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投資する前に知っておきたい!成長株の魅力と注意点

トウシル / 2024年7月25日 11時0分

投資する前に知っておきたい!成長株の魅力と注意点

投資する前に知っておきたい!成長株の魅力と注意点

成長株の魅力とは?

 米国の利下げ観測とともに若干ながら上昇の兆しも出てきたように思える成長株。最大の魅力はやはり「大きな上昇率」でしょう。

 特に2012年末からのアベノミクス相場がスタートしてからは、成長株に大きな上昇を見せるものが目立ち、株価が10倍になった銘柄はゴロゴロしていて、中には50倍、100倍、それ以上の上昇を遂げたものもあります。

 これは割安株や高配当利回り株への投資ではまず実現できないもので、筆者は成長株への投資こそロマンを感じてしまいます。

 ここ2~3年ほど、米国の金利上昇と相まって成長株には逆風が吹いていますが、いつかは再び成長株に資金が向かうときが来ると思います。

小型成長株に投資するときの注意点

 成長株は確かに大きな利益が期待できる半面、リスクや注意点も数多くあります。その中の一つが「ボラティリティの高さ」です。

 ボラティリティとは株価の変動率の高さをいいますが、成長株、特に時価総額が小さい小型成長株はボラティリティがかなり高いです。イメージでいえば、簡単に株価が2倍くらいに上昇する一方、下がるときもあっという間に半値以下になる、という感じです。

 ボラティリティが高い株は売買のタイミングもつかみづらいですし、短期間に大きな損失を被ってしまう可能性も他の株より高くなります。

 従って、あまり同じ銘柄に大量の資金を投じるのではなく、成長性が期待できる銘柄について少量ずつ、数多くの銘柄へ投資した方が、リスク分散ができます。

 また、小型成長株は銘柄を分散して投資しても、値動きが似通ってしまうことが多いため、ポートフォリオ全体を小型成長株で固めてしまうことはリスク管理の面からはあまりお勧めしません。

成長株は「長期保有」には向かない?

 成長株投資の注意点として他に挙げられるのは、「長期保有」には向かないことが多いということです。

 この点については理解できていない方も多いのですが、成長株の値動きの特性から考えてみると納得できると思います。

 成長株というのは、将来業績が年々伸びていく、という前提で株価が形成されることが多いです。そのため、業績が実際に伸び続けていれば問題ないのですが、業績が伸び悩んだり、悪化に転じたりすると、将来の業績への期待度が高い分、大きく下落してしまいます。

 過去、成長株として大きく株価が上昇した銘柄の株価チャートをみると、ちょうど山のような形をしているものが多いことに気づくと思います。

 その理由は、株価の頂点へ向かっては業績が順調に伸びていったものの、そこからは業績が伸び悩み、悪化に転じたことで株価が大きく下落してしまったからです。

 そして、ここからが重要な点なのですが、なぜこのような動きの銘柄が多いかといえば、5年、10年と成長し続ける成長株は想像以上に少ないからです。

 この事実から考えると、成長株の賞味期限というのは、意外と短いことが分かります。

 中には、10年以上にわたって業績が伸び続けているような銘柄もありますが、それは少数派です。そのような銘柄を選んで長期保有すれば、大きな利益を得ることができますが、選択した銘柄がそうではないケースの方が圧倒的に多いでしょう。

 特に業績がピークを迎える直前に買ってしまい、その後保有を続けると、株価が3分の1、5分の1、10分の1と値下がりし、最後には塩漬け株となって対処のしようがなくなってしまうのです。

「上昇している限り長期保有」に頭を切り替えよう

 株価が長期間にわたり大きく上昇する成長株も数多くあるのは事実ですし、成長が鈍化して株価が大きく下落してしまう「元成長株」もそれ以上にあります。

 そして、どんなに銘柄分析を頑張ったとしても、成長が鈍化して株価が大きく下がってしまうものをつかんでしまうことは避けられません。

 そこで、現実的な対処法として筆者が行っているのが「上昇している限り長期保有」という考え方です。

 常識的に考えて、業績が伸びている間は、株価は上昇し、業績が悪化すると、株価は下落します。であれば、「株価が上昇トレンドにある間は保有を続ける」「株価が下降トレンドに転じたら売却する」といったルール設定をすれば、業績が伸びている株については保有継続ができ、業績が悪化した株については大きく下がる前に売却できます。

 筆者は株価のトレンドを、25日移動平均線を株価が超えているか割り込んでいるかにより判定していますが、長期的に上昇している成長株でも25日移動平均線は結構簡単に割り込んでしまいます。

 そこで、25日移動平均線ではなく75日移動平均線を使ったり、日足ではなく週足チャートでトレンドを判定するなど、少し時間軸を長く持った方がより良い結果になるのではないかと感じます。

 成長株への投資は、大きな損失を防ぎつつ大きな利益を目指すことをぜひとも心がけてください。

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