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米国で主流、日本でも急成長中!ETF投資の魅力と開発の裏側に迫る

トウシル / 2024年9月18日 7時30分

米国で主流、日本でも急成長中!ETF投資の魅力と開発の裏側に迫る

米国で主流、日本でも急成長中!ETF投資の魅力と開発の裏側に迫る

ETFは米国で主流の投資ツール

 ETF(上場投資信託)はExchange Traded Fundの頭文字をとったもので、日本語では「上場投資信託」といいます。投資信託と株式の両方の特徴を併せ持った金融商品です。複数の個別銘柄をパッケージ化している点は投資信託と同じですが、上場しているため株式と同じように証券取引所で売買できます。

 ETFの主な特徴には、信託報酬に販売会社報酬がないため一般的な投資信託と比べて相対的に低コストであること、組入銘柄を全て開示しているため透明性が高いこと、上場しているため全国の証券会社で機動的に売買ができること、などが挙げられます。

 米国ではすでにETFが一般的な投資手法として確立されています。図1は米国籍の米国株投資信託と米国株ETFの累計資金フローですが、このおよそ10年で米国株投資信託(アクティブ運用)から累計約3兆ドル超の資金が流出し、一方米国株ETFを中心に資金が流入しています。このように米国では主流がETF投資へ移りつつあります。

(注)期間は2012年から2023年まで、年間ベース
(出所)ICI(米国投資信託協会)よりGlobal X Japan作成

 日本においてもETF残高は着実に増加しており、足元の残高は約90兆円です。しかし内訳を確認すると、日本銀行の保有分が全体の8割ほどを占めており、一般に保有されているのは2割に過ぎません。

 また、ETFの上場本数は米国が3,509本に対して日本が338本と少なく、投資家がETFを活用したいと思ったときに選択肢が限られてしまっています。裏を返せば今後の日本におけるETF活用の広がりに大きな可能性があるということです。

日本でも多様なETFが増加中

 日本でもETFにおける選択肢が増えつつあります。図2は東京証券取引所におけるETF上場本数の推移です。2017年から2019年にかけて上場廃止本数が新規上場を上回り本数が減少したものの、それ以外は一貫して増加しています。特に2020年以降、年間16~30本増加するなど、増加ペースが加速しています。

(注)内国ETF、外国ETFの合計
(出所)日本取引所グループHPよりGlobal X Japan作成、2024年9月12日時点

 この上場本数をけん引しているのは、国内唯一のETF専門資産運用会社である「Global X Japan」です。Global Xは米国で設立されたETF専門の資産運用会社で、米国だけでなく欧州やアジア、そして南米など世界中で「グローバルX」ブランドのETFを提供しています。

 2019年9月にGlobal X Japanを設立して日本へ進出し、翌2020年8月には東京証券取引所に初のETFを上場させました。ETF専門である強みと、米国Global Xの知見を生かした特徴的かつスピーディーなETF開発の結果、東証への新規上場本数は4年度連続で1位を獲得し(図3)、現在47本のETFを運用しています。

※2024年8月28日時点(注)Global X Japan調べ

 グローバルXのETFは日経平均株価やS&P500種指数など伝統的な市場平均に連動するETFではなく、これまでなかった投資手法や戦略に基づいて独自の指数を開発し連動するETF、『革新的ETF』です。

 半導体関連事業(半導体の製造や加工、製造装置、素材など)を行う日本企業に投資する「グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF(2644)」や、米国を代表するテクノロジー関連企業20銘柄に投資する「グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)」、世界のウラン関連企業に投資する「グローバルX ウラニウムビジネス ETF(224A)」、配当利回りの高い日本の大型株30銘柄に投資する「グローバルX 高配当30-日本株式 ETF(235A)」など、特徴の際立ったバラエティ豊かなETFを提供しています。

ETF開発の裏側に迫る!

 Global X JapanのETF開発の現場について、開発担当者から少しだけご紹介します。

Q.ETF開発までの流れを教えてください

A.まずは扱うテーマを考えます。常に100以上のテーマ案がありますが、その中で投資環境などを考慮して具体的に検討に入るテーマを絞り、指数会社にプロトタイプとなる指数の作成を依頼します。次に、その指数のパフォーマンスおよび構成銘柄を確認し、より当社がイメージする投資テーマに沿った指数にするための条件設定などを検討します。

 これらの工程を繰り返し、約3カ月の期間で指数を作り上げていきます。指数の構築後、ETF組成(東京証券取引所への申請・書類作成)を行い、約3カ月後に上場する流れです。そのため、ETF開発から上場までトータルで約半年ほどの期間がかかります。

Q.新規上場ETF本数で4年度連続1位が達成できたのはなぜでしようか

A.当社は、新規参入の企業のため、スピード感への意識とETFラインアップの充実を目指しています。具体的に年間の新規上場本数の目標は設定していないのですが、これまでは四半期毎に2~3本、年間12本程度のETFを新規に上場しています。

 当社の強みは、投資信託・ETFなど複数の商品を取り扱っている他の運用会社と異なり、ETFに特化した商品設計が可能な点です。また、複数のETF案が同時進行していることも多いため、スピード感のある設計が可能です。

 加えて当社の強みとして、米国Global Xのリサーチ力やプロダクト体制が挙げられます。米国で先行しているテーマをETF開発にも生かすことで、よりスピーディーに魅力的な商品設計を実現しています。

Q.商品設計時の難しさは、どんなところにありますか

A.単純にはやりのテーマというだけでは当然うまくいかないため、長期的な目線でETFとして成り立つかどうかを考えています。例えば、運用資産残高が大きく増加した場合に流動性の観点などから運用が継続できるかという点は、ETF設計をする上で重要なポイントの一つです。

 当社が目指しているのは、他にはない面白くかつ値上がりや分配が期待できるETFのため、中小型株の組み入れが多くなるETFもあります。そのため、流動性を保てるようETFとして成り立つかのバランスを考えています。

Q.投資初心者へのアドバイス

A.グローバルXのETFの多くは 5,000円以下で購入できますので、関心のある分野に手軽に投資することができます。また、なるべく早い段階で投資経験を積んでいただくことが、中長期的な資産形成をする上で大事なことであると考えられます。

Q.中上級者向けへのアドバイス

A.個別株の投資経験がある方でしたら、当社の豊富なラインアップの中から興味のある商品が見つかると思います。また、そのETFの構成銘柄でよりポジティブだと思う企業があれば、その個別銘柄を買い足すなどの投資も妙味があると思います。

 日本は海外と比較してETFの認知度・運用資産残高共に遅れており市場としてはまだ小さいですが、今後は米国のようにETFが他の金融商品に取って代わるものと考えています。コスト・売買の機動性・構成銘柄の透明性など、多くの面でメリットがあり、日本でもETFへの投資が拡大する可能性は十分にあると思います。

 実際に新しいNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)制度が今年1月から始まった後、当社の運用資産残高も大幅に増加しています。これまでとの変化を実感しているため、今後も強みを生かしたETFを提供していきます。

グローバルXブランド紹介ムービー『Have a good X day. 革新的な半導体ETF投資をあなたに。』

(Global X Japan)

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