「投資候補の銘柄リスト」をつくろう!二つのアプローチ、どちらが良い?
トウシル / 2025年1月30日 11時0分
「投資候補の銘柄リスト」をつくろう!二つのアプローチ、どちらが良い?
「投資候補の銘柄リスト」は持っていますか?
突然ですが、皆さんは「投資候補の銘柄リスト」は持っていますか。
個人投資家の方に聞くと、リストを持っていないという声をよく耳にします。
株式投資をするにあたっては、どの銘柄に投資するかを決める必要があります。もし、「投資候補の銘柄リスト」がなければ、株を何かしら買うときにその都度どの銘柄を買うかを決める必要があります。
しかしながら、それはかなり面倒なので、結局ネットや雑誌などで勧められている銘柄を買ってしまい、その後の株価の下落で塩漬け株を作ってしまったりするのです。
ですから、あらかじめ投資する候補となる銘柄のリストを作っておくことを強くお勧めします。
さて、この銘柄リストの作成方法ですが、アプローチの方向性から二つの方法に分けることができます。
方法1:チャートから先に見つける方法
一つ目は、チャートの形状から、現時点で投資に値する銘柄をピックアップする方法です。
チャート形状のみでは、業績がイマイチだったり、ファンダメンタル面で不安な銘柄が混ざったりしてしまうので、チャート形状が良い銘柄についてファンダメンタル分析を行い、ファンダメンタルが良好な銘柄を最終的に投資候補にします。
つまり、「チャート」→「ファンダメンタル」の順番で投資候補銘柄を見つける方法です。
方法2:ファンダメンタルから先に見つける方法
二つ目は、まずファンダメンタルのみで投資候補銘柄を見つけます。その銘柄について株価チャートを定期的に観察し、買い時のものが見つかればそこで買っていく、という方法です。
つまり、「ファンダメンタル」→「チャート」の順番で投資候補銘柄を見つけていく方法です。
どちらの方法がよいのか?
では、方法1と方法2のどちらの方法が良いのでしょうか?
これに関しては明確な正解はありませんが、筆者は方法2により普段から「投資候補の銘柄リスト」を作成しています。
筆者が方法1を採用していない理由は次の通りです。
まず方法1は、「漏れが生じやすい」という弱点があります。
先にチャート形状から銘柄を選定した場合、「チャートでは買い時ではないが、ファンダメンタルが良好な銘柄」を完全に取りこぼすことになってしまうのです。
特にマーケット環境がそれほど良くない場合、たとえ長期的な株価上昇が見込める銘柄であっても、下降トレンドであったりして買い時の判定が下されないことが多々あります。
しかし方法1では、まずチャート形状でふるいにかけるので、このような有望な銘柄であっても、その時のチャート形状が悪ければ投資候補銘柄として選定されなくなってしまうのです。
また、方法1はマーケット環境に大きく左右されてしまうという点があります。
もし、右肩上がりの上昇相場で、チャートにて銘柄を探そうとすると、かなり多くの銘柄が買い候補として挙がることになるはずです。
すると、投資候補銘柄を絞り込むことがかなり難しくなってしまうのです。
そして、チャート形状というのは1カ月、3カ月と時間が経過してくると当然ながら変わってきます。現時点では投資対象だが、1カ月後はそうなっていない…というケースも相当数あります。
そのため、方法1では、定期的に銘柄選定を行う必要があり、かなり手間がかかります。
リスト外の銘柄が株価上昇した場合は?
例えば上記の方法で投資候補銘柄を50銘柄ほど見つけたとしましょう。しかし上場企業の数は4,000社近くあり、50銘柄では到底カバーできません。
「投資候補の銘柄リスト」に入っていない銘柄が株価上昇することも当然あるわけですが、それについてはどのように対処すればよいのでしょうか。
筆者の考えは「投資候補の銘柄リスト以外の銘柄が株価上昇して、買い時を逃しても気にしない」というスタンスです。
そもそも個人投資家が数多くの銘柄を買うことはできませんし、4,000近くの銘柄全てをしっかりケアすることなど不可能です。
それであれば、先にしっかりと銘柄選定を行っておき、自分の守備範囲を固めた上で、投資候補銘柄が買い時となったらしっかり投資できるようにした方が効率的だと思います。
もちろん、これは考え方の一つですから唯一の正解ではありませんが、銘柄選びでいつもドタバタしている、という方は参考にしてみてください。
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(足立 武志)
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