「アテンザ」が静かに遂げた圧倒的進化の神髄 「間違いだらけのクルマ選び」今年のベスト3

東洋経済オンライン / 2018年12月14日 7時10分

2012年の登場以来、商品改良を重ねてきたマツダの「アテンザ」(写真:マツダ)

クルマ好きでもそうでなくても、どうせクルマを買うなら賢い選択をしたい。いま買うなら、いったい何がいいのか? 著書『2019年版間違いだらけのクルマ選び』で100車種近いクルマを批評しているモータージャーナリスト島下泰久氏が、同書で恒例となっている「今年のベスト3台」を選択。また、そのベスト3台に唯一、フルモデルチェンジ車でないにもかかわらず選ばれたマツダ「アテンザ」の魅力を綴る。

■全車種中、ベスト3台を選ぶのはこの上なく悩ましい

実は毎年、いちばん頭を悩ませるのがこのベスト3台の選び出しである。車種ごとの評価は、自分のフィルターを通すとはいえ、セグメントの状況を鑑みて横並びで見ていく部分もあるが、ベスト3は比較の範囲がすべてのクルマに及び、それだけに自分の絶対的な評価軸を問われている気分になるからだ。

とは言いつつ悩んだ揚げ句、最後には開き直り、見て触れて乗って、気持ちのよい印象が残っているクルマを選んでいるというのが例年のこと。今年も3台、そんなふうに選んだ次第である。

1位は見事に生まれ変わったカローラ スポーツ

1位にはトヨタ自動車「カローラ スポーツ」を挙げたい。まずは何より、これまで伝統的な名前をいくつも捨ててきたトヨタが、カローラというブランドをあえて残し、しかもずるずると使い続けるのではなく、まったく新しいイメージで再生しようとしたことに、よくぞ決断してくれたと嬉しくなった。のれんへの信頼をうまく活かしつつ、染み付いたありがたくないイメージを払拭していくのは簡単ではないはずだが、カローラ スポーツはそれをうまくやってのけつつあるのではないだろうか。

走りの質が高く、それでいて理屈っぽくないカジュアルなタッチでそのよさが伝わってくるのに好感が持てるし、最初はやり過ぎとも感じたスタイリングもじわじわと気に入ってきた。ホンダ「シビック」ほどのクラスレス感はないかもしれないが、逆にあえて「カローラに乗ってるんで」と言いたくなる、密かに自分の審美眼を自慢したくなる、不思議な存在感もある。

本当はセダンを見てからとも思っていたが、どうやら日本専用仕様となるというそれが同じ気持ちにさせてくれるかはわからないので、このグローバルモデルである──ヨーロッパでも「オーリス」改めカローラと呼ばれることになった──このカローラ スポーツを今年の1位に決めた。

フルモデルチェンジじゃないのに大変身。2位はアテンザ

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