安倍首相と盟友・麻生氏の「死なばもろとも」 疑惑拡大も頬かむりに、党内から批判の声も

東洋経済オンライン / 2018年5月17日 7時50分

一蓮托生で中央突破を狙う安倍首相(左)と麻生財務相(写真:共同)

安倍晋三政権をめぐる相次ぐ「疑惑」の拡大で政局が不透明化する中、9月の自民党総裁選で3選を狙う首相と、盟友として政権を支える麻生太郎副総理兼財務相の開き直ったような強気の態度が、永田町の注目を集めている。

1強政権の驕りとしかみえない「もり・かけ疑惑」に「セクハラ」などの不祥事で集中砲火を浴び続ける首相と麻生氏だが、どちらも退陣や辞任など「重大決意」の気配すら見せない。「死なばもろとも」とばかりにガッチリと腕を組み、数々の疑惑も頬かむりして野党やメデイアを蹴散らし、政権維持のための中央突破を狙う構えだ。

大型連休が明けて国会が正常化したのを受け、10日に「加計学園」問題で柳瀬唯夫元首相秘書官の衆参両院予算委参考人招致、それに続く14日には同集中審議が実施された。立憲民主党など野党5党は、ここぞとばかりに激しい政権攻撃を展開した。

■参考人・集中審議は「通過儀礼の政治ショー」に

最大の焦点は、学校法人・加計学園の獣医学部新設に関連して首相官邸で行われた「疑惑の面談」の事実関係で、当事者とされた柳瀬氏と愛媛県側の説明が大きく食い違っていることから、柳瀬氏や首相の答弁ぶりが注目された。

しかし、柳瀬氏は間接的な表現で面談は認めたものの首相との関わりは明確に否定し、首相も柳瀬氏を全面的に擁護して、さまざまな角度からの攻撃もかわし続けた。決定的証拠も持たず、報道や憶測をもとにした野党側の追及では首相らの防御は崩れず、これまでと同様の「疑惑解明はまったく進まない通過儀礼の政治ショー」(維新幹部)に終わった格好だ。

政府与党側は「野党は同じ質問しかしない」(自民幹部)と批判し、自民党の竹下亘総務会長は「野党は印象操作で『何となくおかしいね』ということを積み重ねているだけだ」と切り捨てた。野党側はさらなる関係者の証人喚問や参考人招致を強く求めているが、自民党は「疑惑解明は一定の区切りがついた」(国対幹部)と拒否し、「これからは法案審議を精力的に進める」(同)として、最重要課題の働き方改革法案の早期成立などを目指す構えだ。

野党が「加計疑惑の原点」とする、2015年4月の柳瀬氏と加計学園関係者の面談に愛媛県職員らが同席していたかどうかについて、柳瀬氏は10日の参考人質疑で「いたかもしれない」などと曖昧な答弁を繰り返した。その一方で同氏は「(面談について)首相に報告したり、指示されたりしたことはない」と首相の関与は明確に否定した。

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