駅から野球ファン運ぶ「シャトルバス」の実態 球団とバス会社の連携はとれているのか

東洋経済オンライン / 2018年5月23日 7時0分

天神バスターミナルで発車を待つヤフオク!ドーム行きシャトルバス(筆者撮影)

球場に通いなれたファンにとっては、空気のような存在のシャトルバス。だが、球場によって運行目的も料金設定もさまざま。中には一般的にはあまり知られていない路線もある。

現在、プロ野球12球団が本拠地および準本拠地として使用している13カ所の球場のうち、球場が最寄りの鉄道駅の目の前にあるのは、東京ドーム、メットライフドーム、横浜スタジアム、京セラドーム、阪神甲子園球場、ほっともっと神戸の6カ所だ。

目の前とまでは言えないが、徒歩で10分以内の場所にあるのは、札幌ドーム、明治神宮野球場、ナゴヤドーム、マツダスタジアムの4カ所である。

残る楽天生命パーク宮城、ZOZOマリンスタジアム、福岡ヤフオク!ドームは徒歩で15分以上かかる場所にある。

シャトルバスの必要性から言えば、最後の3球場で運行されていればコト足りそうだが、それ以外にも札幌ドーム、メットライフドームでも運行されている。そこで、球場へファンを運ぶシャトルバスの運行状況について調べてみた。

■採算厳しい仙台市交通局

東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天生命パーク宮城はJR仙台駅から1.8kmほどの場所にある。徒歩だと1分80m換算でも信号待ちを含めると25分前後かかる。

球場と仙台駅のちょうど中間点にはJR仙石線の榴ヶ岡駅、球場から徒歩で5分前後の場所には1駅先の宮城野原駅もあるが、仙台駅から球場に向かうのであれば、仙台駅からJRに1駅もしくは2駅乗るよりはシャトルバスに乗るか、さもなければ歩くという選択肢になるのだろう。

JR仙台駅と球場を結ぶシャトルバスは、イーグルスがこの地にやってきた2005年4月、仙台市交通局、宮城交通、富士交通の3社で車輌を出し合い、運行を開始した。だが、富士交通が1年で撤退、その後宮城交通も撤退し、現在は仙台市交通局のみで運行、ゲーム終了後の場合1試合あたり14台を3回転させており、利用者数は1シーズンあたり約40万人に上る。

車内にはイーグルスの選手による“営業”アナウンスが流れる。行きは球場内の飲食店や施設の紹介で、帰りは観戦のお礼と再来場のお願いだ。

利用料金は、同一距離の路線バスの正規料金が大人180円のところを、大人100円、子ども50円にしている。5球場のシャトルバスの中で、ディスカウントプライスを適用しているのは仙台市交通局だけ。仙台に来てくれたイーグルスへの協力の一環で、現在も料金は運行開始当時から変えていないが、燃料費と人件費が高騰する中、採算は厳しい。

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