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逆指値(ぎゃくさしね)成行(なりゆき)注文って何?どう使ったらいい?

トウシル / 2024年6月8日 8時0分

逆指値(ぎゃくさしね)成行(なりゆき)注文って何?どう使ったらいい?

逆指値(ぎゃくさしね)成行(なりゆき)注文って何?どう使ったらいい?

「クイズでわかる!資産形成」(毎週土曜日に掲載)の第32回をお届けします。資産形成をきちんと学びたい方に、ぜひお読みいただきたい内容です。

今日のクイズ:逆指値成行注文はどんなときに使う?

 今日は、株の売買注文の出し方について、クイズを出します。

 最もよく使われるのが、指値(さしね)注文、次によく使われるのが、成行(なりゆき)注文です。

 指値注文と成行注文の使い方がよく分からない方は、以下より学んでください。

 クイズでわかる!資産形成:2024年3月16日「株の買い方売り方:指値と成行、どう使い分けたら良い?」

 今日は、逆指値(ぎゃくさしね)成行売り注文について学ぶためのクイズを出します。この注文方法はひんぱんに使うものではありませんが、うまく使うとリスク管理にとても役立ちます。

 それでは、今日のクイズを出します。以下、逆指値成行注文の説明文で、空欄【A】、【B】に当てはまる言葉を、選択肢【1】、【2】からそれぞれ選んでください。

 指定した価格まで、株価が【A】ときに出される成行売り注文を、逆指値の成行売り注文といいます。例えば、株価が1,000円のとき、【B】円に逆指値成行売り注文を入れることができます。

【A】に入れる言葉の選択肢:【1】上がった 【2】下がった

【B】に入れる言葉の選択肢:【1】1,100 【2】900

株は急落・急騰を繰り返しながら上昇する、リスク管理が大切

 正解をお伝えする前に、株式投資でリスク管理が大切であることを、改めて説明します。いつもリポートでお伝えしている通り、日本株は割安で、長期的に上値余地が大きいと私は考えています。ただし、一本調子で上昇することはありません。

 日経平均株価(225種)は以下の通り、安倍政権の経済政策アベノミクスが本格的にスタートした2013年以降、急落・急騰をくり返しつつ、上昇してきています。

<日経平均の動き(2012年末を100として指数化):2012年末~2024年6月4日>

出所:2012年末の値を100として指数化。QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 日本株に投資すれば中長期で上昇期待があるものの、短期的にはマイナス10~マイナス20%のショック安はよくあります。だから、リスク管理は大切です。

クイズの正解:【A】【2】下がった 【B】【2】900

 クイズの正解は、【A】【2】下がった 【B】【2】900 となります。

 指定した株価まで【下がった】ときに出す成行売り注文を、逆指値の成行売り注文といいます。例えば、株価が1,000円のとき、【900】円に逆指値成行売り注文を入れることができます。

「逆指値」成行売り注文とは、損切り予約に使う

 一言でいうと、「想定外の株価下落に備える損切り予約」です。

「ここまで株価が下がってしまったら、さらなる下落によって損失がどんどん拡大する可能性がある」と考えられる株価水準を決め、「そこまで下がったら、自動的に売り注文が出る」ように予約しておくのが、「逆指値・売り」注文です。

 逆指値注文には、逆指値の成行売り注文と、逆指値の指値売り注文があります。私は、損切り予約として使うのは「逆指値・成行売り注文」に限るべきと思います。このリポートでは、逆指値・成行売り注文に絞って、説明します。

<逆指値・成行売り注文のイメージ図>

指値売り注文と逆指値成行売り注文を同時に出すこともできる

 保有銘柄に、指値の売り注文と、逆指値の成行売り注文を両方、同時に入れることも可能です。具体例で説明します。

<指値売りと逆指値売り>

 上の図を使って、指値と逆指値を説明します。株価が1,000円の銘柄を100株保有しているとして、1,100円まで上昇したら利益確定売りしようと思っているとします。その場合、1,100円に「指値(さしね)売り」注文を入れます。それが、指値注文です。

 これに対し、逆指値は、損切りの予約です。株価1,000円の銘柄を100株保有していて、900円まで下がったら損切り売りしようと思っているとき、900円に「逆指値・成行売り」注文を入れておくことができます。

 この株が1,100円まで上昇し、あなたが入れた指値売り注文にヒットすれば、1,100円で売りが成立します。一方、この株が下落し、900円をつけたときは、損失確定の成行売り注文が出されます。

 その時点で、900円に指値の買い注文が残っていれば、900円での損切りが成立します。900円の買い指値がなくなっている場合は、それより下の、一番高い価格に入っている買い指値にヒットして、売ることになります。

 逆指値の成行売り注文を入れておけば、きっちり損切りできます。株価をずっと見ていると、いろいろ迷って損切りできなくなる人も、損切りできるのがメリットです。

(窪田 真之)

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