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ドル/円反落、155円台前半。インフレ懸念でFOMC利下げ見送り、次回は「未定」

トウシル / 2025年1月30日 9時51分

ドル/円反落、155円台前半。インフレ懸念でFOMC利下げ見送り、次回は「未定」

ドル/円反落、155円台前半。インフレ懸念でFOMC利下げ見送り、次回は「未定」

今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは155.75

下値メドは154.90

中国経済:中国版アベノミクスが必要
インフレ:人々は値上げ前の値段を「適正な」水準と考え、それ以上の価格は「不当な」値段と考える
米利下げ:追加利下げは混乱を招くだけ - ベア・元米国財務省金融機関担当財務次官補
FRB:SF連銀総裁「米国の中立金利は3%」
ルイヴィトン:LVMH株大幅下落。中国需要後退で

前日の市況

 1月29日(水曜)のドル/円相場の終値は155.26円。前日終値比0.26円の「円高」だった。

 2025年21営業日目は155.50円からスタート。東京時間昼前に155.79円まで上昇してこの日の高値をつけたが、前日の高値(155.97円)を超えることはなかった。

 東京時間未明には154.94円まで下落してこの日の安値をつけた。しかしFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利発表前ということで動きは限定的で前日の安値(154.47円)に届かなかった。もっともFOMC後もレンジを抜けることはなく、落ち着いた取引となった。24時間のレンジ幅は0.86円。

日米10年債利回り
出所:楽天証券作成

今週後半のドル/円 サポートとレジスタンス

レジスタンス:
156.57円    01/24
156.25円    01/27
155.97円    01/28
155.79円    01/29

サポート:
154.94円    01/29
154.47円    01/28
153.72円    01/27
153.34円    12/18

短期:【円高】高値と安値の50%=153.30円

ドル円チャート
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 1月2日から1月29日までのドル/円のレンジは153.72円から158.87円。
 レンジ幅は、5.15円。
 高値と安値の50%(中間点)は、153.30円。
 現在のレートは中間点よりも「円高」。

主要指標 終値

主要指標 終値
出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

成功は、それを手放したときに、初めて己の血肉になる

The Air That I Breathe

 2025年1月29日に開催されたFOMCでは、4会合ぶりに利下げが見送られ、政策金利であるフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を4.25~4.50%に据え置くことが決定された。

 FOMCの声明文からは「インフレが2%の目標に向けて進展を示した」という文言が削除された。昨年12月の会合時点に比べFRB(米連邦準備制度理事会)メンバーのインフレ懸念がやや強まっていることを示している。

 パウエルFRB議長は、利下げを急ぐ必要はないと強調して、「経済が順調に推移し、インフレが続く場合、適切な限りFF金利を現在のレンジのまま維持する」との考えを示した。FRBが今後の利下げペースについて、より慎重になっていることが明らかになった。

 パウエル議長は記者会見で、追加の利下げを決定する前に「インフレの実質的な改善」や「労働市場の状況」を確認する必要があると指摘している。この点は非常に重要である。なぜなら、インフレの低下と労働市場の過熱兆候がおさまることが、次回利下げの必要条件であるが、現時点ではそのような進展が見られないからである。

 金利市場の2025年の利下げ回数予想は2回未満に減少した(ドットチャートは2回利下げを予想)。具体的なタイミングについては依然として不透明だが、3月見送り、5月は五分五分との見方に傾いている。

米政策金利
出所:楽天証券作成

今週の注目経済指標

注目経済指標
出所:楽天証券作成

今日の注目テクニカルレベル

今日の注目テクニカルレベル
出所:楽天証券作成

(荒地 潤)

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