早稲田で老舗ラーメン店が続々閉店する事情 生き残る「メルシー」にすら漂う危機感

東洋経済オンライン / 2018年4月20日 16時0分

早稲田を代表する老舗ラーメン店といえば「メルシー」。閉店が相次いでいる中でも、頑張って営業を続けている(筆者撮影)

東京・早稲田。東京メトロ東西線の早稲田駅を軸とするこのエリアは、その地名を冠する早稲田大学をはじめ学習院大学や日本女子大学、そのほか各種専門学校など学生が多く集まる街だ。社会人と比べて相対的に金銭面に余裕のない彼ら、彼女たちをターゲットとして、「安い」「旨い」「多い」の三拍子がそろった「ワセメシ」と呼ばれる飲食店が数多く存在する。

■早稲田エリアのラーメン店事情が激変している

そんな早稲田エリアのラーメン店事情がここ数年で激変している。最安で1杯300~400円台などというお手ごろメニューをそろえてきた老舗ラーメン店が、続々と閉店に追い込まれているのだ。

今年1月に閉店したのは「西北亭」。鶏ガラにほんのり生姜の効いたスープのラーメンが看板メニューだった。周りのお店よりは少し値段が高めだったが、店内も広いのでサラリーマンも多く、早稲田の町中華的存在だった。

老舗ラーメン店の閉店は西北亭だけではない。ここ数年を振り返ってみよう。早稲田通りの穴八幡のほど近くに佇む「昇龍軒」は2011年に惜しまれながら閉店した。1964年創業。山登りが大好きな店主・大井川昇さんが、山に行く自由な時間を作るために始めたお店だった。ラーメンは390円。大盛りのチャーハンや焼きそば、豆腐料理も人気で愛されたが、休業が続いていた。

大学の早稲田キャンパス沿いに並ぶようにしてあった「ほづみ」も2012年に閉店している。「ほづみ」は醤油が濃いめのラーメンが人気。こちらも1杯390円だった。頑固な店主に怒られながら食べた学生も多かっただろう。私もその1人だ。サービスで付く麦飯にスープをかけて食べるのがお決まりだった。

2014年に閉店した「稲穂」は優しいおじさんとおばさんが営むお店。タンメンが人気だった。タンメンは380円。時間にルーズな早稲田生のために店内の時計を10分進めていたというのは優しさあふれるエピソードだ。

早稲田周辺にはチェーン系のお店をはじめとして、新しいラーメン店が続々と開業している。日本全国のラーメン情報をレビューやランキングで紹介している「ラーメンデータベース」によれば、早稲田駅周辺で、過去5年間(2013年4月~2018年3月)に開店したお店は確認できるだけでも、次の22店ある(順不同)。

柳屋 銀次郎
大志家
図星 はなれ
RAMEN GOSSOU
眞久中
横浜家系ラーメン 早稲田家
自家製中華そば としおか
ラーメン 巖哲
らーめん 一条
日高屋 早稲田西口店
横浜家系ラーメン 違う家
油SOBA専門店 図星
おおぜき中華そば店 早稲田店(閉店)
千里一麺(閉店)
ラーメン居酒屋 麺さがね(閉店)
油そば専門店 春日亭 早稲田駅前店(閉店)
ワンコインらーめん いち(閉店)
Sagane 麺ya 早稲田大学前(閉店)
江戸川ラーメン 烈幸(閉店)
つけ麺 たけのじ(閉店)
鶏の華 早稲田店(閉店)
辛子にんにく亭(閉店)

■早稲田周辺のラーメン店は競争が激しい

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