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【コモディティ編】トウシル連載陣&専門家が2025年マーケットを大予想! 

トウシル / 2025年1月20日 7時30分

【コモディティ編】トウシル連載陣&専門家が2025年マーケットを大予想! 

【コモディティ編】トウシル連載陣&専門家が2025年マーケットを大予想! 

 2024年のマーケットは良いことも悪いことも多く、波乱の年でした。

 新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)をきっかけに投資を始めた初心者の方に限らず、投資を長年続けてきた経験者の方も、昨年の波乱を過ごして2025年のマーケット事情が不安になっているのではないでしょうか。

 そこで、トウシルで連載を持つアナリストや専門家に、2025年の見通しについてアンケート形式でお聞きしました。

 注目点や警戒すべきサプライズを知り、少しでも2025年投資戦略の参考になれば幸いです。

※アンケートの回答は2024年12月時点のものとなります
 

回答者

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト 吉田 哲
トウシル連載:週刊コモディティマーケット
 

1.2025年のコモディティ(金・原油)について、注目キーワードを三つ教えてください

  • トランプ米大統領
  • 中央銀行
  • 各種有事
     

2.金・原油について注目すべき政治・経済イベント、テーマ、シナリオについて教えてください

金(ゴールド)
全体的には、相場に上昇圧力がかかりやすいだろう。

  • 有事の動向
    ウクライナ、中東、東アジアなどの有事がどれだけ悪化・沈静化するか。
  • 代替資産(株との対比)
    米国の株価指数がどこまで上昇するか。時折発生する下落がどれだけ深いか。
  • 代替通貨(ドルとの対比)
    米国の金融政策がどれだけ緩和的になるか(利下げが進むか)。
  • 中央銀行
    主要中央銀行がどれだけ金保有量を増やすか。中国の保有増がいつ復活するか。
  • 見えないジレンマ
    世界分断がどれだけ深まるか、SNS起因の混乱がどれだけ拡大するか。
  • トランプ氏の一挙手一投足
    上記五つに遠近あれども関連。

原油
全体的には、2024年のレンジ相場(上下の圧力に挟まれる)が継続するだろう。

  • OPEC(石油輸出国機構)プラスの減産
    自主減産をプラン通りに縮小できるか。新たな加盟国が誕生するか。
  • 産油国関連の有事の動向
    ウクライナ、中東などの情勢がどれだけ悪化・沈静化するか。
  • 中国の経済動向
    同国経済がどれだけ悪化・改善するか。
  • 米国の原油生産量
    トランプ氏が述べる「掘って、掘って、掘りまくれ!」がどれだけ行われるか。
  • 米国の原油消費量
    パリ協定を再離脱するか。その後、どれだけ石油を消費するか。
     

3.2025年の金の最高値はいくらになると思いますか

NY金先物(中心限月)
3,300ドル/トロイオンス

大阪金先物(中心限月)
1万5,700円/グラム
 

4.最安値はいくらになると思いますか

NY金先物(中心限月)
2,550ドル/トロイオンス

大阪金先物(中心限月)
1万2,000円/グラム
 

5.2025年末はいくらになると思いますか

NY金先物(中心限月)
3,000ドル/トロイオンス

大阪金先物(中心限月)
1万4,545円/グラム
 

6.2025年の原油の最高値はいくらになると思いますか

NY原油先物(中心限月)
100ドル/バレル
 

7.最安値はいくらになると思いますか

NY原油先物(中心限月)
60ドル/バレル
 

8.2025年末はいくらになると思いますか

NY原油先物(中心限月)
80ドル/バレル
 

9.その他、2025年気になることやトウシル読者・個人投資家に伝えたいことがあれば教えてください

 2025年、トウシル読者・個人投資家に「読書と料理」を勧めたい。

 投資家は今、材料を点ではなく、複数の材料をつなぎ合わせて線や面で認識しなければならない局面にいる。頭の中の空間を拡張することが求められているのである。そのためには、読書と料理が有効である。

 読書は頭の中に自由に無限の絵を描く機会だ。料理は目に見えないさまざまな事象を頭の中で掛け合わせ、味を創り上げる行為だ。複数の材料起因の圧力を同時に認識するための訓練にうってつけである。先述の「コンフォートゾーン」に達する近道でもある。

 2025年、トウシル読者・個人投資家に、読書と料理を勧めたい。生きる術をも増強し得るこれらは、転職と異なりすぐにでき、リスキリングに比べて各段に少額でできる。積極的に行いたい。

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト 吉田 哲

トウシル連載:週刊コモディティマーケット

・1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。

(トウシル編集チーム)

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