京急が三崎口を「三崎マグロ駅」にした理由 「まぐろきっぷ」値上げしても大人気は続くか

東洋経済オンライン / 2017年11月18日 8時0分

「みさきまぐろきっぷ」のリニューアルを記念し、三崎口駅の駅名看板も期間限定で「三崎マグロ駅」に変身(筆者撮影)

京浜急行電鉄は10月5日、同社の看板商品ともいえる企画乗車券「みさきまぐろきっぷ」を大幅にリニューアルした。三浦半島までの電車とバスの乗車券、マグロ食事券、施設利用券がセットになったこのきっぷは、都心近くで気軽に海の幸を楽しみたい幅広い層の需要を取り込み、年々利用者数を積み上げてきた。今回のリニューアルで利用できる施設を拡充。同時に大胆な値上げに踏み切ったが、売れ行きは好調を維持しているという。

■目玉は屋根なしの2階建てバス

リニューアルの目玉は屋根のない2階建ての「KEIKYU OPEN TOP BUS(オープントップバス)」の導入だ。座席指定制の有料列車「ウィング号」などで運用している同社2100形車両をモチーフにしたデザインで、前面にマスコットキャラクター「けいきゅん」の顔を大きく描いた。1階席は2100形に使用されているクロスシートの生地を使用、2019年のラグビーワールドカップ開催を記念した特別仕様のナンバープレートは「21-00」と細部にまでこだわった。

雨天・荒天を除いて三崎口駅から毎日3便を運行する。10時30分と12時30分に出発する城ヶ島までの所要30分の片道コースのほか、15時に出発する60分の周遊コースを設定した。のどかな田園風景や、宮川公園の風車、城ヶ島大橋からの海の眺めを、マイカーならば体験できない高さ3.5mの目線で楽しめるのが売りだ。周遊コースは帰りに相模湾沿いを通る。天候によっては富士山を眺められるという。定員は42人で、ガイドが乗車して見どころを紹介してくれる。

このオープントップバスは、みさきまぐろきっぷの「三浦・三崎おもひで券」(レジャー施設の利用券)と座席指定乗車券を引き換えることでしか乗車できない。ここに同社がまぐろきっぷを三浦観光のマストアイテムに位置づけようとする狙いが表れている。拠点となる三崎口駅のロータリーには専用の案内所兼待合所を新設。さらに12月3日までの期間限定で、同駅の駅名看板のデザインを「三崎マグロ駅」と変えてしまうほどの力の入れようだ。

2009年に販売を開始したみさきまぐろきっぷは(1)発駅から三崎口駅までの京急線の往復乗車券と京急バスのフリー乗車券(2)まぐろ食事券(3)レジャー施設の利用券――を3枚1セットにした企画乗車券だ。

食事券は、名物オヤジで知られる「くろば亭本店」など、マグロ料理を出す約30の店からあらかじめ決まったメニュー1つを選べる。施設利用券には水中観光船「にじいろさかな号」やレンタサイクル、複数の入浴施設が選択肢にあり、お土産にも引き換えられる。食事とレジャーを自由に組み合わせて、多種多様にカスタマイズできるのが特徴だ。

■リニューアルで14%の値上げ

東洋経済オンライン

トピックスRSS

ランキング