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円安、全滅 ドル/円は前日比2.88円の大幅「円高」

トウシル / 2024年7月25日 9時50分

円安、全滅 ドル/円は前日比2.88円の大幅「円高」

円安、全滅 ドル/円は前日比2.88円の大幅「円高」

今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは155.70

下値メドは152.80 

利上げ:日銀「物価上昇トレンドが依然2%を下回るなかで、今以上の『利上げは不適切』である」
アップル:中国でのiPhone売り上げ、前年比13%マイナス 
中国投資:米投資家は中国市場に依然として懐疑的。LVMH株が大幅安。
ECB利下げ:FRBが利下げしないからこそ、ECBは利下げすべき  
OECD:世界経済成長見通しを3.1%に引き上げ。米国経済の強さ反映  

前日の市況

 7月24日(水曜)のドル/円相場は前日比2.88円の大幅「円高」だった。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 2024年148営業日目は155.52円からスタートして、東京時間昼前にこの日の高値155.99円をつけたが、上値は限定的。高値は3日連続で前日を下回った。

 海外市場では、6月以来となる155円台に下落した。荒い値動きのなかで夜遅くには153円台に突入すると153.11円まで大きく円高に動いた。終値は153.95円。24時間のレンジ幅は2.88円。

出所:楽天証券作成

 為替介入がドル/円の流れを変えたのではない。この円高のきっかけは、トランプ前大統領が円安に不満を表明したことだった。米株式市場で大型ハイテク株が下落するなかで豪ドルやユーロなどの景気敏感通貨が売られ、メキシコペソ/円などのキャリートレードのポジションが急速に縮小するなかで円やスイスが買われたことだ。来週の政策会合で日銀の利上げに対する期待が高まっていることも円買いにつながっている。2兆円も使って為替介入をしなくてもいずれ円安は止まったのだ。

 もっとも、ドル安政策を持つトランプ氏の米大統領選支持率が下がったり、日銀が利上げを見送りマーケットを失望させたりすることで、再び円安に戻る可能性もあるので注意したい。

 来週はFOMC(米連邦公開市場委員会)の会合がある。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が9月利下げを肯定するならば、ドル安円高にさらに安心感がでるだろう。一部ではFOMCは(0.25%)ではなく0.50%の大幅利下げを実施するとの予想もある。

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

成功した人間とは、一つの道を選び、そこから離れなかった者だ。- カーネギー

Don't Go Breaking My Heart

 今月30、31日のFOMC会合を前に、今週からFOMCメンバーは金融政策に関して一切口をつぐむ「ブラックアウト期間」に入っている。これから月末までは新しい情報は出てこないので、マーケットは過去の発言からFOMCの政策方向を予想することになる。

 パウエルFRB議長は、利下げの可能性について「今すぐに利下げのシグナルを送る意図はない」と述べ、時期についての明言を避けている。

 パウエル議長によるとFRBは今、「インフレ再加速」と「米経済の減速」という「二面性のリスク」に直面しているという。早急な利下げに踏み切ればインフレが再加速する可能性がある一方で、利下げが遅すぎると経済に悪影響を与えるおそれがある。そのため慎重な姿勢を保っている状況だ。

 そのうえで、パウエル議長がインフレ率の低下が続く場合「利下げを行う準備がある」との見解を示したことは、マーケットをそちらの方向へと誘導しようとしているように思える。

 6月のCPI(消費者物価指数)は、広範囲に鈍化した。前年比で3.0%上昇、前月比では0.1%下落となり、いずれも予想を下回った。またエネルギーや食品を除いたコアCPIの前年比は+3.3%で、3年余りで最も低い伸びにおさまった。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

日の注目テクニカルレベル

出所:楽天証券作成

ヒートマップ分析

出所:楽天証券作成
出所:楽天証券作成

 

(荒地 潤)

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