「草食系男子の増加」という大いなる勘違い 実はバブル世代でも7割に彼女はいなかった

東洋経済オンライン / 2016年12月8日 8時0分

「若者の恋愛離れ」が当たり前のように論じられていますが、根拠はどこにあるのでしょうか。(写真:polkadot / PIXTA)

「近頃の若いモンは…」というのは、遥か昔、古代ギリシャのソクラテスやプラトンの時代から、お年寄りの口癖だったと聞きます。いつの時代も、大人たちは若者を”自分とは違う生き物”として扱いたいようです。

とりわけ、「最近の若い男は頼りない」「女性をリードすることもできない」、そもそも「恋愛が怖くて出来なくなっている」という論は後を絶たず、「草食男子」、「絶食男子」といったキャッチーな言葉も生み出されてきました。とにかく「若い男たちが恋愛離れしている」という結論付けをしたくて仕方がない大人たちが、世間にはたくさんいるのです。

揚げ句の果てに、昨今の晩婚化や少子化は、この若い男性の恋愛離れこそが元凶だという指摘をされる有様です。

でも、本当にそうなんでしょうか?

国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査(2015年)」によると、「交際している異性はいない」と回答した未婚者の割合は、男性が69.8%(前回の2010年調査では61.4%)、女性は59.1%(同49.5%)と、いずれも5年前より大きく増加しています。これは確かに事実です。「若者の恋愛離れ論者」もこのデータを根拠として提示してきます。

■「交際相手」に異性の友人を含む?統計データの“罠”

しかし、個々のデータをきちんと見てみると、何とも不思議な統計の出し方をしていることがわかります。実はこのデータ、「交際相手」の中に「異性の友人」まで含めてしまっているのです。友人……?友人とは、交際相手なんでしょうか。

もちろん、交際の定義はいろいろあるでしょうが、恋愛を語るうえでの交際とは、彼氏・彼女という立場になった段階を指すものではないのでしょうか。告白してOKされたり、互いに相手を友達以上の大切な人と認め合うことこそ、交際なのではないでしょうか。

したがって、女性に告白した際に「友達でいましょうね」と返されたら、それは大方のケースでフラれたということです。百歩譲って「異性の友人も交際相手である」という説に同意するとしても、それはせいぜい10代、それも中学生くらいまでの話ではないかと思います。そもそも、いつまでも「異性の友人」のままで、ちっとも「異性の恋人」に発展しないなら、それこそまさに“草食系”ではないかと思います。

もう1度問います。交際とは何でしょうか?交際とは、彼氏・彼女という「恋人がいる」ということです。だとすれば、「異性の恋人(婚約者含む)がいる」という項目にこそ着目すべきです。

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