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借金450万円から資産4,000万円に大逆転!節約・投資系YouTuber・節約オタクふゆこさんインタビュー[前編]

トウシル / 2024年12月15日 11時0分

借金450万円から資産4,000万円に大逆転!節約・投資系YouTuber・節約オタクふゆこさんインタビュー[前編]

借金450万円から資産4,000万円に大逆転!節約・投資系YouTuber・節約オタクふゆこさんインタビュー[前編]

▼節約オタクふゆこさんプロフィール
理系の大学院修了後に開発職として電子系メーカーに就職したものの、奨学金477万円を抱えたマイナスからのスタートとなる。浪費癖と生活苦、将来のお金に対する不安に悩み、一念発起して1カ月10万円生活にきりかえ浪費体質を改善、年間300万円を貯金するなど資産づくりに励む。20代で資産2,000万円、現在は脱サラに成功し、総資産4,000万円に到達。
YouTube:節約オタクふゆこ(チャンネル登録者数 約58万人)
X:@fuyuko190(2.9万 フォロワー)

『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』2023年12月20日発売/アスコム/1,540円(税込)
貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』  2023年12月20日発売/アスコム/1,540円(税込)

トウシル:著書の『貯金はこれでつくれます』を拝読しました! 日々、無駄遣いをしている自分としては反省しきりでしたが、何よりも驚いたのが、20代で、奨学金とはいえ、約450万円の借金を背負って、マイナスからのスタートだった、という点です。奨学金って…高いんですね…。

節約オタクふゆこさん(以下、ふゆこさん):大学が物理学系の理系で、しかも大学院まで進学したので、結果的にそういう価格になっちゃったんです。

トウシル:どういう経緯で、奨学金を借りることになったんですか?

ふゆこさん:私が高校生だったころ、ちょうどリーマン・ショックが到来し、父が勤務していた会社の業績が急激に悪化し、ボーナス全カット、という家計的に厳しい状況になってしまったんです。

 当時は私は子供だったので、お金の現実があんまりぴんときていなくて、「奨学金を借りてる人も一定割合いるし、働き始めたら返せるようになるから大丈夫でしょ」と、あんまり深く考えずに「じゃあ奨学金借りよう」って思ったんですが…。

トウシル:それにしても、20代で背負うには大金ですよね…。

ふゆこさん:はい。実際に、卒業後に新卒で入社した会社だと、手取りが約18万円くらいで、残業したらやっと20万円に乗るか乗らないかくらいでした。そこから月々、2万7,000円の返済が差し引かれていくんです。

トウシル:実際に手元に残るのが15万円ちょっとですよね。キッツ…。

ふゆこさん:はい。これさえなければちょっとお高いランチに行けた、欲しいバッグが買えた、という具合にじわじわ圧迫感がありました。社会人になりたてだと、あれこれ必要なモノや欲しいモノもあって、お金を使いたい時期じゃないですか。思い通りにお金を使えない…というジレンマがありましたね。

トウシル:しかし、ふゆこさんは書籍の中で「そんな中でも私は浪費体質だった」と書かれています。結局手に入れた収入限界まで支出をしてしまっていたわけですよね?

ふゆこさん:当時の私は、自分が「浪費している」とは思っていなかったんです。5万円以上のハイブランドのバッグや服は買っていないから、私は節約できている、無駄遣いはしていない、って考えていました。

 でもその実は、コンビニに寄ってスイーツを買ったり、5,000円ぐらいの服やバッグを買ったり、デパートで欲しいコスメを我慢せずに買ったりと、一回一回の使う金額は大きくないけど、ちょこちょこと頻度が多い買い物をしていたんです。「これは必要経費だから、浪費じゃない」ってうまく自分に言い訳をしていました(笑)。

トウシル:分かります(笑)。でもチリツモで、結果的には、手取り=支出ということになってしまったんですね。

ふゆこさん:はい。「借金あり、浪費癖あり、貯金はゼロ」という壊滅的な状況でした(笑)。

節約オタクふゆこさん、20代から現在までの借金返済と資産形成づくり状況を公開!

トウシル:当時は無自覚に浪費をしていたふゆこさんが、「これはヤバい」と気づいたきっかけは何だったんですか?

ふゆこさん:老後2,000万円問題がニュースになったときです。

トウシル:金融庁から「老後は2,000万円なければ余裕のある生活が苦しい」というような発表があったときですね。

▼老後2,000万円問題とは
2019年に金融庁が提出した、金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書が元。高齢者夫婦無職世帯の平均的な家計収支が算出され、実収入が月々20万9,198円に対し、支出が26万3,718円、つまり毎月5万4,520円、取り崩さなければいけないという収支実態が記されていた。老後、30年間と想定すると、約2,000万円を預貯金から取り崩さなければ、生活が維持できない!という危機感が一気に広まった。

ふゆこさん:はい。まず、「2,000万円なんて絶対無理!」って思いました。

トウシル:そう思った方、すごく多いと思います。

ふゆこさん:そうですよね! 危機感から、インターネット上の、無料でできるライフプランシミュレーションをやってみたんです。その時は、「結婚して、新築戸建てで、子供二人で、二人とも大学に行かせて…」とよくある人生をイメージしてたんですが、それをそのまま当てはめてみたとき、「40代後半くらいで完全に赤字で詰む」という結果になったんですよ。

 私自身は仕事が大変ながらも、バリバリ仕事して、夫になる人と二人で、二馬力で働くぞ、って思ってたんですが、それでも無理なんだ、っていうことが分かってがくぜんとしました。

トウシル:特別にぜいたくしなきゃいける、って普通思いますよね。

ふゆこさん:はい。しかも、現時点で銀行口座が貯金ゼロ、借金アリ、という現実を突きつけられて、「これは…なんとかしないと! 今のままではダメなんだ…」と痛感しました。

トウシル:でも、今もうすでに、2,000万円を軽々突破し、資産総額4,000万円突破ですよね?

ふゆこさん:そうなんです。あれで危機感を覚えて、節約体質に切り替えて、金融知識を学んで投資デビューし、副業にもチャレンジして、あっという間に達成できてしまいました! あの時気づいてよかった(笑)。

トウシル:節約体質にチェンジされたとのことですが、まず何から改善したんですか?

ふゆこさん:まず最初にやったのは、電力会社の乗り換えです。今まで使っていた東京電力から、格安の電力会社に乗り換えたんですが、スマホ上で乗り換え作業をしただけで、年間1万7,347円も電気代が節約できたんです。

 たった15分ぐらいの作業で、これだけの効果が出たことがすごく自分的には達成感が大きくて、他もどんどんやろう、とまずは固定費を見直すところから始めました。

*トウシル注:ふゆこさんが電力会社乗り換えをされた時から比べると、エネルギー価格の高騰によって電気代も上がっており、当時とは状況が異なっていますのでご注意ください。

トウシル:確かに、手元でポチポチ…で、年間1万7,000円削減できたのは大きいですよね。

ふゆこさん:はい。通信費も、大手キャリアをなんとなく使い続けていたのを、格安SIMのキャリアに変更して、通信費も年間で約3万円の節約に成功しました。節約体質に改善できてからは、家賃も含めて、毎月10万円で生活していました。

節約オタクふゆこさんのyoutube。人気のが高いのはやはり節約回。
ガマンが嫌いな人でも継続性がある「節約テク」「節約マインド」を分かりやすく解説。全てを隠さず話す透明性、てきぱきとした分かりやすい口調、何より明るい笑顔が人気の秘訣(ひけつ)

トウシル:浪費体質の改善に成功したんですね、著書の中では「最大の固定費」である住居費を下げるコツも伝授されていて面白かったです。

ふゆこさん:はい。これは大きかったですよ! 引っ越しをして、年間約20万円の節約になりました。

 オートロックありや築浅、都心へのアクセスなどにこだわり、月6万円のワンルームマンションに住んでいたのですが、よく考えたら、今まで住んできた実家は築25年だし、近場に繁華街があってもインドア派の私にとっては特にメリットはないっていうことに気づいて、4万3,000円の古いアパートに引っ越しました。住んでみたら全く支障がなかったです。

トウシル:著書には、今住んでいる家でも、家賃交渉次第で下がる場合もある、と書いてあり、すごく勉強になりました。家賃って…言えば下がるんですね。

ふゆこさん:そうなんですよ。物件サイトで相場を調べて、相場より高かったら「下げてほしい。下げてくれたら今後も長く住む」って交渉してみてはどうでしょうか。私も引っ越しの際、1,000円ですが家賃を下げてもらうことに成功しました。メールで数回、管理会社と交渉しただけなので、これもコスパ最強です。

トウシル:固定費は下げられるけれど、変動費はどうですか? 変動費の部分でかなりの浪費をされていたというお話でしたが、そこは引き締めに成功されたんでしょうか?

ふゆこさん:そこです。当時勤めていた会社が、由緒正しい日本企業!という社風で、さまざまなストレスを感じていました。それだけでいろいろガマンしていたので、会社以外ではガマンをしたくないと思って、浪費に走っていたというのが裏事情で。だけど、節約と同時にお金の勉強を始めたとき、「FIRE」という概念を知ったとき、世界観が大きく変わりました。

▼FIREとは
米国発の人生観で[Financial Independence, Retire Early]の略。日本語に訳すと、「経済的な自立と早期の退職(リタイア)」となる。投資などで得た不労所得を収入源とし、完全に仕事を辞めたり、節約をもとに支出を減らし、その分、働き方を変えたり仕事量を減らしたりなど、複数パターンがある。

トウシル:会社、辞めたかったんですか?

ふゆこさん:はい(笑)。新卒で24歳で入った会社には約2年勤務して、26歳で転職して手取り自体は約24万円と、以前の会社より増えたんです。節約も始めていたので預貯金も250万円できていました。

 だけど、「不労所得で生活していけるなら、会社を辞められるかも」という可能性に気づいてしまったのがすごく大きくて、「変動費も下げて節約力を高めよう。その分預貯金や投資に回して資金を増やそう!」と一気にエンジンがかかりました。

トウシル:変動費の下げ方を教えてください!

ふゆこさん:まずは「食費」です。安いお米を大量に買って、まとめて炊いて冷凍しておきました。業務スーパーを駆使して食材費も削減しました。そして最大の無駄遣いだった「被服費」も、半年間、服を買わないということにチャレンジしてみよう、と極端な節約もしてみました。そうしたら、案外苦痛じゃなくて(笑)。

そもそも、会社生活にストレスがあり、そのストレスを発散するために浪費に走っていたので、転職でストレスが減ると、浪費も減るんですよ。それにストレスがない状態だったら、脳のリソースをストレスに割かなくていいので、仕事もはかどって昇給しやすくなる。そうすると貯金が増えたり投資の種銭が増えたりと、いいループが回るようになりました。

トウシル:一気に全てがいい方向へ転換しましたね! 後編では、ふゆこさんの投資術についても詳しく伺っていきます!

>>後編「節約・投資系YouTuber・節約オタクふゆこさんインタビュー[後編]」へ続く>>

企画/構成/取材/執筆:金井雪子

(トウシル編集チーム)

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