留学を「就職に有利」な経歴に昇華させる方法 そこでしか得られない「メリット」を考える

東洋経済オンライン / 2018年12月12日 8時30分

留学に意味を持たせなければ、英語を身につけてもキャリアにはつながらない(写真:Zephyr18/iStock)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

はじめまして。大学2年生で、現在、University of British Columbiaに8カ月の予定で留学中です。

以下、僕の考えていることと相談したいことです。

将来のキャリア計画は、1つの企業に勤めるよりも転職を複数回繰り返したいと思っています。そのためには、実力と経験・結果の積み重ねが必要だと思います。そうなると、1つ目で入社した会社で専門スキルを身につけられるかが重要なのかな、と。となると、就活が大事なのでしょうか。

英語は、自分の人生を自由に生きるためのツールだと思っています。そのツールを磨くため、この留学をさらに8カ月延長すべきでしょうか?

留学の目的はもともと、自分の強みの生産と発見のため、そして他者を巻き込めるコミュニケーション能力の向上のためでした。しかし結局、やりたい勉強や将来の選択肢を考えたときに、英語力不足が壁になると気付き、英語力獲得がメインになってしまっています。

留学を延長すれば、インターンや海外生活を通じて自分の強みを発見、生産できるかもしれません。が、就職を1年遅らせることへの人事的評価や経済的負担が懸念されます。1年間留学を遅らせた場合、東京オリンピック後の不景気の中、就活をしなければいけないのではないかという不安もあります。

一方、留学を延長しなければ、英語力が中途半端なまま終わってしまう気がしますし、友達や家族がいるラクな環境を選んでしまったという罪悪感も生まれそうです。周囲の学生との競争に勝てる気もしません。

以上が僕の現在の状況です。キャリア上の視点から、指摘とアドバイスをいただけたらと思います。お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。

学生 T.O.

■どちらを選択しても「将来」に影響は出ない

頂戴した相談をまとめますと、留学を延長することが将来のキャリアにとってプラスに働くか否かを悩まれているのだと思われます。

結論から先に申し上げますと、現状のままどちらを選択しても将来のキャリアには大した差は出ませんし、就職における不利・有利にもなんの影響もありません。

どちらの選択をしたとしても、問われることはたった1つであり、また将来のキャリアの左右する要因になるのもたった1つです。

それは、「その行動の背景にはきちんとした思考や目的があるか否か」です。

将来がどうなるかは誰にもわかりません。もっと言うと人生における正解や確実はありません。正解や確実な行動がないがゆえに、行動「そのもの」にも優劣はないのです。

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