業日5月13~17日)の日経平均株価は、1週間で558円上昇して3万8,787円となりました。米景気・企業業績が良好で、米国株の主要株価指数(ダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数、S&P500種指数)が一斉に史上最高値を更新したことから、日本株にも戻り試す動きが出ました。
ただし、好調な米国株に比べると、日本株の上値は重くなっています。ちょうど3月決算の発表がほぼ終わったところです。前期(2024年3月期)の増益率は想定以上に高かった半面、今期(2025年3月期)の業績予想が控えめ(低め)に出ていることが、日本株の上値を抑える要因となっています。
ドル円為替レートが不安的になっていて、円高に転換する可能性があることも、日本株の上値を抑えています。
NYダウ・日経平均の動き比較:2022年12月末~2024年5月17日
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5月に入ってから発表された米景気指標が、市場期待よりも少しだけ弱めに出ていることから、9月にも米利下げが見込めるとの思惑が広がり、米国株の最高値更新につながりました。
以下、三つが米景気のモメンタム(勢い)低下を示すと解釈されました。
【1】3日発表の4月米雇用統計:雇用増加がやや鈍化
【2】15日発表の4月米小売売上高:前月比横ばいで市場予想を下回った
【3】15日発表の米CPI(消費者物価指数):インフレがやや鈍化
米インフレ率(CPI総合指数・コア指数の前年同月比上昇率)推移:2020年1月~2024年4月
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/5/8/-/img_586833a76aec233d17f147f583eaca7c65672.jpg)
4月の米景気指標は、市場の期待よりやや低かっただけで、決して米景気が弱いことを示すものではありません。米景気が堅調な中で、9月にも米利下げがあるかもしれないという期待が、米国株を最高値まで押し上げた形です。
大型ハイテク株を中心に、米国の企業業績が良好な中で、金利上昇に歯止めがかかる見通しが出たことが、米国株の最高値更新の原動力となりました。
企業業績予想が保守的
3月決算の発表がほぼ完了しました。前期実績は想定以上ながら、今期の見通しが保守的(低め)です。大幅増益だった前期が終わり、今期の業績が鈍化する見通しであることが、日本株の上値を抑えています。
東証プライム上場3月期決算主要841社の連結純利益(前期比%):2020年3月期~2025年3月期予想
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/0/7/-/img_070f3b1039b1569f67319bb2560ee89943367.jpg)
楽天証券では、今期4.8%の増益を予想しています。会社予想は保守的(控えめ)で、いずれ上方修正されていくと予想しています。
日本株の上値を抑えている、もう一つの要因が為替です。為替変動が非常に大きくなり、円高が進むリスクも意識されていることが、日本株の上値を抑えています。
ドル円為替レート日足:4月26日~5月17日
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/2/0/-/img_20a63b151dab361f2b3e2fe4deb3ce9c29038.jpg)
日本株の投資判断
日本株は割安で、長期的には上値余地が大きいと考えていますが、目先、円高に反転するときや、米国株が反落するときは、ショック安となるリスクもあり、注意が必要です。
時間分散しながら、割安な日本株を買い増ししていくことが、長期的な資産形成に寄与すると考えています。
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