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ドル/円 大幅反落、一時155円台の円高

トウシル / 2025年1月16日 10時16分

ドル/円 大幅反落、一時155円台の円高

ドル/円 大幅反落、一時155円台の円高

今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは157.80

下値メドは155.65 

経済対策:貯蓄率が高く人口が減少している経済において、政府の政策が最適なのか懐疑的な見方 
FRB:米国の有権者の大半はFRBが何をやっているか興味がないし、パウエル議長が誰かも知らない
米利下げ:FRBはインフレ下落に追いつこうと急いでいるだけで、米経済がおかしいわけではない
FOMC:ボウマン理事「9月の0.50%利下げは、FRBのインフレ勝利宣言」 
米インフレ:ウォラー理事「インフレは予想以上のスピードで下落」 

前日の市況

 1月15日(水曜)のドル/円相場の終値は156.48円。前日終値比1.49円の「円高」だった。

 この日のドル/円は一時、155円台まで円高が進んだ。日銀の利上げ期待とFRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ(前倒し)期待から日米の金利差縮小期待が強まるなかで円が買われた。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 2025年11営業日目は158.02円からスタート。

 東京時間昼前に158.09円まで上昇したが、前日の高値(158.20円)には届かなかった。植田日銀総裁がこの日、「来週の政策会合で利上げを行うか判断する」と発言したことが「利上げに前向き」と解釈されて156円台まで円高に動いた。

 海外市場では、米12月CPI(消費者物価指数)の伸びが予想を下回ったことからFRBの利下げ時期が早まるとの期待が強まりドルが売られた。先週は米12月雇用統計発表後が強かったことで、FRBの最初の利下げは今年9月という見方だったが、予想が7月まで「前倒し」された。ドル/円は夜遅くに、12月19日以来の安値となる155.93円まで下落した。その後すぐに156円台前半に戻したが、頭は重い状況となっている。24時間のレンジ幅は2.15円。

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

勝負に勝ちたいなら正しいやり方を覚えなくちゃダメだ。いつまで我慢すべきか、降りるのはいつか。いつ席を立つのか、そしていつ逃げ出すのか。

Together in Electric Dreams

 1月15日に発表された米国の12月のCPI(消費者物価指数)は、前年同月比で2.9%の上昇となった。結果は市場予想とほぼ一致した。上昇は3カ月連続で、上昇率は前月の2.7%から加速した。12月の上昇は、エネルギー価格の影響が大きく、特にガソリン価格が4.4%上昇したことが全体の伸びに寄与した。また、コアCPIは前年同月比3.2%の上昇で、前月から0.1ポイントの減少が見られた。

出所:楽天証券作成

 12月CPIは米国のインフレ率が依然として高い水準にあることを示す内容だった。もっとも、OER(所有者居住相当家賃)の伸びが低位安定基調にあることや、自動車価格が上昇したにもかかわらず、全体としてCPIの伸びが抑えられたことで、「インフレは低下傾向にある」とマーケットは前向きにとらえた。

 ウィリアムズ・NY連銀総裁は、CPIが下降に転じていると自信を示しつつも、経済見通しには依然として不確実性が高いと述べ、トランプ次期政権による関税の引き上げが物価に与える影響について懸念を示した。しかし、実際問題として関税が来週からすぐ引き上げられるわけではなく、その前に米国の貿易政策の見直しに数カ月以上必要だといわれている。大統領就任式が近づくにつれて、逆にインフレを巡るトランプ政策の過度の懸念が後退しつつあることもFRBの早期利下げを後退する見方になっているようだ。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

今日の重要ブレークアウトレベル

出所:楽天証券作成

コーンチャート分析

出所:楽天証券作成
出所:楽天証券作成

(荒地 潤)

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