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ドル/円148円台に迫る。FRB利下げ発言と欧州政局不安で円買い強まる

トウシル / 2024年12月3日 10時12分

ドル/円148円台に迫る。FRB利下げ発言と欧州政局不安で円買い強まる

ドル/円148円台に迫る。FRB利下げ発言と欧州政局不安で円買い強まる

今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは150.60

下値メドは148.90

iPhone:世界市場のシェアが徐々に縮小。2024年は15%
中国経済:25 年経済成長は4.0%の見通し。不動産不況、デフレ圧力、制裁関税が向かい風
FRB:アトランタ連銀総裁「利下げして、またすぐに利上げするのは良くないこと」
実態経済:経済指標の改定値で、消費者の経済の実感が変わることはない
スイス : SNBは12月と来年3月に追加利下げへ

前日の市況

 12月2日(月曜)のドル/円相場の終値は149.57円。前日終値比0.14円の「円高」だった。149円台の終値は10月21日以来。

 先週11月29日の海外市場で約1カ月ぶりの安値(149.47円)をつけたドル/円は、週明けの東京市場では買い戻しが優勢だったが、151円に戻すことはできず、結局先週末の安値を超えて下落した。

ドル/円週足
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 2024年241営業日目は149.63円からスタート。週明けの市場は値頃感からドル買いが優勢。先週末の安値(149.47円)前後で下げ渋ると、東京時間昼過ぎには150.75円まで反発してこの日の高値をつけた。しかし、151円台に戻すことはできないまま再び下落した。

 海外市場では円買いが優勢になった。FRB(米連邦準備制度理事会)の政策決定において強い影響力を持っているウォラーFRB理事が、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げを支持する意向を示したことで、未明には10月21日の安値(149.09円)をわずかに更新して149.07円まで円高に動いた。24時間のレンジ幅は1.67円。

 ユーロ/ドルの下落はドイツの政治不透明感が引き金となって始まったが、先週はフランスの政局不安が新たなユーロ安材料として追加された。フランスでは政府の予算案を巡って議会で対立が続くなか、野党連合は政府の予算案を否決し、今週中にも内閣不信任投票を行う考え。フランス国債のリスク指標はユーロ圏債務危機以降で最高水準に達し、フランス10年国債のドイツ国債に対する利回りスプレッドは90ベーシスポイント前後まで広がった。

ユーロ/ドル週足
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

今週前半のドル/円 サポートとレジスタンス、ブルベア転換点

レジスタンス:
154.49円    11/26 H
153.23円    11/27 H
151.95円    11/28 H
151.53円    11/29 H
150.75円    12/02 H

サポート:
149.07円    12/02 L
148.86円    10/16 L
148.85円    10/15 L
148.41円    10/11 L
148.20円    10/10 L

中期:(高値+安値)x 1/2 =148.17円

中期高値安値
出所:楽天証券作成

 月1日から12月02日までのドル/円のレンジは、139.58円から156.75円。
 レンジ幅は17.17円。
 高値と安値の50%(中間点)は、148.17円。現在のレートは、中間点よりも「円安」。
 高値と中間点の50%は152.46円。 :現在のレートはこの水準よりも「円高」。

主要指標 終値

主要指標終値
出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

自分で薪を割れ、二重に温まる – ヘンリー・フォード

Cold As Ice

セルフサービスと賃金の関係

 FRBが考える雇用市場の問題とは、雇用者数が増えることではなく、求人数に対して雇用者数が足りないことだ。企業は従業員繋ぎ止めのためにより高い賃金を払う必要が生じ、そのコストは最終的に価格に転嫁されてインフレ率が下がらないことがFRBの悩みなのだ。

 人手不足の対策として飲食店やスーパーではセルフレジの導入がすすんでいる。セルフレジとは、自分の買い物を自分でスキャンしてレジに読み取らせて会計をするものだ。日本のコンビニなどは、店頭でのふれあいや暖かさが減ってしまうという理由で導入を躊躇っていたが、新型コロナ流行によって、感染対策も良いということでまたたく間に普及するようになった。

 レストランなどの飲食店では、水のセルフサービスから始まり、最近は客がスマホで料理の注文をするスタイルが増えている。これが便利か面倒かは意見が分かれるが、労働の観点からすれば、客は店のためにタダ働きしていることになる。スマホのオーダーは、インフラや通信費までも客が負担していることになる。店側にとっては客がセルフサービスを利用してくれるほど仕事が少なくなるので、人手不足解消と同時に従業員の時間当たり給料は上昇することになる。

日経平均とダウ平均
出所:楽天証券作成

今週の注目経済指標

今週の注目経済指標
出所:楽天証券作成

重要ブレークアウトレベル

重要ブレークアウトレベル
出所:楽天証券作成

タイムゾーン 分析

タイムゾーン分析
出所:楽天証券作成

 

(荒地 潤)

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