クレジットカード「勝手に使われている」恐怖 サイバー攻撃は身近なところで起こっている

東洋経済オンライン / 2019年1月16日 18時0分

思いもよらない事態に巻き込まれないために(写真:freeangle/PIXTA)

サイバー攻撃の脅威は日常に溢れているのに危機感はそれほど強くない。いや、驚くほど希薄です。自分には関係のないことだと、なんとなく考えている人が多いのではないでしょうか。それが日本の実態だと思われます。

パソコンやスマートフォンのセキュリティは、元からついているソフトまかせ。セキュリティソフトを信頼して、ぼんやりしていてサイバー攻撃の被害に遭う、マルウェアに感染する、詐欺に遭う。それが実情ではないでしょうか。(「はじめに」より)

そう指摘するのは、『決定版 サイバーセキュリティ: 新たな脅威と防衛策』(Blue Planet‐works著、東洋経済新報社)の著者。アメリカBlue Ridge Networks社のサイバーセキュリティ技術を有するサイバーセキュリティ企業である。

独自の技術を搭載した同社の「AppGuard」は、日米において数多くの企業に導入されているという。しかし、そうした実績を有してもなお、「サイバーセキュリティ対策に完璧はない」と認めている。簡単なことで、セキュリティ企業が努力しているのと同じように、サイバー攻撃を仕掛けるハッカーたちも研究や努力を続けているからだ。

いたちごっこだというわけで、しかも今後はさらに大変な状況になるだろうと推測する。なぜならパソコンやスマートフォンのみならず、スマートウォッチ、スマート家電など、あらゆるものがインターネットにつながるIoT(Internet of Things=モノのインターネット)時代がすぐそこまで来ているからだ。

とはいえ、「それはわかっているのだが、そこから先がわからない。なにを、どう考えればいいのか見当もつかない」という人もいらっしゃるのではないだろうか。かくいう私もそのひとりだ。

だからこそ、本書に意味がある。端的にいえばこれはサイバーセキュリティの入門書。「サイバー攻撃とはなにか」「私たちの日常にどのような脅威があるのか」「それらに対するセキュリティ企業取り組みは」などなど、聞くに聞けない事柄について、わかりやすく解説しているのである。

■日常生活の深部に入り込むサイバー攻撃

まず第1章では、「日常に潜むサイバー攻撃」というタイトルからもわかるように、サイバー攻撃とはどのようなものか、それがわれわれの日常生活にどう影響を及ぼすのかが解説される。

強調されているのは、この言葉にまつわる誤解だ。サイバー攻撃と聞いた多くの人は、過激で誰の目にも明らかな攻撃をイメージするだろう。たとえばウィルスに感染させたり、脅迫メッセージを送りつけたり、大量で大容量のメールを送りつけたりするなど。つまりは、日常生活に支障をきたすような攻撃という印象が強いということだ。

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