iPhone Xが「記念碑的モデル」といえるワケ 「未来へつながる道」を指し示している

東洋経済オンライン / 2017年9月13日 13時9分

9月12日(米国時間)のアップル発表会で登壇したCEOのティム・クック氏(筆者撮影)

米国時間の9月12日、アップルは新しいiPhone「iPhone X」「iPhone 8/Plus」、4K HDRに対応する「Apple TV 4K」、LTE通信に対応した「Apple Watch Series 3」の4製品を明らかにした。

本稿では現地のタッチ&トライコーナーで聞き取った情報や操作感、イベント基調講演では触れられなかった話をストレートにお届けしたい。

■「iPhone X」「iPhone 8」を同時発表

まだ3Gネットワークも搭載していなかった初代iPhone。2007年6月29日、はじめてのiPhoneが発売されてから10年以上の時が経た。果たしてアップルは次の10年を象徴する製品を我々に見せてくれるのだろうか。

そんなノスタルジックな回想を巡らせてしまうのは、今年のiPhoneを発表する会場が、亡きスティーブ・ジョブズが“イノベーションを生み出すコミュニティを生み出す”ことをコンセプトとして描いたとされる、アップルの新社屋「Apple Park」で行われる初のメディア向けイベントだからだ。

まだ完成していない新社屋には2017年後半、順次引っ越しが進められるとのことだが、今回の新製品発表に合わせて、9月12日だけ特別に「Steve Jobs Theater」と「Visiter Center」の2施設を臨時にオープン。この2つの施設も13日からは再度閉鎖され、新社屋の落成式を待つことになる。なお、今後アップルが行う新製品発表は、すべてこの新設備で行われる予定だ。

さて、そんな記念すべき発表会の場で発表された新製品のひとつは、iPhoneの10周年に発売される「iPhone X」だった。

かつてのmacOSにならってXをギリシャ文字に見立て「テン」と読ませる。そしてiPhone 7の後継モデルとして機能性能を向上させたiPhone 8およびiPhone 8 Plusの2ラインだ。

iPhone Xとの主な違いはディスプレーのサイズ、形状と方式、それにFace IDと呼ばれる顔による個人認証システムの有無、Animojiと名付けられた使い手の顔の表情を読み取って作れるアニメーション文字の有無などだが、これらはiPhone X進化の極めて表面的な部分に過ぎない。

iPhone Xの本質は、最新技術で改善したOLED(有機EL)ディスプレーやベゼルレスデザインなどだけにとどまるものではなく、顔の形状を認識する最新のセンシング技術を盛り込み、それを第三者のアプリケーションにも解放したこと。それにニューラルネットワークエンジンをハードウェアとして組み込んだ点などにある。

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