「ラリー・ウィリアムズの米国株予測と好調が続く4時間足以下のタイムフレームでの取引」
トウシル / 2017年4月27日 0時0分
「ラリー・ウィリアムズの米国株予測と好調が続く4時間足以下のタイムフレームでの取引」
7の年の循環からみると4月末から5月にかけての動きが焦点に…
マーケットの懸念材料となっていたフランスの大統領選挙戦もマーケットが望むかたちで終了した。北朝鮮情勢が落ち着けば、地政学リスクで上値を抑えられていた相場が5月に再浮上する可能性は十分あるだろう。
フランスCAC40CFD(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±0.6シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
筆者が注目しているのは、4月末から5月にかけてのNYダウの動きだ。今年のここまでのNYダウは、概ね7の年の循環で動いている。7の年の平均のサイクル分析では、3月~4月の相場は上がらないのは見当がついていた。11月~12月、そして1月~2月のトランプ・ラリーでトランプノミクスといわれるトランプの経済政策は相場に織り込まれたからだ。しかし、7の年の循環や大統領選挙翌年の平均サイクルをみると、基本的に4月後半から夏までは買い循環となっている。ここから数週間の動きを注視したい。
NYダウと<7の年の平均サイクル>(ラリー・ウィリアムズ作成)
今年のここまでのNYダウは概ね7の年の循環で動いている。縮小傾向にあった米国債の長短スプレッドの縮小傾向は一服し、イールドカーブもまだポジティブな状況にある。ドライブシーズンは上げ相場となるか?
大統領選挙翌年のパターン(ラリー・ウィリアムズ作成)
ラリー・ウィリアムズのS$P500先物相場予測
(著作権のため画像の一部を隠しています)
米国債の長・短スプレッド(10年国債金利-2年国債金利)とNYダウの推移(2017年4月27日現在)長・短スプレッドが拡大しないと株価の上値は重くなるが、ここにきて10年国債金利が少し上がってきている。
米国のイールドカーブ(4月24日現在)
上にラリー・ウィリアムズの米国株予測を紹介したが、現在、NYダウCFDの日足は買いトレンドが発生している。この日足トレンドが大相場に発展するのか、失敗に終わるのか、ここから1週間くらいの動きが注目される。結果がどうであろうと、筆者はストップロス注文を置いて、標準偏差ボラティリティトレードを行うだけだ。
<標準偏差ボラティリティトレードの概要>
パラメータ21のボリンジャーバンドを表示させる
(株式インデックスは±0.6シグマ・通貨は±1シグマ)
パラメータ26の標準偏差を表示させる
- トレンドの発生(保ち合い離れの判定方法)
標準偏差が上昇しはじめた時 - 新規建玉のポイント
エントリー(新規注文)は相場がボリンジャーバンド±1シグマ(株式インデックスは±0.6シグマ)の外に飛び出した時 - 損失を限定しつつ利益を伸ばす手仕舞いのポイント
手仕舞い(エグジット)は相場がボリンジャーバンド±1シグマ(株式インデックスは±0.6シグマ)の内側に入った時
S&P500CFD(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±0.6シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
NYダウCFD(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±0.6シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
NYダウETF(日足)
上段:14日ADX
中段:26日標準偏差ボラティリティ
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ
ラリー・ウィリアムズは先週末に、「S&P500のプライスは下げてきますが、AD ラインは違います。上昇銘柄数の方が下降銘柄数よりも多い日が続いています。プライスは下げているのに、AD ラインは高値を更新しようとしています。つまり、ここから上昇に転じていくと思います」と述べていたが、この予測は的中した。
S&P500(日足)とADライン
*アキュムレーション・ディストリビューション(AD)
買い方のエネルギーによる価格の上昇は「アキュムレーション(蓄積)」、売り方のエネルギーによる価格の下落は「ディストリビューション(発散)といいます。「AD」は、アキュムレーションとディストリビューションの累積値をグラフ化することにより相場の転換時期を表しているものです。また、アキュミレーションとは大口が、株価をなるべく上げることなく、できるだけたくさんの株を買い集めている状況のことを言います。彼ら大口はその価格帯で売りに出される可能性のある株を全部買い集めたいと考えています。大抵の場合、アキュミレーションは下降トレンドの後に行われます。彼らはありとあらゆる手段を使って、自分が利食いを終了するまでは価格が下がらないようにします。このように大口が売り抜けをやっている状態をディストリビューションといいます。
軟調だった米国市場個別株の動きも、売りトレンドはとりあえず終了した形になっている。
シスコシステムズ(日足)
上段:14日ADX
中段:26日標準偏差ボラティリティ
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ
アムジェン(日足)
上段:14日ADX
中段:26日標準偏差ボラティリティ
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ
バイエル(日足)
上段:14日ADX
中段:26日標準偏差ボラティリティ
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ
キンバリークラーク(日足)
上段:14日ADX
中段:26日標準偏差ボラティリティ
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ
4時間足以下のタイムフレームをメインにトレーディング
日経平均もドル/円も日足の売りトレンドはいったん終了し、次のトレンド待ちの状況となっている。
日経平均CFD(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±0.6シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
ドル/円(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
トヨタ自動車ADR(NY市場日足)
上段:14日ADX
中段:26日標準偏差ボラティリティ
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ
大幅下落相場となっていた南アランド/円、トルコリラ/円の日足も強い円高トレンドは既にピークアウトしている。
南アランド/円(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
トルコリラ/円(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
筆者は相変わらず通貨や株価インデックスの4時間足以下のタイムフレームをメインにトレーディングをおこなっている。今年の相場にはそれがあっているからだ。<標準偏差ボラティリティトレード>は、すべての市場と時間枠(タイムフレーム)の順張り取引に拡張が可能である。
ドル/円(4時間足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
ドル/円(1時間足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
ユーロ/ドル(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
ユーロ/ドル(4時間足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
ユーロ/ドル(1時間足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
NYダウCFD(4時間足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±0.6シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
NYダウCFD(1時間足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±0.6シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
NYダウCFD(30分足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±0.6シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
NYダウCFD(15分足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±0.6シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
NYダウCFD(5分足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±0.6シグマ=赤のバンド
下段:標準偏差ボラティリティ(26)=青いライン
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日々の相場動向についてはブログ『石原順の日々の泡』を参照されたい。
(石原 順)
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