ドル/円は149円台でしっかり 週後半の円安・円高の見通しは?
トウシル / 2024年10月16日 9時49分
ドル/円は149円台でしっかり 週後半の円安・円高の見通しは?
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは149.75円
↓下値メドは148.35円
アップルiPhone:需要低迷、世界中でシェア落とす
インフレ:消費者は価格そのものよりも、価格水準を重視する
米労働市場:パウエル議長「今後のリスクは、利下げを待つ間に労働市場が悪化しすぎることだ」
FRB:グールズビー・シカゴ連銀総裁「経済が弱り始めている」
AI:AIシステムは基本的に、「カーブフィッティング」モデルである
前日の市況
10月15日(水曜)のドル/円相場は、前日比0.54円の「円高」だった。
2024年207営業日目は149.77円からスタートして東京時間朝に149.84円まで上値を伸ばしたが、前日の高値(149.97円)には届かなかった。これまで続いたドル買い戻しの動きがおさまると、夜の初め頃には前日の安値(149.09円)を下抜けして148.85円まで円高に動く場面もあった。ただ148円台では買いも強く、再び149円台に押し戻されて、終値は149.20円。24時間のレンジ幅は0.99円。
FRB(米連邦準備制度理事会)は、政策決定においてリアルタイムの経済データを重視するあまり、予測を立てそれに基づいて行動すべきだという考えを、やや意図的に捨てているように見える。予測を間違える中央銀行は良くないが、それでも予測をしない中央銀行よりはマシである。
パウエルFRB議長は講演で、第3四半期GDP(国内総生産)が拡大した一方で雇用市場が縮小していることに関して、
「リアルタイムの景気」をより正確に表しているのは、労働市場の方だとの考えを示した。しかし9月の雇用統計では雇用者が成長トレンドを超える増加となり、失業率も低下した。平均労働賃金も上昇している。であれば、FRBは米国の景気が減速していることよりも、過熱が続いていることの対策をしなければならないことになる。
金融政策は、実際の経済に反映されるまでに、半年から1年の遅れ(ラグ)がある。昨日の経済データが悪いからと今日利下げをしたところで、明日すぐに経済が変わるわけではない。最悪なのは、経済データが急速に悪化してしまって、FRBが長期的な予測やプランを持たないまま、緊急対応を迫られることだ。
今週後半の「円安・円高の見通し」
円安のメドは、
155.22円、
153.90円
150.89円
149.97円
149.84円
円高のメドは、
148.85円
148.41円
148.20円
148.00円
147.35円
9月15日から10月15日までのドル/円のレンジは、139.58円から149.97円。
レンジ幅は10.39円。
高値と安値の50%(中間点)は「144.78」円。現在のレートは中間点よりも「円安」に位置する。
高値と中間点の50%は「147.38」円。現在のレートはこの水準よりも「円安」に位置する。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
トレードだけが人生ではありません。大切だけど先延ばしにしていることも気を配りましょう。逆にそれが、相場で生き残るコツです
Valerie
米国の雇用市場は、本当に減速しているのだろうか?
9月の米雇用統計によると、NFP(非農業部門の新規雇用者数)は25万4,000人増加し、予想(13.0万人増)を大きく上回った。さらに8月のNFPは14.2万人増から15.9万人増へ修正された。失業率は4.1%に低下し、前月の4.2%から改善した。平均時給は前月比で0.4%、前年比で4.0%増加し、賃金の伸びも予想(0.3%、3.7%)を上回った。
雇用は広範囲の業種にわたり、雇用者増加数の6カ月平均は17.7万人になった。米国経済の成長トレンドと合致した増加数は、15.0万人といわれているから、雇用市場の新型コロナ後の過熱状態が依然として続いていることになる。
企業が従業員を繋ぎ止めるために賃金を引き上げるなか、平均労働賃金は再び上昇傾向を示している。最新の賃金データは、インフレ率3%の環境を予想するものである。
今回の雇用統計の結果が示しているのは、米国の労働市場は依然として堅調だということだ。リセッションのリスクは低下したが、インフレのリスクは低下していないどころか、再上昇のサインも出てきた。これは、FRB(米連邦準備制度理事会)が、景気後退回避とインフレ低下を理由に実施した9月大幅利下げに対して疑問を投げかけるものである。
FRBは今後も25ベーシスポイント(0.25%)の利下げが続くと予想しているが、今回の雇用統計と前月の上方修正により、少なくとも年内の0.50%の大幅利下げの可能性はなくなったと考えられる。ただし、大型ハリケーン「ミルトン」や米東海岸の港湾ストライキの影響で次月の雇用統計は悪化する可能性が高い。ウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事は「FRBは雇用統計の一時的なブレに過剰反応するべきではない」と述べている。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
コーンチャート分析
(荒地 潤)
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