ドル/円急落、152円台へ!この円高の理由はなに?
トウシル / 2025年2月6日 9時58分
ドル/円急落、152円台へ!この円高の理由はなに?
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは154.10円
↓下値メドは151.80円
経済指標:景況感データは悲観に偏る傾向。実際の経済は人々が考えるほど悪くない
ゴールドが買われる理由:中国,BRICSのドル離れと地政学リスク
生活水準:米小売売上高は2021年初めから25%以上増えるが,同時期のインフレは凡そ17%にとどまる。米国民の生活水準が上昇していることを示す
米利下げ:トランプ政権の次期FRB議長候補「FRBの大幅利下げは正当化される」
スウェーデン:リクスバンクの利上げ政策のつけで失業率が急上昇
前日の市況
2月5日(水曜)のドル/円相場の終値は152.61円。前日終値比1.70円の「円高」だった。トランプ関税の最悪の事態が回避されたことで広範なドルの売り戻しが起きている。さらに、日本銀行の利上げ観測の浮上で円の買い戻しも加速する中でドル/円は年初来安値をつけた。
2025年26営業日目は154.32円からスタート。東京時間朝につけた154.64円がこの日の高値で155円に届く前に失速した。カナダ、メキシコに対するトランプ関税発効が延期されたことで、マーケットでは積み上げてきたドルロング・ポジションを減らす動きがでた。
海外市場では、さえない米経済指標を受けさらにドル売りが強まった。今週発表された1月の求人件数は雇用市場の減速示す内容だった。
また、この日発表された非製造業ISM(米サプライマネジメント協会)は予想を下回り米経済の最大部分を占めるサービス業の鈍化傾向を示した。マーケットの懸念がトランプ関税によるインフレから景気後退に移り、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ期待が強まったことがドル売りを強めた。
ドル/円は年初来安値(153.72円)をあっさり更新して、未明には12月17日以来となる152.55円まで下落した。24時間のレンジ幅は1.70円。
ドル売りだけではなく、円買い材料もドル/円の下落を強めた。日銀の早期利上げに対する期待が強まったことである。日銀植田和男総裁は「現在はインフレ状態」との認識を示しているし、日本の実質賃金が昨年11月に続き12月もプラスになったことも日銀が追加利上げに向けた動きやすい状況になっている。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない - 王貞治
When I See You Smile
トランプ大統領は、「関税は、あらゆる分野において、望む結果を手に入れることができる強力なツールだ」と話したと伝わっている。
トランプ政権にとって関税とは、ドラッグや移民問題を解決するための脅しであり、交渉ツールである。なぜならもし経済目的だとすれば、関税導入を急がなくてはならない理由が不明になる。
関税を減税の前に導入するならば、経済計画全体が危うくなるのは明らかだ。近隣諸国に関税をかけ、対抗措置に直面することで、米国の景気が悪化する可能性が高い。
たとえ関税を一定期間猶予しても、トランプ大統領に対する相手国の不信感が今後の貿易取引の交渉を難しくするだろう。
米国の消費者が実質所得の伸びや雇用に不安を抱くようになれば、消費意欲は減退する。この状況が続くことで、米国経済が景気悪化と物価上昇が同時発生するスタグフレーションに陥る恐れがある。スタグフレーションは、インフレと成長が正反対の方向に動くため、FRBは、金融政策的には利上げも利下げもできず、お手上げ状態になってしまう。
今週の注目経済指標
ヒートマップ分析
(荒地 潤)
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